神奈川県内で事業を営む皆様へ朗報です。環境に優しく、災害時にも役立つ「燃料電池(FC)フォークリフト」の導入に、最大500万円の補助金が交付されます。この記事では、令和7年度神奈川県FCフォークリフト導入費補助金の概要から申請方法、注意点までを専門家が分かりやすく解説します。
この補助金のポイント
- FCフォークリフト導入経費の最大500万円を補助
- 補助率は対象経費の2分の1
- 神奈川県内に事業所を持つ法人やリース事業者が対象
- 環境省の関連補助金との併用が前提となる制度
補助金の概要
本補助金は、水素をエネルギー源とするFCフォークリフトの導入を促進し、運輸部門の脱炭素化を推進することを目的としています。従来のエンジン式フォークリフトとの価格差を補助することで、事業者の導入負担を軽減します。
項目 | 内容 |
---|---|
補助金名 | 令和7年度神奈川県FCフォークリフト導入費補助金 |
補助上限額 | 500万円 |
補助率 | 補助対象経費の 1/2 |
申請受付期間 | 令和7年4月25日(金)~ 令和7年12月26日(金)まで(郵送必着) |
事業完了期限 | 令和8年3月24日(火) |
実施機関 | 神奈川県 環境農政局 脱炭素戦略本部室 |
補助対象となる事業者
本補助金の対象となるのは、以下の要件を満たす事業者です。
対象者の要件
- 法人:神奈川県内に事業所を有していること。
- リース事業者:神奈川県内に事業所を有する法人に対してFCフォークリフトのリースを行うこと。
【重要】申請の前提条件
本補助金を申請するには、環境省の関連補助金(FCフォークリフト導入に関するもの)の交付申請を先に行っている必要があります。神奈川県の補助金は、国の補助金に上乗せする形で支援を行う制度です。
補助対象経費と補助額
補助対象経費
補助の対象となる経費は、FCフォークリフトの導入費用と、同等の性能を持つ一般的なエンジン式フォークリフトの導入費用との差額です。具体的には、環境省補助金の補助対象経費と同じ範囲となります。
補助対象経費 = (FCフォークリフト導入費) - (エンジン式フォークリフト導入費)
補助額の計算
補助額は、上記の補助対象経費に補助率を乗じて算出します。
- 補助率: 1/2
- 補助上限額: 500万円
申請から交付までの流れ
申請手続きは以下のステップで進みます。特に事業着手のタイミングにご注意ください。
- Step 1: 環境省補助金への申請
まず、国のFCフォークリフト導入に関する補助金へ申請します。 - Step 2: 神奈川県への交付申請
国の補助金申請後、本補助金の申請書類一式を準備し、神奈川県へ郵送で提出します。 - Step 3: 交付決定通知の受領
県による審査(約1ヶ月)を経て、交付決定通知書が送付されます。 - Step 4: 事業の着手(契約・発注)
必ず交付決定日以降にFCフォークリフトの契約や発注を行ってください。 - Step 5: 事業完了と実績報告
車両の導入が完了したら、期限内(事業完了日の翌日から2ヶ月以内 or 令和8年3月24日のいずれか早い日)に実績報告書を提出します。 - Step 6: 補助金の交付
実績報告書の審査完了後、指定の口座に補助金が振り込まれます。
【最重要】絶対に守るべき注意点
補助金の交付決定通知を受け取る前に事業に着手(契約・発注など)した場合は、補助金の交付対象外となります。必ず県の交付決定を待ってから事業を進めてください。
申請に必要な書類
申請時と実績報告時で必要な書類が異なります。詳細は必ず県の「手引」をご確認ください。
申請時の主な提出書類
- 神奈川県FCフォークリフト導入費補助金交付申請書
- 役員等氏名一覧表
- 申請者の本人確認書類(現在事項又は履歴事項証明書)
- 共同申請同意書(リース事業の場合のみ)
- 利益等の排除に関する書類
- 環境省補助金の交付申請書の写し
- 環境省補助金の交付申請に係る書類一式の写し
実績報告時の主な提出書類
- 神奈川県FCフォークリフト導入費補助金実績報告書
- 環境省補助金の完了実績報告書の写し
- 環境省補助金の実績報告に係る書類一式の写し
- 環境省補助金の交付決定通知書の写し
- 車両賃貸借契約書(写)(リースの場合のみ)
- 補助金振込先の口座が確認できる書類(通帳の写し等)
まとめ
「令和7年度神奈川県FCフォークリフト導入費補助金」は、脱炭素化への取り組みとコスト削減を両立できる、事業者にとって非常に魅力的な制度です。国の補助金と併用することで、導入コストを大幅に抑えることが可能です。
申請には環境省補助金の申請が前提であること、そして交付決定前の事業着手は厳禁である点をしっかり押さえて、計画的に手続きを進めましょう。申請期間は12月26日までですが、予算がなくなり次第終了する可能性もありますので、早めの準備をおすすめします。
書類の提出先・問い合わせ先
〒231-8588
横浜市中区日本大通1
神奈川県環境農政局脱炭素戦略本部室 運輸グループ
FCフォークリフト導入費補助金担当
電話番号: 045-210-4133(直通)
受付時間: 月曜日~金曜日 8時30分~17時15分(12時~13時、祝日、年末年始を除く)
※書類は郵送で提出してください。持込みは受け付けていません。