三重県志摩市で眠っている耕作放棄地を再生し、再び農地として活用したいとお考えの農業者の方へ朗報です。志摩市では、農地の再生にかかる費用の一部を支援する「耕作放棄地再生支援対策事業」を実施します。この制度を活用すれば、最大15万円の補助を受けながら、農地の拡大と生産量増加を目指せます。この記事では、制度の概要から申請方法まで、分かりやすく徹底解説します。
この記事のポイント
- 志摩市内の耕作放棄地再生に最大15万円を補助!
- 障害物除去や土壌改良など、幅広い再生作業が対象経費に!
- 個人・法人・農業者団体が対象で、新規就農予定者も利用可能!
- 申請は2025年4月1日から予算上限に達するまで。早めの準備が鍵!
志摩市「耕作放棄地再生支援対策事業」の概要
本事業は、地域の農産物生産量を確保・増加させることを目的に、市内の耕作放棄地を再生する農業者を支援する制度です。まずは制度の全体像を把握しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
補助金額 | 対象経費の2分の1以内、上限15万円 |
対象者 | 市内の個人農業者、農業法人、農業者団体 |
対象経費 | 障害物除去、深耕、整地、土壌改良など農地再生作業の経費 |
募集期間 | 2025年4月1日(火)~ 予算額に達するまで |
実施機関 | 志摩市 |
補助の対象となる方(助成対象者)
以下のいずれかに該当する方が対象となります。
- 個人の方: 市内在住で、農産物を生産・販売している方、またはこれから生産・販売しようとしている方。
- 法人・団体: 市内に事務所を置く農業法人、または構成員の過半数が市内に住所を有する農業者で構成される団体。
補助対象経費と補助額
対象となる経費
農地を再び耕作可能な状態に戻すための、以下の作業にかかる経費が対象です。
- 障害物(石、木、ゴミなど)の除去
- 深耕(固くなった土を深く耕す作業)
- 整地(土地を平らにならす作業)
- 土壌改良(堆肥や改良材の投入など)
【重要】交付決定後に契約・発注・支払いを行った経費のみが対象です。決定前に着手した作業は補助対象外となるため、絶対に注意してください。
補助金の額
補助金の額は、対象となる経費の2分の1以内で、上限は15万円です。
(例)再生作業に35万円かかった場合
35万円 × 1/2 = 17.5万円 → 上限額が適用され、補助額は15万円となります。
(例)再生作業に20万円かかった場合
20万円 × 1/2 = 10万円 → 補助額は10万円となります。
申請のための5つの必須要件(交付要件)
補助金を受けるには、以下の5つの要件をすべて満たす必要があります。
- 対象農地:農業振興地域内にある、概ね1年以上耕作されていない農地であること。
- 権利関係:申請者が所有している農地、または賃借(利用権設定)している農地であること。
- 継続耕作:作業終了後、申請した農産物を3年以上耕作する見込みがあること。(※他の作物の栽培も認められます)
- 事業期間:補助を受ける年度内(申請した年の3月31日まで)に再生作業が完了すること。
- 地産地消:生産した農産物を、市内で流通、あるいは販売すること。
申請手続きの流れと必要書類
申請は以下のステップで進めます。事前に流れを把握し、スムーズな手続きを心がけましょう。
申請ステップ
- 1事前相談・書類準備:まずは志摩市農林課に相談し、事業内容を確認します。その後、申請書や見積書などの必要書類を準備します。
- 2申請書提出:準備した書類一式を、志摩市役所の農林課窓口へ提出します。
- 3交付決定:市役所での審査後、「交付決定通知書」が届きます。
- 4事業着手:交付決定通知書を受け取ってから、再生作業を開始します。
- 5実績報告・請求:作業が完了したら、実績報告書と請求書を提出します。
- 6補助金交付:市役所での確認後、指定の口座に補助金が振り込まれます。
必要書類一覧
- 補助金等交付申請書等(市の様式)
- 見積書(作業を委託する場合)
- 位置図(対象農地の場所がわかる地図)
- 現況写真(作業前の農地の状況がわかる写真)
申請様式は志摩市の公式サイトからダウンロードできます。
よくある質問(Q&A)
Q1. 交付決定前に支払った費用は対象になりますか?
A1. いいえ、対象になりません。本事業は必ず「交付決定通知書」を受け取った後に発生した経費のみが対象です。フライングでの着手には十分ご注意ください。
Q2. 3年間の耕作ができなかった場合、どうなりますか?
A2. やむを得ない事情を除き、補助金の返還を求められる可能性があります。継続的な耕作が困難になった場合は、速やかに志摩市農林課へ相談してください。
Q3. 予算はいつ頃なくなりますか?
A3. 予算額は公表されておらず、申請状況によって変動します。先着順の要素が強いため、事業の利用を検討している方は、募集開始後、できるだけ早く申請することをお勧めします。
まとめ:補助金を活用して志摩市の農業を元気に!
志摩市の「耕作放棄地再生支援対策事業」は、初期投資を抑えながら農地を拡大したい農業者にとって非常に魅力的な制度です。上限15万円の補助は、再生作業の大きな助けとなるでしょう。
申請は2025年4月1日からスタートし、予算がなくなり次第終了となります。この機会を逃さず、眠っている農地を蘇らせ、志摩市の農業の未来に貢献しませんか。まずは市の担当窓口へ気軽に相談してみましょう。