宮崎市の事業者様必見!中心市街地活性化と脱炭素を両立する新たな支援事業が始動
宮崎市が国の「脱炭素先行地域」として、中心市街地の活性化と2050年カーボンニュートラル実現を両立させるための大規模なプロジェクトを開始します。その中核となるのが、市内の事業者を対象としたZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化や省エネ設備導入を支援する補助金制度です。本記事では、この先進的な取り組みの詳細と、事業者が享受できるメリットについてプロの視点から徹底解説します。
この事業のポイント
- ZEB化支援:新築・既存ビルのZEB化を強力にサポート。
- 制度連携:「まちなか投資倍増プロジェクト」と連携し、容積率緩和などのインセンティブも活用可能。
- 再エネ導入:大規模ソーラーカーポート設置など、地域全体での再エネ活用を推進。
- 対象エリア:宮崎駅周辺を中心としたビジネス・商業の中心地が対象。
事業概要:Go Next 100 ~持続可能な「まちなか脱炭素型モデル」の確立~
本事業は、宮崎市の将来像「挑戦し、成長する 開かれたまち ~ OPEN CITY MIYAZAKI ~」を実現するための重要施策です。単なる環境対策に留まらず、民間投資を促進し、まちなかに新たな賑わいを創出することを目的としています。
事業名 | 脱炭素先行地域づくり事業(Go Next 100 ~持続可能な「まちなか脱炭素型モデル」の確立~) |
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目的 | 中心市街地の活性化(賑わい創出)とカーボンニュートラルの同時実現 |
主な対象エリア | ①宮崎駅周辺エリア ②産学官連携エリア(宮崎科学技術館周辺) |
再エネ供給エリア | ③生目の杜運動公園エリア ④清武総合運動公園エリア |
支援内容の詳細:ZEB化から再エネ導入までをトータルサポート
本事業では、建物の脱炭素化と再生可能エネルギーの導入を柱とした、多角的な支援が計画されています。
1. 新築・既存ビルのZEB化支援
「まちなか投資倍増プロジェクト」と連携し、建物の新築や改修におけるZEB化を強力に推進します。これにより、エネルギーコストの削減と企業価値の向上が期待できます。
- 新築建築物:ZEB Ready相当以上の省エネ性能を要件に、容積率緩和と整備支援をセットで提供。マンション、オフィスビル、ホテル等が対象です。
- 既存建築物:市単独補助によるZEB化可能性調査(省エネ診断)からスタート。診断結果に基づき、ZEB化改修やLED照明・高効率空調への更新を支援します。
2. 大規模ソーラーカーポート設置と再エネ電力供給
生目の杜運動公園と清武総合運動公園の広大な駐車場上部空間を活用し、合計3,220kWの大規模ソーラーカーポートを設置。発電した電力は、エリア内の需要家へ供給される計画です。これにより、地域内でのエネルギー地産地消を実現します。
地域エネルギー会社の設立
本計画では、地域裨益型の電力事業を行う「地域エネルギー会社」の設立も予定されています。市の廃棄物発電なども活用し、安定した再エネ電力を供給することで、エネルギー代金の域内還流と新たな雇用創出を目指します。
補助対象者と申請の進め方(想定)
対象となる事業者
以下の条件を満たす法人および個人事業主が対象となる見込みです。
- 宮崎駅周辺エリア、産学官連携エリア内に事業所や建物を所有または賃借していること。
- ZEB化、省エネ設備導入、太陽光発電設備導入などを計画していること。
- 市税等の滞納がないこと。
申請プロセス(想定)
公募開始後は、以下のような流れで申請が進むことが予想されます。
- 事前相談:市の担当窓口(環境政策課ゼロカーボン推進室)へ事業計画について相談。
- 事業計画の策定:専門家(ZEBプランナー等)と連携し、詳細な事業計画書や見積書を作成。
- 交付申請:公募要領に従い、必要書類を揃えて申請。
- 審査・交付決定:市による審査を経て、交付が決定。
- 事業実施:計画に基づき、設備の導入や工事を実施。
- 実績報告と補助金交付:事業完了後、実績報告書を提出し、検査を経て補助金が交付されます。
まとめ:未来への投資で、企業の持続的成長を
宮崎市の「脱炭素先行地域づくり事業」は、単なる補助金制度ではありません。これは、市の都市計画と連携した、未来への戦略的投資です。この機会にZEB化や再エネ導入を進めることは、光熱費の削減だけでなく、企業の環境価値を高め、人材確保や新たなビジネスチャンスにも繋がります。計画は令和7年度から本格始動予定です。まずは情報収集から始め、この大きなチャンスを最大限に活用しましょう。
【お問い合わせ先】
宮崎市 環境部環境政策課ゼロカーボン推進室
電話番号: 0985-21-1761