この記事のポイント
- 山口県内で外国人住民と日本人住民の新たな交流活動を支援する補助金
- 補助上限額は25万円、補助率は対象経費の1/2
- 企業や大学等との連携、将来的な自走を目指す取り組みが対象
- 申請は随時受付だが、予算上限(250万円)に達し次第終了するため早めの行動が鍵
はじめに:山口県の国際交流を活性化しませんか?
「地域に住む外国人の方々と、もっと交流できるイベントを企画したい」「多文化共生社会の実現に向けて活動しているが、資金面で課題がある」
山口県内でこのような思いを持つ国際活動団体の皆様へ朗報です。山口県では、外国人県民と日本人県民の相互理解を深めるための新しい国際交流活動を支援する「外国人地域交流活動促進補助金」を設けています。
この補助金は、上限25万円(補助率1/2)で、地域のお祭りや文化イベント、セミナーやワークショップなど、多様な交流活動の経費をサポートします。この記事では、山口県の「外国人地域交流活動促進補助金」について、対象者、条件、申請方法、そして採択されるためのポイントまで、どこよりも分かりやすく解説します。ぜひ最後までご覧いただき、貴団体の活動にお役立てください。
山口県「外国人地域交流活動促進補助金」の概要
まずは、補助金の全体像を把握しましょう。以下の表に主要な項目をまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助金名 | 外国人地域交流活動促進補助金 |
| 実施機関 | 山口県(観光スポーツ文化部 国際課) |
| 目的 | 地域に住む外国人県民と日本人県民の相互理解の増進を図るため、国際活動団体が企業や大学等と連携・協働して行う新たな国際交流活動を支援する。 |
| 補助上限額 | 25万円 |
| 補助率 | 1/2 |
| 募集期間 | 令和7年5月15日(木曜日)から随時募集(予算総額250万円に達した時点で終了) |
| 公式ページ | 山口県公式ウェブサイト |
補助対象の詳細
この補助金を利用するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。ここでは「誰が」「どのような活動で」補助を受けられるのかを詳しく見ていきましょう。
1. 補助対象者
補助の対象となるのは、以下の団体です。
- 公益財団法人山口県国際交流協会の国際活動団体に登録している、または登録申請予定の団体
すでに登録済みの団体はもちろん、これから登録を考えている団体も申請が可能です。国際活動団体の登録方法については、山口県国際交流協会のウェブサイトをご確認ください。
2. 補助の対象となる取組
補助対象となる事業は、山口県内で自主的・主体的に行われ、以下の4つの条件すべてに該当する必要があります。
- 地域に住む外国人県民と日本人県民の交流を促進する取組
双方向のコミュニケーションが生まれるような企画が求められます。 - 外国人と関わりのある企業や大学等と連携・協働して行う取組
地域の企業や教育機関などを巻き込み、より広い範囲での交流を目指す活動が重要です。 - 将来的な自走を目指す取組
補助金がなくても継続できるような、持続可能な活動計画が評価されます。例えば、参加費や協賛金で運営できる仕組みづくりなどが考えられます。 - これまで実施したことのない新たな取組
過去の活動の繰り返しではなく、新しい視点やアイデアを取り入れたチャレンジングな企画が対象です。
【対象となる活動の具体例】
- 地域の企業に勤める外国人従業員と住民が一緒に参加する文化体験ワークショップ
- 大学の留学生と地域の子供たちが協力して行う地域清掃やイベント企画
- 多文化共生をテーマにした、地域のお祭りと連携した新しいブース出展やステージイベント
- 外国人住民が講師となり、母国の料理や文化を教えるセミナーシリーズ
3. 補助対象経費
補助の対象となる経費は、事業の実施に直接必要な経費です。具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 謝金:講師や通訳などへの謝礼
- 旅費:講師等の交通費
- 消耗品費:イベントで使用する文房具や材料費
- 印刷製本費:チラシやポスター、資料の印刷代
- 通信運搬費:郵便料金や荷物の送料
- 使用料及び賃借料:会場や機材のレンタル料
注意:団体の運営にかかる経常的な経費や、参加者の飲食費などは対象外となる場合があります。詳細は必ず公式の交付要綱で確認してください。
申請方法と手続きの流れ
申請は簡単なステップで進めることができます。早めの準備を心がけましょう。
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1
必要書類の準備
公式ウェブサイトから「補助金交付申請書(別記第1号様式)」をダウンロードし、必要事項を記入します。事業計画書や収支予算書なども合わせて作成しましょう。 -
2
申請書の提出
作成した書類を、以下の提出先にメールまたは郵送で提出します。
【提出先・問い合わせ先】
部署名:山口県 観光スポーツ文化部 国際課 調整班
住所:〒753-8501 山口市滝町1番1号
メールアドレス:a12900@pref.yamaguchi.lg.jp
電話番号:083-933-2340
採択されるための3つの重要ポイント
この補助金は、ただ交流イベントを実施するだけでは採択が難しいかもしれません。審査で高く評価されるためのポイントを3つご紹介します。
ポイント1:連携の具体性を示す
「企業や大学等と連携する」という要件は非常に重要です。申請書には、どの企業・大学と、具体的にどのような役割分担で協力するのかを明確に記載しましょう。連携先からの協力同意書などを添付できると、さらに説得力が増します。
ポイント2:「新規性」と「独自性」をアピールする
「これまで実施したことのない新たな取組」であることが求められます。なぜこの企画が今、この地域で必要なのか、他の団体にはない独自の視点は何かを具体的に説明しましょう。地域の課題と結びつけて説明できると効果的です。
ポイント3:「将来的な自走」計画を明確にする
補助金はあくまで活動のスタートアップ支援です。「将来的な自走」の要件を満たすため、事業計画書の中で、補助期間終了後にどのように活動を継続していくのかを具体的に示しましょう。例えば、「次年度からは参加費〇円を設定し、地元企業〇社からの協賛を得ることで運営費を賄う」といった、数値目標を含んだ計画を立てることが理想です。
まとめ
今回は、山口県の「外国人地域交流活動促進補助金」について詳しく解説しました。この補助金は、地域における多文化共生の輪を広げるための大きなチャンスです。
- 対象:山口県国際交流協会の国際活動団体(登録予定も可)
- 金額:上限25万円、補助率1/2
- 条件:住民交流、企業等との連携、自走計画、新規性の4つを満たすこと
- 期間:令和7年5月15日から随時募集(予算に達し次第終了)
申請は随時受け付けられていますが、予算には限りがあります。温めているアイデアがある団体は、ぜひこの機会を逃さず、早めに申請準備を進めることをお勧めします。本補助金を活用し、山口県をより多様で活力ある地域にしていく活動が広がることを期待しています。