東京都府中市で公衆浴場（銭湯など）を経営されている事業者様へ。施設の老朽化対策やサービス向上のための設備改修に、最大100万円が補助される「公衆浴場設備改修資金補助金」をご存知ですか？この記事では、補助金の概要から対象経費、申請方法までを分かりやすく解説します。

公衆浴場設備改修資金補助金とは？

「公衆浴場設備改修資金補助金」は、東京都府中市が市内の公衆浴場の経営安定化を目的として実施する制度です。市民の日常生活に不可欠な入浴機会を確保し、公衆衛生の向上を図るため、設備の改修にかかる費用の一部を補助します。経営基盤を強化し、より快適で安全な施設を提供したい事業者様にとって、非常に有効な支援策です。

補助対象となる事業者

この補助金の対象となるのは、府中市内で公衆浴場を経営している事業者です。個人事業主、法人を問わず対象となります。申請にあたっては、市税の滞納がないことなどが条件となる場合がありますので、詳細は公募要領をご確認ください。

補助対象となる経費

補助の対象となるのは、公衆浴場設備の改修に必要な資金（改修費）です。具体的には、以下のような費用が想定されます。

• 浴槽やボイラー、ろ過機などの入浴設備の修繕・交換費用
• 脱衣所や洗い場の床、壁、天井などの内装工事費用
• 給排水管や換気設備などのインフラ設備の改修費用
• バリアフリー化に対応するための手すり設置や段差解消工事費用
• 省エネルギー化に資する設備（LED照明など）の導入費用

※対象となる経費の詳細は、必ず府中市の担当窓口にご確認ください。

補助額と補助率

補助額と補助率は以下の通りです。

• 補助上限額：100万円
• 補助率：対象経費の1/2以内

例えば、200万円（税抜）の設備改修工事を行った場合、その1/2である100万円が補助されます。250万円の工事の場合は、上限額である100万円が補助される計算になります。

申請手続きの流れ

一般的な補助金申請の流れは以下のようになります。詳細な手続きは府中市の公募要領で必ず確認してください。

1. 事前相談：府中市の担当窓口に、計画している改修内容が補助対象になるかなどを事前に相談します。
2. 申請書類の準備：申請書、事業計画書、改修箇所の見積書、市税の納税証明書など、指定された書類を準備します。
3. 申請：公募期間内（2025年12月26日まで）に、必要書類を窓口へ提出します。
4. 審査・交付決定：市による審査が行われ、採択されると交付決定通知書が届きます。※原則として、交付決定前に契約・着工したものは対象外となるため注意が必要です。
5. 事業実施：計画に沿って設備改修工事を実施します。
6. 実績報告：事業完了後、実績報告書や経費の支払いを証明する書類（領収書など）を提出します。
7. 補助金交付：報告書の内容が確定した後、指定の口座に補助金が振り込まれます。

まとめ

府中市の「公衆浴場設備改修資金補助金」は、地域の公衆浴場の維持・発展を後押しする貴重な制度です。施設の魅力を高め、経営を安定させる絶好の機会となります。申請期間は2025年12月26日までですが、予算の上限に達し次第、受付が終了する可能性もありますので、改修を検討している事業者様は、早めに府中市の担当窓口へ相談することをおすすめします。