「オセロ発祥の地」として知られる茨城県水戸市では、地域のオセロ活動を支援するためのユニークな補助金制度が用意されています。それが「水戸市オセロ普及啓発活動補助金」です。この制度は、市内の団体が実施するオセロ盤の購入や、オセロ講座・大会の開催にかかる費用の一部を補助するもので、地域コミュニティの活性化を目的としています。子ども会や町内会、市民サークルなどで「オセロイベントを開催したいけど、費用がネック…」と感じている方々にとって、まさに朗報と言えるでしょう。この記事では、水戸市オセロ普及啓発活動補助金の概要から対象者、補助金額、申請方法、そして採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。この機会に補助金を活用し、オセロを通じた地域交流を一層盛り上げていきませんか?

水戸市オセロ普及啓発活動補助金の概要

まずは、この補助金がどのような制度なのか、基本的な情報を確認しましょう。

項目 内容
正式名称 水戸市オセロ普及啓発活動補助金
実施組織 茨城県水戸市(担当:文化交流課)
目的・背景 「オセロ発祥の地」である水戸市において、市民によるオセロの普及啓発活動を促進し、世代を超えた交流や地域コミュニティの活性化を図ることを目的としています。
対象者 水戸市内に活動拠点を置く団体(町内会、子ども会、市民サークルなど)。※個人での申請はできません。

補助金額・補助率

この補助金は、活動内容によって2つの区分に分かれており、補助率と上限額が異なります。両方を組み合わせて申請することも可能です。

補助金の区分と金額

補助対象経費 補助率 上限額
① オセロ盤の購入 対象経費の 2分の1 10,000円
② オセロ講座・大会の開催 対象経費の 2分の1 30,000円

ポイント:「オセロ盤の購入」と「講座・大会の開催」は、1つの申請書でまとめて申請できます。例えば、オセロ盤購入で1万円、大会開催で3万円の補助を同時に受けることも可能です(合計で最大4万円)。ただし、同じ年度内に同じ経費(例:オセロ盤購入)で2回申請することはできません。

計算例

  • 例1:オセロ盤を22,000円(税抜)分購入した場合
    22,000円 × 1/2 = 11,000円
    上限額が10,000円のため、補助金額は 10,000円 となります。
  • 例2:オセロ大会の会場費と講師謝礼で合計70,000円かかった場合
    70,000円 × 1/2 = 35,000円
    上限額が30,000円のため、補助金額は 30,000円 となります。

対象者・条件

補助金を受け取るためには、以下のすべての要件を満たす「団体」である必要があります。個人では申請できない点に注意してください。

  • ✅ 水戸市内に活動の拠点を置いていること
  • ✅ 市税を滞納していないこと
  • ✅ 暴力団、または暴力団と関係を有するものでないこと
  • ✅ 団体の代表者および役員が暴力団員および暴力団関係者でないこと

対象となる団体の具体例

どのような団体が対象になるか、イメージしやすいように具体例を挙げます。

  • 地域の町内会、自治会
  • 子ども会、育成会
  • 高齢者サロン、老人クラブ
  • 地域の市民活動団体、NPO法人
  • 学校のPTAや部活動の保護者会など

補助対象経費

補助の対象となる経費は明確に定められています。対象外の経費を申請しないように、事前にしっかり確認しましょう。

① オセロ盤の購入に係る経費

オセロ盤の購入には、以下のすべての条件を満たす必要があります。

  • 購入場所:水戸市内の小売業者から購入すること。
  • 状態:新品であること(中古品は対象外)。
  • 種類:一般社団法人日本オセロ連盟が公認する以下のオセロ盤であること。
    • オフィシャルオセロ
    • ベストオセロ
    • 大回転オセロ / 大回転オセロミニ
    • キャリアブルオセロ
    • マグネットオセロ
    • The Othello-ジ オセロ-

② 市内におけるオセロ講座の開催に係る経費

オセロの楽しさやルールを教える講座を開催する際の費用です。

  • 会場の借上げに係る経費(公民館や集会所の使用料など)
  • 講師への謝礼
  • その他、市長が適当と認める経費(例:広報用のチラシ印刷費など)

③ 市内におけるオセロ大会の開催に係る経費

地域住民が参加するオセロ大会を開催する際の費用です。

  • 企画運営に係る経費(消耗品費、印刷費など)
  • 会場の借上げに係る経費
  • その他、市長が適当と認める経費

【対象外経費の注意点】
要項に明記はありませんが、一般的に補助金では以下のような経費は対象外となることが多いです。申請前に必ず担当課にご確認ください。
・参加者への景品代、賞金
・飲食費(お茶、お菓子など)
・団体の運営にかかる経常的な経費(人件費など)

申請方法・手順

申請は、事業を実施する「前」に行う必要があります。手順をしっかり確認し、計画的に進めましょう。

【最重要】事業実施後の申請はできません!
オセロ盤を購入した後や、講座・大会を開催した後に「補助金を使いたい」と思っても、申請は受理されません。必ず、すべての活動を開始する前に申請を完了させてください。

申請ステップ

  1. 事前相談(推奨)
    計画している事業が補助金の対象になるか、申請書類の書き方など、不明な点があれば事前に担当の文化交流課に相談しましょう。
  2. 必要書類の準備
    下記の「必要書類リスト」を参考に、必要な書類をすべて揃えます。様式は水戸市の公式サイトからダウンロードできます。
  3. 申請書の提出
    準備した書類一式を、文化交流課へ提出します(郵送または持参)。
  4. 審査・交付決定
    市役所で審査が行われ、補助金の交付が適切と判断されると「交付決定通知書」が届きます。
  5. 事業の実施
    交付決定通知書を受け取ってから、オセロ盤の購入や講座・大会の開催を実施します。
  6. 実績報告
    事業が完了したら、領収書などを添付して実績報告書を提出します。
  7. 補助金の交付
    実績報告書の内容が確認された後、指定した口座に補助金が振り込まれます。

必要書類リスト

  • 交付申請書(様式第1号)
  • 見積書等(オセロ盤の購入の場合)
    市内の小売業者が発行した、購入予定のオセロ盤の品名・金額がわかる見積書。
  • 事業計画及び収支計画(講座・大会の開催の場合)
    いつ、どこで、誰を対象に、どのような内容のイベントを行うか、また、収入と支出の見込みを記載します。
  • 市税の完納証明書 または 市税の納付状況確認同意書(様式第1号別紙)
    市税を滞納していないことを証明する書類です。

採択のポイント

この補助金は比較的要件が明確で利用しやすい制度ですが、より確実に採択されるために、以下のポイントを押さえておきましょう。

① 事業計画の具体性

講座や大会の開催で申請する場合、「なぜこのイベントを行うのか」「どのような効果が期待できるのか」を事業計画書で明確に示しましょう。「子どもたちに論理的思考を養ってもらう」「高齢者の孤立を防ぎ、交流の場を作る」など、オセロ普及という目的に沿った具体的な目標を記載することが重要です。

② 書類の不備をなくす

基本的なことですが、書類の記入漏れや添付書類の不足は審査の遅れや不採択の原因になります。提出前には必ず複数人でダブルチェックを行い、完璧な状態で提出しましょう。特に、オセロ盤購入時の見積書は、対象となる公認モデル名がきちんと記載されているか確認が必要です。

③市の提供資料を活用する

水戸市は「オセロ大会運営簡易マニュアル」や「対戦表」を公式サイトで提供しています。事業計画書を作成する際に、「市のマニュアルを参考にして、スムーズな大会運営を目指します」といった一文を加えることで、計画の実現性が高いことをアピールできます。

よくある不採択理由

  • 事業実施後に申請してしまった。(最も多い失敗例です)
  • 個人名義で申請してしまった。
  • 対象外の経費(景品代、飲食費など)を含めて申請した。
  • 市外の店舗で購入したオセロ盤の見積書を添付した。
  • 市税の滞納があった。

よくある質問(FAQ)

Q1. 個人でも申請できますか?
A1. いいえ、できません。この補助金は水戸市内に拠点を置く「団体」のみが対象です。個人での申請はできません。
Q2. オセロ盤はインターネット通販で購入しても対象になりますか?
A2. いいえ、対象になりません。必ず「水戸市内の小売業者」から新品を購入する必要があります。購入前に、市内の玩具店やおもちゃ売り場のある量販店などに問い合わせてみてください。
Q3. 同じ年度に「オセロ盤購入」と「大会開催」の両方で補助金をもらうことはできますか?
A3. はい、可能です。1枚の申請書でまとめて申請することができます。ただし、同じ年度に「大会開催」で2回申請することはできません。
Q4. 申請してからどれくらいで結果がわかりますか?
A4. 審査期間は申請の混雑状況などによって変動します。通常は数週間程度かかることが多いですが、余裕を持ったスケジュールで申請することが重要です。正確な期間については、申請時に担当課にご確認ください。
Q5. 団体の規約などがないと申請できませんか?
A5. 必須書類には含まれていませんが、団体の実態を示すものとして、規約や会員名簿の提出を求められる可能性があります。任意の団体であっても、活動目的や代表者などを定めた簡単な規約を作成しておくとスムーズです。詳しくは担当課にご相談ください。

まとめ・お問い合わせ先

「水戸市オセロ普及啓発活動補助金」は、オセロ発祥の地ならではの、地域に根差した素晴らしい制度です。この補助金を活用することで、備品の購入負担を軽減し、より充実したオセロイベントを開催することが可能になります。

重要ポイントの再確認

  • 対象者:水戸市内の団体(個人は不可)
  • 補助額:オセロ盤購入で最大1万円、講座・大会開催で最大3万円
  • 補助率:対象経費の2分の1
  • 最重要注意点:必ず事業実施前に申請すること!

この記事を読んで興味を持たれた団体の代表者の方は、ぜひ次のアクションに進んでみてください。まずは水戸市の公式サイトで最新の交付要項を確認し、計画の概要が固まったら、担当課である文化交流課へ気軽に相談してみることをお勧めします。

お問い合わせ先

水戸市 市民協働部 文化交流課 文化係
住所:〒310-8610 水戸市中央1-4-1 水戸市役所本庁舎 3階
電話番号:029-291-3846
Fax:029-232-9250
公式サイト:オセロ普及啓発活動補助金ページ