【2025年/令和7年度】名護市農業用廃プラスチック処理補助金の概要

沖縄県名護市では、農業経営における環境負荷の低減とコスト削減を支援するため、「令和7年度農業用廃プラスチックの適正処理に係る補助金」を実施します。この制度は、ビニールハウスやマルチシートなど、農業で使用された廃プラスチックの処分費用の一部を市が補助するものです。

農業用廃プラスチックは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づき、不法投棄や野焼きが固く禁じられています。農業者は自らの責任で適正に処理する必要があり、その際の経済的負担を軽減することが本補助金の目的です。この記事では、対象者、補助額、申請期間、手続きの流れなどを分かりやすく解説します。

補助金制度のポイント早見表

補助対象者 名護市内に住所を有し、市の農家台帳に登録されている農業者
補助額 28円/kg
申請期間 令和7年5月7日(水)~令和7年10月31日(金)
対象となる処理 上記申請期間内に指定業者へ搬入・処理されたもの
指定処理業者 (有)美ら島エコクリーン
問い合わせ先 名護市役所 農林水産部 園芸畜産課 園芸係 (TEL: 0980-53-1212 内線286)

※JAや花卉農協が実施する同様の補助金との併用申請が可能です。

補助金の詳細について

1. 補助対象者

本補助金の対象となるのは、以下の条件をすべて満たす方です。

  • 名護市内に住所を有していること
  • 名護市農業委員会の農家台帳に登録されていること

法人・個人を問わず、名護市内で農業を営む多くの方が対象となります。ご自身が農家台帳に登録されているか不明な場合は、事前に名護市農業委員会へご確認ください。

2. 補助額と対象経費

補助額は、処理した農業用廃プラスチックの重量に応じて算出されます。

  • 補助額:28円/kg
  • 対象経費:指定処理業者である「(有)美ら島エコクリーン」に支払う処分料金

例えば、100kgの農業用廃プラスチックを処分した場合、2,800円(28円 × 100kg)の補助が受けられます。なお、JA(農業協同組合)や花卉農協の組合員の方は、そちらの補助金と併用して申請することが可能です。併用することで、処分費用の負担をさらに軽減できます。

3. 申請期間と注意点

申請期間は厳守する必要があります。期間外の申請や処理は補助対象外となるため、ご注意ください。

  • 申請受付期間:令和7年5月7日(水)~令和7年10月31日(金)

【重要】補助金の対象となるのは、上記期間内に指定業者へ搬入・処理された農業用廃プラスチックのみです。期間より前に搬入したものや、期間後に搬入したものは対象外となりますので、計画的に処分を進めましょう。

申請から補助金受給までの流れ

申請手続きは、以下の3つのステップで進めます。

ステップ1:指定処理業者への搬入と支払い

まず、農業用廃プラスチックを名護市内の指定処理業者へ直接持ち込みます。搬入時には必要なものを忘れずに持参してください。

指定処理業者情報

  • 事業者名:(有)美ら島エコクリーン
  • 所在地:名護市川上1071-2
  • 搬入時間:8:00~16:30 (※12:00~13:00の昼休憩を除く)
  • 処分料金:94円/kg

搬入時に必要なもの

  • 印鑑
  • 処理代金 (現金)
  • マニフェスト代:100円 (1回の搬入ごと)
  • 契約書の収入印紙代:200円 (年に1回、初回搬入時)

※注意点:廃プラスチックの収集に関するルール(土や異物の除去など)の詳細は、名護市が配布するパンフレットで必ずご確認ください。

ステップ2:必要書類の準備

搬入・支払いが完了したら、申請に必要な書類を揃えます。

  1. (有)美ら島エコクリーン発行の領収書:支払いの証明として必須です。必ず受け取り、大切に保管してください。
  2. 振込先通帳の写し:補助金の振込先となる口座情報が確認できるページ(表紙裏など)のコピーが必要です。
  3. 申請書:各申請場所で入手できます。

ステップ3:申請場所での手続き

準備した書類を持って、指定の申請場所で手続きを行います。申請場所は、JAの口座をお持ちかどうか、また花卉農協の組合員かどうかで異なります。

対象者 申請場所
JAの口座をお持ちの方 JA羽地資材センター、JA為又購買店舗、JA久志購買店舗
JAの口座をお持ちでない方 名護市役所 園芸畜産課 園芸係
花卉農協の組合員の方 所属の組合へお問い合わせください

申請内容に不備がなければ、後日指定の口座に補助金が振り込まれます。

まとめ:計画的な利用で農業経営の負担を軽減しよう

名護市の「農業用廃プラスチックの適正処理に係る補助金」は、環境保全に貢献しながら、農業経営のコストを削減できる貴重な制度です。1kgあたり28円の補助は、大規模な農家ほど大きなメリットとなります。

重要なのは、令和7年5月7日から10月31日までの期間内に搬入・処理・申請を完了させることです。この機会を逃さず、計画的に廃プラスチックの処分を進めましょう。不明な点があれば、早めに名護市役所の園芸畜産課へ相談することをおすすめします。

本件に関するお問い合わせ先

名護市役所 農林水産部 園芸畜産課 園芸係