詳細情報
はじめに:伊勢崎市で省エネ設備を導入するチャンス!
群馬県伊勢崎市で事業を営む中小企業経営者様、個人事業主の皆様へ朗報です。昨今の電気代高騰や環境問題への対応は、経営における重要な課題となっています。そんな中、伊勢崎市では、市内事業者の競争力強化とコスト削減を目的とした「中小企業GX推進事業費補助金」を令和7年度も実施します。この補助金は、省エネ性能の高い業務用設備への更新費用の一部を最大200万円まで補助する、非常に魅力的な制度です。この記事では、補助金の概要から対象となる設備、複雑な申請手順、そして採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。この機会を最大限に活用し、持続可能な経営基盤を築きましょう。
この記事のポイント
✅ 伊勢崎市の中小企業GX推進事業費補助金の全体像がわかる
✅ 補助対象となる事業者や設備の具体的な条件がわかる
✅ 最大200万円の補助金を受け取るための申請手順をステップバイステップで理解できる
✅ 採択率を高めるための申請書の書き方や注意点がわかる
補助金の概要
まずは、本補助金の基本的な情報を確認しましょう。どのような目的で、誰が実施している制度なのかを理解することが第一歩です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 令和7年度 中小企業GX推進事業費補助金 |
| 実施組織 | 伊勢崎市 |
| 目的・背景 | 市内事業者の競争力強化及びコスト低減による経営基盤強化を促進し、事業活動の持続化及び地域経済の活性化を図るため、GX(グリーントランスフォーメーション)経営に取り組む設備投資を支援する。 |
| 公募期間 | 令和7年7月28日(月) から 令和7年10月31日(金) まで ※予算額に達した時点で受付終了 |
| 事業完了期限 | 令和8年1月30日(金) までに設備の導入と支払いを完了する必要あり |
補助金額・補助率
この補助金の最も魅力的な部分である、補助金額と補助率について詳しく見ていきましょう。計画的に活用することで、設備投資の負担を大幅に軽減できます。
補助率と上限額
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 補助率 | 補助対象経費(消費税を除く)の2分の1以内 |
| 補助上限額 | 200万円(千円未満切り捨て) |
| 補助対象経費の下限 | 対象経費の合計額(税抜)が10万円を超えること |
計算例
具体的なイメージを掴むために、計算例を見てみましょう。
- 例1:税抜500万円の業務用空調設備を導入する場合
補助対象経費:500万円
計算:500万円 × 1/2 = 250万円
補助金額:上限額が適用され、200万円となります。 - 例2:税抜300万円の生産設備を導入する場合
補助対象経費:300万円
計算:300万円 × 1/2 = 150万円
補助金額:150万円となります。 - 例3:税抜15万円の照明設備を導入する場合
補助対象経費:15万円(下限の10万円超をクリア)
計算:15万円 × 1/2 = 7万5千円
補助金額:千円未満切り捨てのため、7万5千円となります。
対象者・条件
補助金を利用するためには、定められた要件をすべて満たす必要があります。自社が対象となるか、以下のチェックリストでしっかり確認してください。
対象事業者の主な要件
- 伊勢崎市内に事業所を有し、事業活動を営む中小企業者等または個人事業主であること。
- 市税を滞納していないこと。
- 主たる事業の収入が、事業所得として計上される者であること。
- 農業、林業、漁業に該当する事業を営む者でないこと。
- 公共法人、政治団体、宗教団体、風俗営業等に係る事業者でないこと。
注意点:みなし大企業は対象外
中小企業基本法の定義に該当しても、発行済株式の1/2以上を単一の大企業が所有している、または2/3以上を複数の大企業が所有している「みなし大企業」は補助対象外となりますのでご注意ください。
朗報:過去の補助金利用者も対象!
市の令和5年度省エネ機器等導入支援補助金、令和6年度中小企業GX推進事業費補助金を利用した事業者も、今回の補助金の対象となります。
補助対象経費
どのような設備や経費が補助の対象になるのかは、最も重要なポイントです。対象設備は省エネ性能に関する要件が定められていますので、見積もり取得の際に必ず確認しましょう。
対象となる設備
補助対象となる設備は、市内の事業所に設置・使用するものに限り、大きく分けて以下の3種類です。
| 設備分類 | 具体例 | 主な要件 |
|---|---|---|
| ユーティリティ設備 | 業務用空調、照明、給湯器、業務用冷凍冷蔵庫、変圧器、ボイラーなど | グリーン購入法適合、トップランナー基準達成(省エネ達成率100%以上)など |
| 生産設備 | 工作機械、プラスチック加工機械、プレス機械、印刷機械、ダイカストマシン | (一社)環境共創イニシアチブが指定する補助対象設備であること |
| 事業用自動車 | 自動車運送事業者が使用するトラック、バス、タクシーなど | トップランナー基準達成車(平成27年度燃費基準達成車も該当)であること |
対象となる経費・対象外の経費
- 【対象経費】
- 設備導入経費:設備の購入費用、設置工事費など。
- 撤去処分費:既存設備の撤去や処分にかかる費用(自動車は対象外)。
- 【対象外経費】
- 消耗品費、自動車の諸経費(税金、保険料など)
- 消費税、振込手数料などの公租公課
- 補助金の交付決定前に契約・発注・支払いを行ったもの
- 国や県など、他の補助制度の対象となる経費
申請方法・手順
補助金の申請は、正しい手順と書類の準備が不可欠です。以下のステップに沿って、計画的に進めましょう。
- STEP1:事前相談(任意)
令和7年6月9日(月)から電話による事前相談が開始されます。対象設備や要件に不安がある場合は、まず事務局に相談しましょう。 - STEP2:見積書の取得と書類準備
導入したい設備を決定し、原則として市内の事業者から見積書を取得します。同時に、申請に必要な他の書類(確定申告書、納税証明書など)の準備を進めます。 - STEP3:交付申請(郵送)
令和7年7月28日(月)から10月31日(金)までの期間内に、必要書類一式を事務局へ郵送します。 - STEP4:審査・交付決定
市による審査が行われ、採択されると「交付決定通知書」が届きます。この通知を受け取るまで、絶対に契約や発注を行わないでください。 - STEP5:事業の実施(発注・設置・支払い)
交付決定後、令和8年1月30日(金)までに設備の設置と支払いを完了させます。 - STEP6:実績報告と補助金請求
事業完了後30日以内に、実績報告書と請求書を関連書類とともに事務局へ郵送します。 - STEP7:補助金の交付
提出書類に不備がなければ、指定した口座に補助金が振り込まれます。
必要書類一覧(交付申請時)
申請時には多くの書類が必要です。漏れがないよう、チェックリストとしてご活用ください。
- □ 交付申請書(様式第1号)
- □ 補助事業内容説明書、事業収支予定内訳書(様式第1号別紙1、別紙2)
- □ 補助対象経費に係る見積書の写し
- □ 設備のカタログ、仕様書など(補助対象要件が分かる資料)
- □ 設置箇所が分かる写真等
- □ 【法人】登記事項証明書の写し(3か月以内発行)
- □ 【個人】国民健康保険証等の写し
- □ 【法人】直近の法人事業概況説明書の写し
- □ 【個人】直近の確定申告書第1表の写し
- □ 市税の完納証明書(3か月以内発行)
- □ 実施地が市内に存在することが分かる書類(ウェブサイトの印刷など)
- □ 誓約書(様式第2号)
- □ (該当者のみ)自動車運送事業の許可証の写しなど
採択のポイント
補助金は申請すれば必ずもらえるわけではありません。予算には限りがあり、審査を通過する必要があります。ここでは、採択率を高めるための3つの重要なポイントをご紹介します。
ポイント1:事業計画の具体性と説得力
「補助事業内容説明書」には、なぜこの設備投資が必要なのか、導入によってどのような効果(コスト削減額、生産性向上率など)が見込めるのかを具体的な数値を用いて記述しましょう。「電気代が安くなる」といった曖昧な表現ではなく、「年間〇〇kWhの電力消費を削減し、約〇〇円のコスト削減を見込む」といったように、説得力のある説明を心がけてください。
ポイント2:補助金の目的との整合性
この補助金は「GX推進」を目的としています。したがって、単なる設備更新ではなく、環境負荷の低減にどれだけ貢献できるかをアピールすることが重要です。導入する設備の省エネ性能の高さをカタログ等で示し、CO2排出削減量などを試算して記載すると、より評価が高まります。
ポイント3:書類の完璧な準備と早期申請
書類の不備は審査の遅れや不採択に直結します。市のウェブサイトにある記入例を熟読し、誤字脱字や記入漏れがないか何度も確認しましょう。また、この補助金は予算がなくなり次第終了となります。公募開始後、できるだけ早い段階で申請できるよう、事前準備を万全にしておくことが採択への近道です。
よくある質問(FAQ)
- Q1. リースで設備を導入する場合も対象になりますか?
- A1. いいえ、対象外です。申請者自身が設備を購入し、所有権を持つことが条件となります。リース契約やレンタルは補助対象となりません。
- Q2. 交付決定前に発注してしまった設備は申請できますか?
- A2. いいえ、できません。必ず市の「交付決定通知書」を受け取った後に、契約や発注を行ってください。これを「事業着手」といい、交付決定前の事業着手は補助対象外となるため、最も注意すべき点です。
- Q3. 複数の設備をまとめて申請することは可能ですか?
- A3. はい、可能です。例えば、工場の空調設備と照明設備を同時に更新する場合など、複数の対象設備をまとめて1回の申請で行うことができます。ただし、補助上限額は合計で200万円です。
- Q4. 設備の見積もりは市外の事業者から取っても良いですか?
- A4. 要綱には「原則市内の事業者に限ります」と記載されています。地域経済の活性化も補助金の目的の一つであるため、特別な理由がない限り、伊勢崎市内の事業者から見積もりを取得し、発注することが推奨されます。
- Q5. 申請すれば必ず採択されますか?
- A5. 必ず採択されるとは限りません。申請内容の審査がありますし、申請額の合計が市の予算を上回った場合は、早期に受付が締め切られたり、採択されない可能性があります。そのため、計画的な準備と早期の申請が重要になります。
まとめ・行動喚起
今回は、伊勢崎市が実施する「中小企業GX推進事業費補助金」について詳しく解説しました。最後に重要なポイントを再確認しましょう。
- 補助対象:伊勢崎市内の中小企業・個人事業主
- 補助額:対象経費の1/2、最大200万円
- 対象設備:省エネ性能の高い業務用空調、生産設備、事業用自動車など
- 申請期間:令和7年7月28日~10月31日(※予算上限で早期終了あり)
- 最重要注意点:交付決定前の契約・発注は絶対NG!
この補助金は、エネルギーコストの削減と企業の環境対応を同時に進める絶好の機会です。まずは自社で更新を検討している設備が対象になるかを確認し、早めに準備を始めましょう。不明な点があれば、まずは下記の事務局へ電話で事前相談をすることをお勧めします。
問い合わせ先・申し込み先
伊勢崎市GX補助金事務局
電話番号: 050-6883-8812
受付時間: 平日午前9時から午後5時まで
(電話相談開始:令和7年6月9日(月)~)
公式サイト: 伊勢崎市公式ウェブサイト