岡山市内で店舗や施設を運営されている事業者様へ朗報です。誰もが利用しやすい施設を目指すためのバリアフリー改修工事に、最大500万円が補助される「岡山市既存建築物バリアフリー改修事業補助金」が公募されています。この機会に、より多くの人が快適に利用できる施設づくりを検討しませんか?
この記事では、補助金の専門家が制度の概要から対象条件、申請方法まで、分かりやすく徹底解説します。
この補助金のポイント
- ✅補助上限額: 最大500万円
- ✅補助率: 対象経費の3分の2
- ✅申請締切: 令和7年11月14日(金)
- ✅対象工事: 通路の段差解消、手すり設置、エレベーター改修など
予算に達し次第、受付終了となるため早めの準備が重要です!
補助金の概要
本制度は、岡山市が策定した「岡山市バリアフリー基本計画」を推進するため、不特定多数の人が利用する民間の既存建築物におけるバリアフリー改修工事の費用の一部を支援するものです。高齢者や障害のある方、子育て世代など、誰もが安心して快適に過ごせるまちづくりを目指します。
制度名 | 岡山市既存建築物バリアフリー改修事業補助金 |
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実施機関 | 岡山市 |
公募期間 | 令和7年11月14日(金曜日)まで ※予算がなくなり次第終了 |
補助額 | 改修費用の2/3以内、上限500万円(1申請あたり) |
公式ページ | 岡山市公式サイト |
補助対象となる事業者・建築物
補助金を利用するには、建築物の「地区」と「種類」の両方の条件を満たす必要があります。
1. 対象地区
岡山市バリアフリー基本計画に定める「移動等円滑化促進地区」または「重点整備地区」に所在する建築物が対象です。
2. 対象建築物
上記の地区内にある、特別特定建築物かつ生活関連施設に位置づけられている以下の民間施設が対象です。
- 郵便局、銀行(ATMは除く)
- 博物館、美術館、映画館、文化ホール等
- 病院(病床数20以上)
- 老人・障害者福祉施設等
- 店舗面積1,000㎡超の大規模小売店舗
- 商店街・地下街(店舗部分)
- ホテル・旅館等(50室以上)
- 体育館等
- バスターミナルの待合い施設等
注意点
従業員のみが利用する空間(バックヤードなど)の整備は補助対象外です。不特定多数の人が利用する空間の改修に限られます。
補助対象事業と補助額
補助対象となる工事
定められた整備基準に適合させるためのバリアフリー改修工事が対象です。ただし、以下の場合は対象外となります。
- 建築物の新築に係るバリアフリー整備
- 既に整備基準を満たしている箇所の老朽化による改修
- 過去に本補助金を利用して改修した箇所と同一箇所の再申請
補助額・補助率
補助率は改修費用の3分の2以内です。1回の申請あたりの補助上限額は500万円となります。整備箇所ごとに上限額が定められています。
整備箇所 | 補助上限額 |
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敷地内の通路 | 100万円 |
駐車場 | 100万円 |
建築物の出入口 | 100万円 |
屋内の通路 | 100万円 |
階段 | 100万円 |
エレベーター・エスカレーター | 500万円 |
段差解消機 | 100万円 |
便所・洗面所 | 200万円 |
乳幼児用設備 | 100万円 |
利用居室の出入口 | 100万円 |
申請手続きの流れ
申請は以下のステップで進みます。特に「事前相談」が必須となっている点にご注意ください。
- 1事前相談【必須】
まずは交通政策課へ電話連絡し、事前確認シートを提出。補助対象に該当するか確認を受けます。 - 2交付申請
必要書類を揃え、窓口に持参します。締切は令和7年11月14日(金)です。 - 3受付・審査
申請書類が審査されます。 - 4交付決定
審査後、交付決定通知書が送付されます。 - 5工事着手
交付決定通知日以降に工事を開始します。着手届を提出してください。 - 6工事完了・実績報告
工事完了後、完了届と実績報告書を提出します(申請年度の2月末日まで)。 - 7完了検査
市の担当者による現地での完了検査が行われます。 - 8交付確定・請求・支払い
検査後、補助金額が確定し、請求書を提出。後日、指定口座に補助金が振り込まれます。
申請書類のダウンロード
申請に必要な様式は、岡山市の公式ウェブサイトからダウンロードできます。実施設計書は建築士による作成が必須となるなど、専門的な書類も含まれるため、早めに準備を始めましょう。
よくある質問(Q&A)
Q1. どんな工事が対象になりますか?
A1. 例えば、店舗入口の段差をなくすスロープの設置、車いす対応トイレへの改修、通路への手すり設置、エレベーターの新設や改修などが対象となります。詳しくは岡山市が定める「整備基準」をご確認ください。
Q2. 申請前に工事を始めても良いですか?
A2. いいえ、絶対にダメです。必ず市の「交付決定通知」を受け取った後に工事に着手してください。通知日より前に着手した工事は補助対象外となります。
Q3. 岡山市内のどの建物でも対象になりますか?
A3. いいえ、対象エリアと建物の種類が限定されています。まずはご自身の施設が「移動等円滑化促進地区」または「重点整備地区」内にあるかを確認し、対象建築物に該当するかを事前相談で確認してください。
まとめ
「岡山市既存建築物バリアフリー改修事業補助金」は、施設の魅力を高め、集客力向上にも繋がる非常に有益な制度です。申請には建築士が作成する書類が必要など、準備に時間がかかるため、締切を待たずに今すぐ行動を開始することをお勧めします。
まずは、自社の施設が対象になるか、どのような改修が可能か、岡山市の窓口へ気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
ご相談・お問い合わせ窓口
◆補助制度全般に関すること
都市整備局 都市・交通部 交通政策課
電話: 086-803-1376
◆整備基準に関すること
都市整備局 住宅・建築部 建築指導課
電話: 086-803-1446