【2025年度】福井県敦賀市で太陽光発電・蓄電池の導入補助金が開始!最大60.5万円

福井県敦賀市では、地球温暖化対策の一環として、市内の二酸化炭素排出量削減を目指し、個人住宅向けの自家消費型太陽光発電設備および蓄電池の導入に対する補助金制度を実施します。2025年度(令和7年度)の申請受付が令和7年5月1日(木)から開始されます。太陽光発電と蓄電池をセットで導入する場合、最大で60.5万円という手厚い補助が受けられる注目の制度です。

この記事では、敦賀市の「住宅の太陽光・蓄電池設備導入促進事業補助金」について、対象者、補助金額、申請期間、必要書類などを分かりやすく解説します。募集件数が9件と非常に限られているため、導入を検討している方は早めの準備が成功のカギとなります。

敦賀市 太陽光・蓄電池補助金 早わかり表

補助金名称 敦賀市住宅の太陽光・蓄電池設備導入促進事業補助金
申請期間 令和7年5月1日(木)~ 令和7年10月31日(金)
補助金額 最大60.5万円
・太陽光(蓄電池セット): 7万円/kW (上限35万円)
・太陽光(単独): 5万円/kW (上限25万円)
・蓄電池: 経費の1/3 (上限25.5万円)
対象者 市内に自ら所有・居住する住宅に設備を設置する個人
募集件数 9件(先着順)
注意点 補助金交付決定前に工事契約を締結した場合は対象外
問い合わせ先 敦賀市 環境政策課 (電話: 0770-22-8121)

補助金の対象者となるための要件

本補助金を利用するためには、以下の要件をすべて満たす必要があります。申請前に必ず確認しましょう。

  • 敦賀市内で自ら所有し、かつ居住している住宅の屋根などに設備を設置する方。
  • 令和8年1月31日(土)までに設置工事と代金の支払いを完了する見込みのある方。
  • 敦賀市の市税等を滞納していないこと。
  • 暴力団や暴力団員などと関わりがないこと。

【最重要】申請タイミングに注意!

この補助金の最大の注意点は、市の「補助金交付決定通知書」を受け取る前に、設置業者と工事契約を結んでしまうと補助対象外になる点です。必ず、補助金の申請を行い、市からの交付決定を受けてから契約手続きに進んでください。

補助対象となる事業と設備の詳細

補助の対象となるのは、以下のいずれかの事業です。

  1. 太陽光発電設備と蓄電池設備を両方セットで導入する事業
  2. 太陽光発電設備のみを導入する事業

※蓄電池のみを単独で導入する場合は補助対象外となりますのでご注意ください。

補助を受けるための設備要件

設置する設備は、以下の要件を満たす必要があります。

  • 自家消費が目的であること(発電量の30%以上を自家消費)。
  • 固定価格買取制度(FIT制度)またはFIP制度の認定を取得しないこと。
  • J-クレジット制度への登録を行わないこと。
  • 国や他の自治体から同様の補助を受けていないこと。

補助金額はいくら?具体的な計算方法を解説

補助金額は、導入する設備によって計算方法が異なります。ここでは、具体的な計算例を交えて解説します。

1. 太陽光発電設備の補助金額

太陽光発電の補助額は、「太陽光パネルの出力」と「パワーコンディショナーの出力」のうち、低い方の値(kW)に単価を乗じて算出します。上限は5kWです。

  • 蓄電池とセットで導入する場合:7万円/kW(上限35万円)
  • 太陽光発電のみを導入する場合:5万円/kW(上限25万円)

【計算例】出力5kWの太陽光パネルを蓄電池とセットで導入する場合
7万円/kW × 5kW = 35万円

2. 蓄電池設備の補助金額

蓄電池の補助額は、蓄電池の価格(工事費込み・税抜き)の3分の1です。上限は蓄電容量5kWh、金額にして25.5万円です。

  • 補助率: 経費の1/3(1,000円未満切り捨て)
  • 単価上限: 5.1万円/kWh以内
  • 容量上限: 5kWh
  • 金額上限: 25.5万円

【計算例】価格80万円(税抜)、容量5kWhの蓄電池を導入する場合
80万円 × 1/3 = 266,666円 → 266,000円
ただし、上限が25.5万円のため、補助額は25.5万円となります。

【最大補助額のシミュレーション】

5kWの太陽光発電と5kWhの蓄電池をセットで導入した場合、補助額は以下の通りです。

太陽光発電 (35万円) + 蓄電池 (25.5万円) = 合計 60.5万円

申請期間と募集件数について

非常に重要なポイントですので、再度ご確認ください。

  • 申請期間: 令和7年5月1日(木)から令和7年10月31日(金)まで
  • 募集件数: 9件

募集件数が非常に少ないため、申請は先着順となります。申請総額が市の予算上限に達した時点で、期間内であっても受付は終了します。制度の利用を考えている方は、期間開始後、速やかに申請できるよう準備を進めることを強くお勧めします。

申請方法と必要書類一覧

申請は、必要書類を揃えて敦賀市役所の担当窓口(環境政策課)へ郵送または持参して行います。

申請に必要な書類

申請には多くの書類が必要です。不備がないように、市の公式サイトから様式をダウンロードして準備しましょう。

  1. 補助金交付申請書(様式第1号)
  2. 事業計画書(様式第2号)
  3. 補助対象設備を設置する建物や機器配置図(レイアウト図・写真でも可)
  4. 補助対象設備の仕様・諸元が分かる書類(カタログの写し等)
  5. 事業工程表(様式第3号)
  6. 補助対象経費算定根拠(様式第4号)
  7. 見積書と見積内訳書の写し
  8. 補助要件チェックシート(様式第5号)
  9. 設置する建物の全部事項証明書(発行後3か月以内のもの)
  10. 納税証明書(市が納税状況を閲覧することに同意した場合は不要)
  11. その他市が必要と認める書類

各種様式や記載例は、敦賀市の公式ホームページで公開されています。必ず最新の情報を確認してください。

敦賀市公式:補助金詳細・様式ダウンロードはこちら

よくある質問(FAQ)

Q. 福井県や国の補助金と併用できますか?
A. いいえ、できません。この補助金の要件には「国または自治体等から他の補助を受けて事業を実施するものでないこと」と明記されているため、他の補助金との併用はできません。
Q. なぜ工事の契約前に申請が必要なのですか?
A. 補助金は、市の交付決定を受けてから開始される事業が対象となるためです。すでに契約済みの事業は、補助金がなくても実施される事業とみなされ、対象外となります。このルールは多くの自治体補助金で採用されています。
Q. 募集件数が9件とのことですが、申請すれば必ず採択されますか?
A. いいえ、保証はありません。先着順のため、申請期間開始直後に予算上限に達してしまう可能性があります。書類に不備があると受付が遅れる原因にもなるため、事前の準備が非常に重要です。

まとめ:計画的な準備で最大60.5万円の補助金を活用しよう

敦賀市の2025年度住宅用太陽光・蓄電池補助金は、最大60.5万円と非常に魅力的な制度ですが、募集件数が9件と極めて少ないのが特徴です。このチャンスを活かすためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 早めの情報収集と準備: 申請期間開始前から設置業者に相談し、見積もりや必要書類の準備を進める。
  • 申請タイミングの厳守: 必ず市の「交付決定」通知を受け取ってから、業者と「契約」する。
  • 書類の不備をなくす: 市のホームページで最新の様式と記載例を確認し、完璧な状態で提出する。

再生可能エネルギーの導入は、電気代の削減だけでなく、災害時の非常用電源確保や環境貢献にも繋がります。この機会に、敦賀市の補助金を賢く活用し、太陽光発電システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。