【令和7年度】神奈川県 介護ロボット・ICT導入支援事業費補助金
介護現場の生産性向上と職場環境改善を強力にサポート!最大1,000万円、補助率4/5の大型補助金です。
神奈川県内の介護事業所の皆様へ朗報です。深刻化する人材不足や職員の業務負担増といった課題解決の一助となる「令和7年度 神奈川県介護ロボット・ICT導入支援事業費補助金」の公募が開始されます。この補助金を活用することで、介護ロボットや介護ソフト、Wi-Fi環境整備などの導入費用を大幅に軽減できます。本記事では、補助金の概要から申請方法、注意点までをプロの視点で分かりやすく解説します。
補助金の重要ポイント早わかり
- 申請期間: 令和7年10月10日(金) 10:00 ~ 令和7年10月24日(金) 17:00
- 補助上限額: 最大1,000万円(パッケージ型導入支援の場合)
- 補助率: 導入経費の 4/5
- 対象者: 神奈川県内の介護保険サービス事業所、養護老人ホーム、軽費老人ホーム
- 申請方法: jGrants(GビズID必須)によるオンライン申請のみ
補助金制度の概要
まずは、本補助金の全体像を把握しましょう。以下の表に主要な項目をまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
補助金名 | 神奈川県介護ロボット・ICT導入支援事業費補助金 |
実施団体 | 神奈川県 福祉子どもみらい局 福祉部高齢福祉課 |
目的 | 介護テクノロジーの導入を通じて、介護現場の生産性を向上させ、職員の負担軽減と職場環境の改善を図る。 |
対象者 | 神奈川県内に所在する、介護保険法に基づく全サービス事業所および老人福祉法に基づく養護老人ホーム・軽費老人ホーム |
問い合わせ先 | 公益社団法人かながわ福祉サービス振興会 電話:045-514-1263 |
選べる3つの補助メニューを徹底解説
本補助金には、事業所のニーズに合わせて選べる3つのメニューがあります。ただし、「(1)個別導入」と「(2)パッケージ導入」はどちらか一方しか選べないので注意が必要です。
(1) 介護テクノロジー等の導入支援(個別導入)
特定の機器をピンポイントで導入したい事業所向けのメニューです。機器の種類によって基準額が異なります。
対象経費の種類 | 基準額 | 1事業所あたりの上限額 |
---|---|---|
① 移乗支援・入浴支援機器、その他県が認めた機器 | 100万円/1台 | 500万円 |
③ ①②以外の介護ロボット等 | 30万円/1台 | |
② 介護ソフト | 職員数に応じ100万円~250万円 | 250万円 |
①~③すべて併用する場合 | 750万円 |
(2) 介護テクノロジーのパッケージ型導入支援
介護ソフトと見守りセンサーなど、複数の機器を連携させて導入し、業務全体を効率化したい事業所向けのメニューです。
- 対象パターン例: 介護記録ソフト+見守りセンサー、介護記録ソフト+介護請求ソフトなど
- 補助額: 導入経費の4/5
- 補助上限額: 1,000万円 / 1事業所
(3) 導入支援と一体的に行う業務改善支援【必須要件】
この支援は、(1)または(2)の補助金を利用するための必須要件です。機器を導入するだけでなく、業務改善の専門家から支援を受けることで、テクノロジーの効果を最大化することが目的です。
- 支援内容: コンサルティング会社等による業務改善支援、または指定研修の受講
- 補助額(コンサル利用時): 導入経費の4/5
- 補助上限額(コンサル利用時): 48万円 / 1事業所
申請するための7つの必須要件
本補助金を申請するには、以下の要件を満たす必要があります。事前にしっかり確認しましょう。
- 業務改善支援の実施: 上記(3)のコンサルティングを受けるか、指定研修動画を視聴すること。
- 生産性向上の成果還元: 業務効率化で得られた利益を職員の賃金へ適切に還元する方針を立て、職員に周知すること。
- SECURITY ACTIONの宣言: IPAが実施するセキュリティ対策自己宣言「SECURITY ACTION」の「一つ星」または「二つ星」を宣言すること。(実績報告までで可)
- 業務改善計画の作成: 厚生労働省の資料を参考に業務改善計画を作成すること。
- LIFEへの協力: 科学的介護情報システム「LIFE」による情報収集に協力すること。(実績報告までで可)
- 委員会の設置: 利用者の安全や職員の負担軽減を検討する委員会を設置すること。(対象サービスのみ)
- ケアプランデータ連携システムの利用開始: 令和7年度内に利用を開始すること。(対象サービスのみ)
申請から交付までの5ステップ
申請はすべてオンラインで行います。以下の流れに沿って準備を進めましょう。
jGrantsでの申請に必須です。取得には1週間程度かかる場合があるため、早めに手続きしましょう。
事業計画書や見積書など、必要な書類を揃えます。
申請期間内に、jGrantsシステムからすべての書類を提出します。
審査後、交付決定通知が届きます。その後、機器の購入や設置などの事業を開始します。
事業完了後、期限内(2月末〆切)に実績報告書を提出。審査を経て補助金が交付されます。
⚠️ 注意点:交付決定前の契約も対象!
本補助金では、交付決定前に購入・契約したものであっても、令和7年度内(令和7年4月1日以降)のものであれば補助対象となります。ただし、申請が必ず採択されるわけではない点にご注意ください。
まとめ:計画的な準備で職場環境を革新しよう
神奈川県の「介護ロボット・ICT導入支援事業費補助金」は、介護現場のDX化を力強く後押しする非常に魅力的な制度です。補助率4/5、最大1,000万円という手厚い支援を活用し、職員の負担軽減とサービスの質向上を実現する絶好の機会と言えるでしょう。
申請期間は約2週間と非常に短いため、GビズIDの取得や見積書の準備などを計画的に進めることが採択への鍵となります。まずは公式サイトで詳細な交付要領を確認し、申請準備を始めましょう。