【2025年最新】大津市で事業拡大!企業立地促進助成金制度を徹底解説

滋賀県の県庁所在地である大津市では、地域経済の活性化と持続的な発展を目指し、市内での企業立地を強力に支援する「企業立地促進助成制度」を設けています。工場の新設や増改築、本社機能の移転などを検討している事業者にとって、初期投資やランニングコストを大幅に軽減できる魅力的な制度です。この記事では、大津市の企業立地促進助成金について、対象者、助成内容、申請要件などを詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 大津市が提供する主要な企業立地助成金の概要がわかる
  • 大規模工場、中小企業の工場建設、インキュベーション施設からの移転など、ケース別の支援内容を把握できる
  • 固定資産税や事業所税の負担を最大5年間軽減できる
  • 本社機能の移転には最大5,000万円の助成も
  • 申請前の注意点や問い合わせ先がわかる

大津市企業立地促進助成制度の主な種類

大津市の企業立地支援は、事業の規模や形態に応じて複数のメニューが用意されています。主に以下の助成金が中心となります。

  1. 大規模工場等建設助成金
  2. 工場等建設助成金
  3. インキュベーション施設発立地促進助成金
  4. 本社機能移転促進助成金

それぞれの助成金について、詳しく見ていきましょう。

1. 大規模工場等建設助成金

大規模な設備投資を行う事業者向けの助成金です。事業所税の負担を軽減することで、大型の工場立地を促進します。

項目 内容
対象者 事業所税の資産割の課税対象となる工場等を建設する事業者
助成内容 新築または増改築した工場等の床面積に係る事業所税資産割額相当額(対象床面積 × 600円/㎡)
助成期間 5年間
限度額 なし
主な要件
  • 10年以上の操業が見込めること
  • 市税及び各種償還に滞納がないこと
  • 市の経済活性化、地域振興に資することが期待できるものとして市長が認めるもの

注意点:この助成金は、工事着手前に市の認定を受ける必要があります。

2. 工場等建設助成金

中小企業から大企業まで、幅広い事業者の工場建設を支援する制度です。固定資産税・都市計画税の負担を軽減します。

項目 内容
対象者 投下固定資産額(土地取得費用を除く)が以下の基準を満たす事業者
中小企業者:5,000万円以上
中小企業者以外のもの:2億円以上
助成内容 新築または増改築した工場等に賦課された固定資産税額及び都市計画税額に相当する額
1~2年目:全額 (100%)
3~5年目:2分の1 (50%)
助成期間 5年間
限度額 なし
主な要件
  • 10年以上の操業が見込めること
  • 市税及び各種償還に滞納がないこと
  • 市の経済活性化、地域振興に資することが期待できるものとして市長が認めるもの

注意点:こちらも大規模工場等建設助成金と同様に、工事着手前の認定が必要です。

3. インキュベーション施設発立地促進助成金

創業初期の企業や新たな事業展開を目指す企業を支援するため、特定のインキュベーション施設から大津市内へ移転する際の家賃負担を軽減する制度です。

項目 工場・研究所型 オフィス型
対象者 特定のインキュベーション施設から移転して大津市内に事業所を賃借する中小企業者
助成内容 事業所賃借床面積 × 700円/㎡
助成期間 3年間
年間限度額 事業所賃借料の年額1/2と100万円のいずれか少ない額 事業所賃借料の年額1/2と30万円のいずれか少ない額
主な要件
  • 中小企業者であること
  • 市税及び各種償還に滞納がないこと
  • 市の経済活性化、地域振興に資することが期待できるものとして市長が認めるもの

4. 本社機能移転促進助成金

大津市への本社機能の移転を促進するための助成金です。建物を建設・購入する「建設型」と、賃借する「賃借型」があります。

建設型

項目 内容
対象者 建物を建設・購入し、本社機能を市内へ移転する事業者(取得費用5,000万円以上)
助成内容 建物・付属設備等の取得費用に対し、以下の割合で助成
市内から市内への移転:5%
市外から市内への移転:10%
雇用上乗せ 新規地元雇用がある場合に上乗せ助成
・正規雇用:1人あたり50万円
・非正規雇用:1人あたり25万円
(上限合計 5,000万円)

賃借型

項目 内容
対象者 建物を賃借し、本社機能を市内へ移転する事業者(常用雇用者5人以上など)
助成内容 建物の賃借料の50%を助成(市外からの移転)
助成期間 2年間
雇用上乗せ 新規地元雇用がある場合に上乗せ助成(初年度のみ)
・正規雇用:1人あたり50万円
・非正規雇用:1人あたり25万円
(上限合計 500万円/年)

申請手続きと注意点

申請の流れ

助成金の種類によって手続きは異なりますが、特に「大規模工場等建設助成金」および「工場等建設助成金」については、工事に着手する前に市の認定を受ける必要があるため、計画段階での早めの相談が重要です。

  1. 事前相談:計画段階で商工労働政策課へ相談します。
  2. 認定申請:工事着手前に必要な書類を提出し、認定を受けます。
  3. 事業実施:工場の建設や移転などを実施します。
  4. 交付申請・実績報告:事業完了後、実績報告書等を提出し、助成金の交付を申請します。
  5. 交付決定・振込:審査後、助成金が交付されます。

必要書類

事業完了後の実績報告時には、主に以下の書類が必要です。

  • 実績報告書
  • 市税の納税証明書
  • 賃借料の支払を確認できる書類(インキュベーション施設発立地促進助成金の場合)
  • その他市長が必要と認める書類

※申請時には事業計画書や見積書などが別途必要となります。詳細は必ず公式の交付要綱をご確認ください。

まとめ

大津市では、企業の新たな挑戦を後押しするため、手厚い企業立地支援策を用意しています。特に、最大5年間にわたる固定資産税や事業所税の負担軽減は、事業の安定的な立ち上がりに大きく貢献します。また、本社機能の移転やインキュベーション施設からのステップアップなど、多様なニーズに対応した制度が整っているのも魅力です。

大津市での事業展開を検討されている事業者の皆様は、ぜひ本制度の活用をご検討ください。計画の初期段階で市に相談することで、よりスムーズな手続きが可能です。

お問い合わせ先

本助成制度に関するご相談や詳細については、下記までお問い合わせください。

大津市 産業観光部 商工労働政策課
〒520-8575 市役所別館3階
電話番号:077-528-2754
ファックス番号:077-523-4053
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