富山県の農林水産・食品事業者の海外展開を強力に後押し!

少子高齢化による国内市場の縮小が進む中、新たな成長の活路として海外市場への注目が高まっています。特に、品質の高い日本の農林水産物や食品は、世界中で高い評価を得ています。富山県では、そんな海外市場へ挑戦する県内事業者を支援するため、「令和7年度ワンチームとやま海外販路拡大支援事業費補助金」の公募を開始しました。この補助金は、海外の商談会への出展や輸出向けの商品開発にかかる費用を大幅に補助するもので、貴社の海外進出の大きな一歩をサポートします。

この記事では、「ワンチームとやま海外販路拡大支援事業費補助金」の2つの支援メニュー「トライアル型」と「共同プロジェクト型」について、対象者、補助額、申請方法などを分かりやすく解説します。富山県の豊かな恵みを世界に届けたい事業者の皆様は、ぜひ最後までご覧ください。

補助金の概要:2つの支援メニュー

本補助金には、事業者のステージや目的に合わせて選べる2つのメニューが用意されています。それぞれの特徴を比較してみましょう。

項目 トライアル型 共同プロジェクト型
対象者イメージ これから海外展開に挑戦する、または始めたばかりの事業者 複数の事業者で連携し、本格的な販路拡大を目指すグループ
補助上限額 75万円 100万円
補助率 3/4以内(県1/2, 市町村1/4) 1/2以内(県1/2のみ)
補助回数 通算2回まで 同一グループにつき通算1回まで
主な対象経費 海外商談会出展、海外向け商品開発・改良など 上記に加え、輸出コンサルティング、市場調査、現地での販促活動など

【トライアル型】初めての海外挑戦を強力サポート!

「トライアル型」は、これから海外輸出にチャレンジしたい事業者や、まだ実績が少ない事業者に最適なメニューです。最大の魅力は、補助率が3/4と非常に高い点です。県と市町村が連携して支援するため、自己負担を抑えながら海外市場の扉を叩くことができます。例えば、100万円の事業費がかかる場合、75万円の補助が受けられ、自己負担は25万円で済みます。

  • 活用例1:海外の食品見本市に初出展し、現地のバイヤーの反応を探る。
  • 活用例2:輸出先の規制や嗜好に合わせて、商品のパッケージデザインを改良する。
  • 活用例3:輸出に必要な成分分析を行い、証明書を取得する。

※注意点:トライアル型の利用には、事業所所在地の市町村の予算措置が前提となります。申請前に市町村の担当課にご確認ください。

【共同プロジェクト型】連携して本格的な海外市場を開拓!

「共同プロジェクト型」は、複数の事業者がグループを組んで、より戦略的かつ大規模な海外展開を目指すためのメニューです。補助上限額が100万円と高く、輸出コンサルティングの活用や現地プロモーターと連携した販促活動など、より専門的で踏み込んだ取り組みが対象となるのが特徴です。

  • 活用例1:輸出コンサルタントに依頼し、ターゲット国の市場調査や販売戦略を策定する。
  • 活用例2:現地のインフルエンサーや小売店と連携し、共同でプロモーションイベントを実施する。
  • 活用例3:グループで統一ブランドを立ち上げ、海外の展示会に共同出展する。

申請手続きとスケジュール

補助金の申請を検討されている方は、以下の流れと注意点をご確認ください。

対象事業者
富山県内の農林水産物の生産者及び食品を製造する食品関連企業等
募集期間
令和7年4月17日(木)から12月26日(金)まで
重要事項
申請書を受理した順に審査が行われ、採択が決定します。予算額に達した時点で募集は終了となりますので、早めの申請をおすすめします。
事業実施期間
補助金の交付決定を受けてから事業を開始し、令和8年2月中に事業を完了させる必要があります。交付決定前の経費は対象外となるためご注意ください。
提出書類
  • 補助金交付申請書(様式第1号)
  • 事業実施計画書(様式第2号)
  • 収支予算書(様式第3号)
  • 輸出計画書(様式第4号) 等

※様式は富山県の公式ウェブサイトからダウンロードできます。

提出・相談先
お住まいの市町村の担当部署、または富山県庁の担当課にご連絡の上、ご提出ください。

まとめ:富山の食を世界へ!今こそ海外展開のチャンス

「ワンチームとやま海外販路拡大支援事業費補助金」は、富山県内の事業者が持つポテンシャルを最大限に引き出し、海外市場への挑戦を具体的に支援する制度です。高い補助率の「トライアル型」で第一歩を踏み出すもよし、仲間と連携して「共同プロジェクト型」で大きな成果を狙うもよし。貴社の状況に合わせた活用が可能です。

申請は先着順で、予算がなくなり次第終了となります。海外展開に少しでもご興味のある方は、まずは富山県の担当窓口に相談してみてはいかがでしょうか。この機会を活かし、富山が誇る素晴らしい農林水産物・食品を世界に届けましょう。