詳細情報
水素ステーションの運営は、燃料電池自動車(FCV)の普及に不可欠な要素です。神奈川県では、商用FCV対応の水素ステーション運営を支援するため、運営費補助金を提供しています。この補助金は、水素ステーションの運営コストを軽減し、持続可能な水素供給体制の構築を促進することを目的としています。最大2000万円の補助金を利用して、水素ステーションの運営を安定させ、地域社会への貢献を目指しましょう。
神奈川県水素ステーション運営費補助金とは?
正式名称
令和7年度神奈川県水素ステーション運営費補助金
実施組織
神奈川県環境農政局脱炭素戦略本部室
目的・背景
神奈川県では、FCVの普及を促進するため、水素充填環境の整備を重要な課題と捉えています。本補助金は、FCVの普及に不可欠な水素ステーションの運営を支援し、運営費の一部を補助することで、水素ステーションの経営安定化を図り、FCVの利用を促進することを目的としています。
対象者の詳細
神奈川県内で商用FCVに対応した水素供給設備を運営する法人または個人事業者が対象です。商用目的で運営し、需要創出活動を行っていることが条件となります。
助成金額・補助率について
具体的な金額
1設備あたり、以下のいずれか低い額が補助されます(千円未満切捨て)。
- 補助対象経費の額から経済産業省補助金交付額等を差し引いた額
- 次表に定める区分別の補助上限額
| 区分 | 補助上限額 |
|---|---|
| 当該年度に運営を開始した大規模な商用FCV対応水素供給設備(水素供給能力が500N㎥/h以上) | 2,000万円 |
| 上記以外の商用FCV対応水素供給設備 | 1,000万円 |
ただし、補助額と国の補助金等の合計額が補助対象経費を超えないことが条件です。
補助率の説明
補助率は、補助対象経費から経済産業省補助金交付額等を差し引いた額を基準に、上記の補助上限額と比較して低い方が適用されます。
計算例
例えば、運営費が1500万円、経済産業省補助金が500万円の場合、補助対象経費は1000万円となります。この場合、補助上限額が1000万円であるため、補助金額は1000万円となります。
対象者・条件
詳細な対象要件
以下の条件を全て満たす必要があります。
- 神奈川県内で商用FCV対応水素供給設備を運営する法人または個人事業者であること
- 商用の目的で運営する水素供給設備であること
- 水素供給設備において、需要創出活動を行っていること
業種・規模・地域制限
業種は特に限定されませんが、水素ステーションの運営事業者が対象となります。規模についても特に制限はありません。地域は神奈川県内に限定されます。
具体例
例えば、以下のような事業者が対象となります。
- ガソリンスタンドが水素ステーションを併設し、FCVへの水素供給を行っている場合
- 水素供給を専門とする事業者が、FCV向けに水素ステーションを運営している場合
- 運送会社が自社保有のFCVトラック向けに水素ステーションを運営している場合
補助対象経費
対象となる経費の詳細リスト
以下の経費が補助対象となります。
- 運営費:商用FCV対応水素供給設備の運営に要する経費
- 土地賃借料等:商用FCV対応水素供給設備等用地の土地賃借料またはそれに相当する経費
ただし、経済産業省補助金において、既存燃料価格を踏まえた追加的な支援を受領する場合は、固定的な経費のみが対象となります。
対象外経費の説明
以下の経費は補助対象外となります。
- 経済産業省補助金において、既存燃料価格を踏まえた追加的な支援を受領する場合の変動的な経費
- その他、補助事業実施要領で定める対象外経費
具体例
例えば、以下のような経費が補助対象となります。
- 水素ステーションの人件費
- 水素ステーションの電気代
- 水素ステーションのメンテナンス費用
- 水素ステーション用地の賃借料
申請方法・手順
ステップバイステップの詳細手順
申請は以下の手順で行います。
- 補助事業実施の手引を確認する
- 交付申請書を作成する
- 必要書類を準備する
- 申請書類を提出する
- 審査を受ける
- 交付決定通知を受け取る
- 事業を実施する
- 実績報告書を提出する
必要書類の完全リスト
申請に必要な書類は以下の通りです。
- 神奈川県水素ステーション運営費補助金に係る事前着手届(必要な場合)
- 神奈川県水素ステーション運営費補助金交付申請書
- 神奈川県水素ステーション運営費補助金事業計画書
- 補助対象経費の内容及び積算書
- 役員等氏名一覧表
- その他知事が必要と認める書類
申請期限・スケジュール
申請受付期間は、令和7年6月13日(金曜日)から令和7年12月26日(金曜日)までです。ただし、予算額を超える申請があった場合は、受付を締め切ることがあります。
オンライン/郵送の詳細
申請は郵送でのみ受け付けています。持込みによる提出は受け付けていません。
採択のポイント
審査基準
審査は、提出された書類に基づいて行われます。以下の点が重視されます。
- 事業計画の妥当性
- 経費の妥当性
- 需要創出活動の具体性
採択率の情報
採択率は年度によって変動しますが、事業計画の具体性や経費の妥当性が高いほど採択される可能性が高まります。
申請書作成のコツ
申請書を作成する際には、以下の点に注意すると良いでしょう。
- 事業計画を具体的に記述する
- 経費の内訳を明確にする
- 需要創出活動の内容を具体的に説明する
よくある不採択理由
よくある不採択理由としては、以下のような点が挙げられます。
- 事業計画が不明確である
- 経費の根拠が不明確である
- 需要創出活動の内容が不十分である
よくある質問(FAQ)
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Q1: 補助金の申請はいつからできますか?
A1: 令和7年6月13日(金曜日)から令和7年12月26日(金曜日)までです。
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Q2: 補助対象となる経費は何ですか?
A2: 商用FCV対応水素供給設備の運営に要する経費や、土地賃借料等が対象となります。
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Q3: 申請はどのように行えば良いですか?
A3: 申請は郵送でのみ受け付けています。必要書類を揃えて提出してください。
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Q4: 補助金の交付決定はいつ頃になりますか?
A4: 審査に1か月ほどかかることがありますので、補助事業の着手予定日の1か月以上前に申請してください。
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Q5: 補助金に関する問い合わせ先はどこですか?
A5: 神奈川県環境農政局脱炭素戦略本部室 運輸グループ(電話 045-210-4133)までお問い合わせください。
まとめ・行動喚起
神奈川県水素ステーション運営費補助金は、FCVの普及を支援し、水素ステーションの運営を安定化させるための重要な制度です。対象となる事業者の方は、ぜひこの機会に申請をご検討ください。
申請を検討される方は、まず補助事業実施の手引をご確認いただき、必要な書類を準備してください。申請期限は令和7年12月26日(金曜日)です。予算額を超える申請があった場合は受付を締め切ることがありますので、お早めの申請をおすすめします。
ご不明な点がありましたら、神奈川県環境農政局脱炭素戦略本部室 運輸グループ(電話 045-210-4133)までお気軽にお問い合わせください。