詳細情報
大阪府池田市で、地域をより良くするための活動に取り組んでいるNPO、ボランティア団体、市民活動グループの皆様へ朗報です。令和7年度(2025年度)の「池田市公益活動助成金」の申請受付が開始されました。この助成金は、皆様の地域貢献活動を資金面から力強くサポートし、活動のさらなる活性化と自立を後押しすることを目的としています。「活動を始めたばかりで資金が足りない」「新しいプロジェクトに挑戦したいけれど予算が…」といった悩みを抱える方々にとって、大きなチャンスとなる制度です。この記事では、制度の概要から対象者、申請方法、そして採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。ぜひ最後までお読みいただき、あなたの活動のステップアップにお役立てください。
【重要なお知らせ】令和6年4月に制度が一部改正されています。特に対象経費の考え方などが変更されているため、申請にあたっては必ず公式サイトで最新の「募集要項」と「交付要綱」をご確認ください。
2025年度 池田市公益活動助成金とは?
池田市公益活動助成金は、市民が主体となって行う公益的な活動を市が支援することで、活動の活性化と団体の自立を促進するための制度です。この助成金の原資は、市民や企業から公益活動促進のために寄せられた寄附金を積み立てた「池田市公益活動促進基金」であり、まさに市民が市民の活動を支える仕組みとなっています。
活動の段階で選べる2つのコース
この助成金制度の大きな特徴は、団体の状況や活動のフェーズに合わせて選べる2つのコースが用意されている点です。それぞれの特徴を理解し、ご自身の団体に最適なコースを選びましょう。
| コース名 | 特徴 | こんな方におすすめ | 審査方法 |
|---|---|---|---|
| 活動支援コース | 随時申請が可能で、始めやすいコース。 | ・初めて助成金を活用する ・小規模なイベントや活動を始めたい ・少しずつ着実に活動を広げたい |
書類審査のみ |
| 発展支援コース | 申請期間は限定されるが、より大きな支援が期待できるコース。 | ・活動をさらに発展、拡大させたい ・新規性の高い事業に挑戦したい ・活動内容を広く市民にアピールしたい |
書類審査 + 公開プレゼンテーション |
助成金額・補助率
助成される金額や、かかった経費に対してどれくらいの割合が補助されるか(補助率)は、申請を検討する上で最も重要な情報の一つです。
助成上限額と補助率の確認方法
池田市公益活動助成金の具体的な助成上限額や補助率については、必ず池田市の公式サイトから「令和7年度池田市公益活動助成金募集要項」をダウンロードしてご確認ください。コースや事業内容によって詳細な規定が設けられているため、ご自身の計画と照らし合わせながら、正確な情報を把握することが不可欠です。特に制度改正が行われているため、過去の情報を参考にせず、必ず最新の資料を確認しましょう。
対象者・申請の条件
この助成金は、誰でも申請できるわけではありません。定められた対象者や活動の条件を満たす必要があります。
対象となる団体・個人
主たる活動の場が池田市内であり、公益活動を行う市民団体や個人が対象です。団体の法人格の有無(NPO法人であるか、任意団体であるかなど)は問われません。
対象となる活動(公益活動)
「公益活動」とは、営利を目的とせず、不特定かつ多数のものの利益の増進に寄与する活動を指します。具体的には、以下のような活動が想定されます。
- 子育て支援や高齢者福祉に関する活動
- 地域の環境美化や自然保護活動
- 文化、芸術、スポーツの振興に関する活動
- まちづくりの推進や地域の安全・安心に関する活動
- 国際交流や多文化共生に関する活動
対象外となる活動
一方で、以下のような活動は助成の対象外となりますのでご注意ください。
- 営利を主たる目的とする活動
- 特定の政党の利害に関する活動や、公の選挙に関し特定の候補者を支持・反対する活動
- 特定の宗教の教義を広め、儀式行事を行い、及び信者を教化育成することを主たる目的とする活動
- 特定の個人のみが利益を受ける活動
補助対象となる経費
助成金は、事業を実施するために直接必要となる経費に対して支払われます。何が対象になり、何が対象にならないのかを正確に理解し、適切な予算計画を立てることが重要です。
対象経費の考え方は令和6年4月の制度改正で変更されています。以下のリストはあくまで一般的な例です。申請にあたっては、必ず最新の募集要項で対象経費の詳細な規定を確認してください。
対象経費の具体例
- 報償費:講師や専門家への謝礼金など
- 旅費:事業実施のための交通費や宿泊費など
- 消耗品費:文房具、用紙、イベントで使う材料など
- 印刷製本費:チラシ、ポスター、報告書などの印刷費用
- 通信運搬費:郵便料金、荷物の送料など
- 使用料及び賃借料:会場使用料、機材レンタル料など
対象外経費の注意点
一般的に、以下のような経費は対象外となることが多いです。これらを予算に計上しないよう注意しましょう。
- 団体の運営にかかる経常的な経費(事務所家賃、光熱水費など)
- 団体スタッフへの人件費・給与
- 懇親会などの飲食費
- 領収書等で支払いが確認できない経費
申請方法とスケジュール
申請の締め切りや手順を正しく把握し、計画的に準備を進めましょう。
申請期間
- 活動支援コース:令和7年4月1日(火)~ 令和8年3月10日(火)まで
※随時受付ですが、申請額の合計が予算に達した時点で締切となります。早めの申請がおすすめです。 - 発展支援コース:令和7年4月1日(火)~ 令和7年4月30日(水)まで
※約1ヶ月間と期間が短いため、計画的な準備が必要です。
申請から交付までの流れ
助成金を受け取るまでの大まかな流れは以下の通りです。
- 事前相談(推奨):池田市コミュニティ推進課や市民活動交流センターで申請に関する相談ができます。
- 申請書類の準備:公式サイトから様式をダウンロードし、事業計画書や収支予算書を作成します。
- 申請書類の提出:期間内に担当窓口へ提出します。
- 審査:コースに応じた審査(書類審査、公開プレゼン)が行われます。
- 交付決定:審査結果が通知されます。
- 事業の実施:計画に沿って事業を開始します。
- 実績報告:事業完了後、実績報告書と経費の証拠書類(領収書など)を提出します。
- 助成金の請求・交付:実績報告の審査後、請求書を提出し、助成金が振り込まれます。(※発展支援コースでは概算払も可能です)
必要書類一覧
申請には以下の書類が必要です。公式サイトからWord形式またはPDF形式でダウンロードできます。記載例も用意されているので、ぜひ参考にしてください。
- 【活動支援コース】
- 様式第1号 活動支援コース交付申請書
- 様式第2号 活動支援コース事業計画書
- 様式第3号 活動支援コース収支予算書
- 様式第4号 誓約書
- 【発展支援コース】
- 様式第5号 発展支援コース交付申請書
- 様式第6号 発展支援コース事業計画書
- 様式第7号 発展支援コース収支予算書
- 様式第4号 誓約書
採択されるための重要なポイント
多くの団体が申請する中で、審査を通過するためにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。
1. 事業の「公益性」を明確に伝える
あなたの活動が、自己満足や仲間内だけで終わるものではなく、「どのように池田市や市民のためになるのか」を具体的に示しましょう。地域のどんな課題を解決し、誰にどのような良い影響を与えるのかを、審査員に分かりやすく伝えることが重要です。
2. 具体的で実現可能な計画を立てる
「いつ、どこで、誰が、何を、どのように」行うのか、事業計画を具体的に記述してください。夢物語ではなく、現実的に実行可能な計画であることが信頼につながります。収支予算も、経費の積算根拠を明確にし、事業内容と整合性のとれた計画を立てましょう。
3. 事前相談を積極的に活用する
申請書類の作成で不明な点があれば、迷わず相談窓口を活用しましょう。池田市コミュニティ推進課や、市民活動の拠点である「池田市立市民活動交流センター」では、随時相談を受け付けています。専門のスタッフからアドバイスを受けることで、書類の不備を防ぎ、より質の高い申請書を作成することができます。
相談窓口:池田市立市民活動交流センター
電話: 072-750-5133
助成金申請に関する講座なども開催されている場合があります。ぜひチェックしてみてください。
よくある質問(FAQ)
- Q1: 初めて助成金を申請します。どちらのコースがおすすめですか?
- A1: 初めての場合は、書類審査のみで、年間を通じて申請しやすい「活動支援コース」がおすすめです。まずはこのコースで助成金活用の経験を積み、活動が軌道に乗ってきたら「発展支援コース」に挑戦するのが良いでしょう。
- Q2: 団体の設立準備中ですが申請できますか?
- A2: 助成金の対象は、既に活動を行っている団体や個人が基本となります。ただし、具体的な活動計画があれば対象となる可能性もありますので、一度、池田市コミュニティ推進課にご相談ください。
- Q3: 申請書類の書き方が分かりません。どうすれば良いですか?
- A3: まずは公式サイトにある「記載例」を参考にしてください。それでも不明な点があれば、池田市コミュニティ推進課または池田市立市民活動交流センターへ相談することをおすすめします。丁寧にアドバイスをもらえます。
- Q4: 発展支援コースの公開プレゼンテーションはどのような形式ですか?
- A4: 審査員や他の市民の前で、自分たちの活動の魅力や事業計画について発表する形式です。詳細は募集要項や、申請者への案内でご確認ください。活動を多くの人に知ってもらう絶好の機会と捉え、準備に臨みましょう。
- Q5: 助成金はいつもらえますか?
- A5: 助成金は、原則として事業が完了し、実績報告書を提出した後の「精算払い」となります。つまり、一旦は自己資金で経費を立て替える必要があります。ただし、発展支援コースでは条件によって事業実施前に一部を受け取れる「概算払」の制度もありますので、詳細は担当課にお問い合わせください。
まとめ
今回は、2025年度「池田市公益活動助成金」について詳しく解説しました。この制度は、池田市で地域貢献活動を行う皆さんにとって、活動を前進させるための強力なツールです。
- 2つのコース:初心者向けの「活動支援コース」と、ステップアップ向けの「発展支援コース」。
- 申請期間に注意:活動支援コースは予算終了まで、発展支援コースは4月30日までの短期決戦。
- 要項の確認は必須:制度改正があったため、必ず最新の募集要項で金額や対象経費を確認。
- 事前相談が鍵:申請で迷ったら、市の担当課や市民活動交流センターへ相談を。
あなたの情熱ある活動が、この助成金を活用することでさらに大きく花開くことを願っています。まずは公式サイトで募集要項をダウンロードし、申請への第一歩を踏み出しましょう。
お問い合わせ先
池田市 市民活動部 コミュニティ推進課
〒563-8666 池田市城南1丁目1番1号 池田市役所7階
電話: 072-754-6641
池田市立市民活動交流センター
〒563-0050 大阪府池田市新町1番8号
電話: 072-750-5133