詳細情報
地震によるブロック塀の倒壊は、人命に関わる重大な事故につながる可能性があります。武蔵野市、千葉市、茂原市では、このような事態を防ぐため、危険なブロック塀の撤去や改修工事に対して補助金制度を設けています。この補助金を利用することで、安全な住環境を実現し、万が一の災害に備えることができます。この記事では、各市の補助金制度の概要、申請条件、申請方法などを詳しく解説します。ぜひ、ご自宅のブロック塀の安全性を確認し、補助金制度の活用をご検討ください。
ブロック塀等改善補助金制度の概要
武蔵野市ブロック塀等改善補助金
武蔵野市では、市が危険と判定したブロック塀等の改善に対して、その必要経費の一部を補助しています。
- 正式名称:ブロック塀等改善補助金
- 実施組織:武蔵野市
- 目的:地震時におけるブロック塀の倒壊による被害を防止し、市民の安全を確保する。
- 対象者:一般公衆の通行に使われている市内の道路に面している危険なブロック塀等の所有者
千葉市危険ブロック塀等改善補助事業
千葉市では、危険なブロック塀等の撤去や軽量フェンス等の設置にかかる費用の一部を補助しています。
- 正式名称:千葉市危険ブロック塀等改善補助事業
- 実施組織:千葉市
- 目的:地震時におけるブロック塀の倒壊による被害を防止し、市民の安全を確保する。
- 対象者:市内の小中学校の敷地から概ね1,500メートル以内の地域にある危険なブロック塀等の所有者
茂原市危険ブロック塀等改善補助金
茂原市では、避難路に面する危険なブロック塀等の改善に対して補助金を交付しています。
- 正式名称:茂原市危険ブロック塀等改善補助金
- 実施組織:茂原市
- 目的:地震時におけるブロック塀の倒壊による被害を防止し、避難路の安全を確保する。
- 対象者:避難路に面する危険なブロック塀等を所有または管理している方
助成金額・補助率
武蔵野市
武蔵野市の補助金額は、工事の種類によって異なります。
| 工事の種類 | 補助金額 |
|---|---|
| 撤去工事のみ | 1メートルあたり8,000円(上限64万円) |
| 補強工事 | 1メートルあたり8,000円(上限32万円) |
| 改修工事(撤去+新設) | 1メートルあたり16,000円(上限128万円) |
※1メートル未満の端数がある場合、1メートルに切り上げて計算されます。
千葉市
千葉市の補助金額は、地区区分と工事の種類によって異なります。
| 地区区分 | 工事の種類 | 補助率 | 補助基準額 | 補助限度額 |
|---|---|---|---|---|
| 一般地区 | ブロック塀等撤去 | 1/2 | 8,000円/m | 120,000円 |
| 軽量フェンス等設置 | 1/2 | 11,000円/m | 150,000円 | |
| 重点地区 | ブロック塀等撤去 | 3/4 | 12,000円/m | 180,000円 |
| 軽量フェンス等設置 | 1/2 | 11,000円/m | 150,000円 |
※補助額の算定は、①対象工事費(見積額)×補助率、②補助基準額×ブロック塀等の長さ、③補助限度額のうち最も低い額の千円未満を切り捨てた額となります。
茂原市
茂原市の補助金額は、ブロック塀等が面する避難路の種類によって異なります。
| 避難路の種類 | 撤去工事 | 新設工事 |
|---|---|---|
| 緊急輸送道路、小学校の敷地から半径500m以内の道路 | 1メートル当たり1万円(限度額8万円) | 新設工事に要する費用の10分の1(限度額4万円) |
| 避難場所等までの避難経路となる道路 | 1メートル当たり1万円(限度額4万円) | 新設工事に要する費用の10分の1(限度額4万円) |
対象者・条件
武蔵野市
- 一般公衆の通行に使われている市内の道路に面していること。
- 高さが1.2メートル以上のブロック塀等であること。
- 市の調査により危険と判定されたものであること。
千葉市
- 市内にあり、個人等が所有するもの
- 通学路等に面し、高さ1.2メートルを超え、かつ、高さがブロック塀等と道路境界までの水平距離より高いもの
- 倒壊の危険性が高く、早急に撤去する必要があるブロック塀等であると千葉市住宅供給公社職員の調査により判定されたもの
茂原市
- 茂原市内に所在すること。
- コンクリートブロック造、組積造その他これらに類する塀等であること。
- 道路面からの高さが1.2メートルを超えるものであること。
- ブロック塀の診断カルテにより安全であると判定されたもの以外のものであること。
- 避難路に面する危険ブロック塀等を所有し、または管理していること。
- 補助対象事業を土地または建物の販売を目的として行わないこと。
- 市町村税及び国民健康保険税の滞納がないこと。
- この要綱による補助金の交付を受けていないこと。
- 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第2条第6号に規定する暴力団員でないこと。
- ブロック塀等の改善に係る契約の締結前であること。
補助対象経費
武蔵野市
ブロック塀等の撤去、補強、改修にかかる工事費用が対象となります。
千葉市
危険ブロック塀等の全てを撤去又は高さ0.4メートル以下に減じる工事、危険ブロック塀等を撤去した後に、その代替として必要となる軽量フェンス等を設置する工事が対象となります。
茂原市
ブロック塀等の撤去工事、撤去に伴う新設工事が対象となります。
申請方法・手順
武蔵野市
- 事前相談:工事の着手前に防災課へ相談
- 申請書受付:工事の着手前に「ブロック塀等改善補助金交付申請書」に必要書類を添えて防災課に提出
必要書類:工事の仕様書、図面および見積書、登記簿の写し(申請者が法人の場合)
千葉市
- 補助金交付事前調査申請:千葉市住宅供給公社の職員が実地調査を行い、補助の対象となるブロック塀等に該当するかどうかを判定
- 補助金交付申請:危険ブロック塀等に該当すると判定された場合、補助金交付申請を行い、補助要件の審査終了後に工事の契約・着手
- 実績報告書提出:申請年度の2月末日までに実績報告書を提出
申請書提出先:千葉市住宅供給公社
茂原市
- 補助金交付申請書に必要書類を添えて提出
申請場所:茂原市役所都市建設部建築課窓口
必要書類:補助金交付申請書、その他必要書類(詳細は茂原市のパンフレットを参照)
採択のポイント
各市町村によって審査基準は異なりますが、一般的には以下の点が重視されます。
- ブロック塀の危険度
- 緊急性
- 工事の必要性
- 申請書類の正確性
申請書を作成する際は、これらの点を意識して、具体的に記述することが重要です。
よくある質問(FAQ)
- Q1: 補助金の対象となるブロック塀はどのようなものですか?
A1: 各市町村によって異なりますが、一般的には、道路に面しており、高さが1.2メートル以上で、倒壊の危険性があると判断されたブロック塀が対象となります。
- Q2: 補助金の申請にはどのような書類が必要ですか?
A2: 各市町村によって異なりますが、一般的には、補助金交付申請書、工事の見積書、図面、写真、登記簿謄本などが必要となります。
- Q3: 補助金の申請期間はいつまでですか?
A3: 各市町村によって異なります。武蔵野市は工事着手前まで、千葉市は申請年度の2月末日まで、茂原市は令和7年12月26日までとなっています。詳細は各市町村の公式サイトをご確認ください。
- Q4: 補助金の交付決定後、工事内容を変更することはできますか?
A4: 変更内容によっては、再度申請が必要となる場合があります。事前に各市町村の担当課にご相談ください。
- Q5: 補助金はいつ振り込まれますか?
A5: 工事完了後、実績報告書を提出し、審査が完了した後、指定の口座に振り込まれます。時期は各市町村によって異なります。
まとめ・行動喚起
今回は、武蔵野市、千葉市、茂原市のブロック塀等改善補助金制度について解説しました。これらの補助金制度を活用することで、ブロック塀の安全性を高め、地震などの災害に備えることができます。ご自宅のブロック塀が対象となるかどうかを確認し、積極的に補助金制度の利用をご検討ください。
詳細な情報や申請方法については、各市町村の公式サイトをご確認いただくか、担当課までお問い合わせください。
武蔵野市防災安全部防災課:0422-60-1821
千葉市都市局建築部建築指導課:043-245-5790
茂原市都市建設部建築課:0475-20-1588