【2025年】臼杵市若手漁業者事業継続支援事業｜最大40万円の漁具購入補助金を解説

はじめに：臼杵市の若手漁業者を応援！最大40万円の事業継続支援

大分県臼杵市で漁業に従事されている若手漁業者の皆様へ朗報です。日々の漁業活動における資材費の高騰や、設備の老朽化など、事業継続には様々な課題が伴います。そんな皆様の負担を軽減し、力強く後押しするため、臼杵市が「臼杵市若手漁業者事業継続支援事業交付金」を実施します。この制度は、漁船や漁具、資材の購入費用の一部を最大40万円（補助率2/3）まで補助するものです。この記事では、制度の概要から対象者の詳細な条件、申請方法、採択されるためのポイントまで、どこよりも分かりやすく徹底的に解説します。ご自身の事業をさらに発展させる絶好の機会ですので、ぜひ最後までご覧ください。

補助金の概要

まずは、本補助金の全体像を把握しましょう。どのような目的で、誰が実施しているのかを理解することが、申請への第一歩です。

補助金額・補助率について

本補助金の最大の魅力である補助金額と補助率について、詳しく見ていきましょう。ご自身の状況に合わせて、いくら補助が受けられるのかをシミュレーションできます。

補助金額と補助率

【具体例】補助金の計算方法

実際にいくら補助されるのか、具体例で確認してみましょう。

• ケース1：独立経営者が60万円の漁船用機器（魚群探知機）を購入する場合
  補助対象経費：600,000円
  計算式：600,000円 × 2/3 = 400,000円
  補助上限額（40万円）の範囲内なので、補助金額は400,000円となります。
  自己負担額は、600,000円 – 400,000円 = 200,000円です。
• ケース2：被雇用漁業者が36万円分の漁網やロープを購入する場合
  補助対象経費：360,000円
  計算式：360,000円 × 2/3 = 240,000円
  被雇用者の補助上限額（20万円）を超えるため、補助金額は200,000円となります。
  自己負担額は、360,000円 – 200,000円 = 160,000円です。

対象者・条件の詳細

この補助金は、臼杵市で頑張る「若手漁業者」を対象としていますが、いくつかの詳細な要件があります。申請前に必ずご自身がすべての条件を満たしているかを確認してください。

• 1. 漁協臼杵支店正組合員であること
  組合員であることが大前提となります。
• 2. 漁協青年部に所属していること
  令和7年5月10日時点で漁協青年部に所属しており、かつ申請日時点でも継続して所属している必要があります。
• 3. 親元就業、独立経営、または被雇用漁業者であること
  ご自身の就業形態がこのいずれかに該当するか確認してください。
• 4. 今後1年以上漁業を続ける予定であること
  臼杵市の水産業を将来にわたって支えていく意思が求められます。
• 5. 臼杵市漁業担い手育成交付金を受給していないこと
  市の他の同様の支援制度との重複受給はできません。
• 6. 臼杵市内に住所を有していること
  住民票の住所が臼杵市内にあることが必須です。
• 7. 市税の滞納がないこと
  住民税や固定資産税など、市税の未納がないか事前に確認しましょう。
• 8. 暴力団員等でないこと
  暴力団員や、暴力団と密接な関係を持っていないことが誓約事項となります。

補助対象となる経費

何にでも使えるわけではなく、補助の対象となる経費は定められています。購入を検討しているものが対象になるか、しっかりと確認しましょう。

対象となる経費の例

• 漁船等購入費
  漁船本体、船外機、GPS、魚群探知機、レーダー、集魚灯などの漁船用機器
• 漁業資材購入費
  漁網、カゴ、ロープ、フロート、アンカー、ウェットスーツ、水中メガネ、エサ、氷など、漁業活動に直接必要な資材

対象とならない経費の例

• 汎用性のあるもの
  パソコン、プリンター、スマートフォン、事務用品など、漁業以外の用途でも使用できるもの
• 法令により着用義務のあるライフジャケット類
  安全のために必須の装備ですが、本補助金の対象外です。
• 輸送費、燃料費、通信費など
  ランニングコストにあたる経費は対象外です。
• 認定決定前に購入したもの
  これが最も重要な注意点です。必ず市の認定通知書を受け取ってから購入・契約してください。

申請方法・手順

申請は、市役所に直接ではなく、漁協臼杵支店を経由して行います。以下のステップに沿って、間違いのないように進めましょう。

1. ステップ1：購入したい資材等の見積書を取得
   まずは補助金を使って購入したい漁船、機器、資材を決め、販売店から見積書の写しをもらいます。
2. ステップ2：必要書類の準備
   以下の書類を準備します。様式は臼杵市の公式サイトからダウンロードできます。
   ・様式第１号（認定申請書）
   ・様式第２号（暴力団関係者でない旨の誓約書）
   ・取得した見積書の写し
3. ステップ3：漁協臼杵支店へ書類を提出
   準備した書類一式を、漁協臼杵支店へ提出します。市役所ではないので注意してください。
4. ステップ4：市による審査・認定通知
   漁協から市へ申請書が提出され、市が内容を審査します。審査に通ると、市から「認定通知書」が発行されます。
5. ステップ5：資材等の購入・支払い
   認定通知書を受け取った後、見積書通りの資材等を購入・契約し、支払いを済ませます。領収書や契約書は必ず保管してください。
6. ステップ6：実績報告と補助金請求（※一般的な流れ）
   購入・支払いが完了したら、市へ実績報告書と請求書を提出します。
7. ステップ7：補助金の交付
   報告内容が認められると、指定した口座に補助金が振り込まれます。

採択されるためのポイント

この補助金は要件を満たせば比較的採択されやすいと考えられますが、より確実にするためのポイントをいくつかご紹介します。

1. 書類の不備をなくす

最も基本的なことですが、最も重要です。申請書の記入漏れ、押印忘れ、必要書類の添付漏れなどがないか、提出前に何度も確認しましょう。不明な点は、自己判断せず漁協や市役所に問い合わせることが大切です。

2. 見積書の妥当性

購入する資材が事業内容に対して妥当であり、価格が適正であることを示すことが重要です。必須ではありませんが、可能であれば複数の業者から見積もり（相見積もり）を取っておくと、価格の妥当性を客観的に示せます。

3. 早めの行動を心がける

申請期限は12月26日ですが、予算には限りがある可能性があります。また、書類の準備や見積書の取得には時間がかかることもあります。公募が開始されたら、できるだけ早く準備に取り掛かり、余裕をもって申請を済ませることをお勧めします。

よくある質問（FAQ）

Q1. 申請はどこにすればいいですか？

A1. 申請書類は、臼杵市役所ではなく、漁協臼杵支店へ提出してください。そこから市役所へ申請が上がります。

Q2. 認定通知が来る前に、どうしても必要な資材を買ってしまいました。対象になりますか？

A2. 残念ながら、対象外となります。いかなる理由があっても、認定決定前に購入・契約したものは補助されませんので、ご注意ください。

Q3. 漁で使う軽トラックの購入は対象になりますか？

A3. 軽トラックは汎用性があるため、原則として対象外となる可能性が高いです。対象経費は「漁船等」「漁業資材」に限定されています。詳しくは市の担当課にご確認ください。

Q4. 補助金はいつもらえますか？

A4. 補助金は、認定決定後に資材を購入し、その実績を市に報告した後、審査を経て支払われるのが一般的です。購入時にすぐもらえるわけではないため、立て替え払いが必要になります。

Q5. 申請すれば必ず採択されますか？

A5. 申請内容が要件をすべて満たしているか審査が行われます。書類の不備や要件を満たしていない場合は不採択となる可能性があります。また、申請額が予算の上限に達した場合は、期間内でも受付が終了することがあります。

まとめ：今すぐ行動を起こしましょう！

「臼杵市若手漁業者事業継続支援事業交付金」は、臼杵市の未来を担う若手漁業者の皆様にとって、非常に価値のある支援制度です。最後に、重要なポイントをもう一度確認しましょう。

• 対象者：臼杵市在住で漁協青年部所属などの要件を満たす若手漁業者
• 補助額：最大40万円（被雇用者は20万円）、補助率2/3
• 対象経費：漁船、漁船用機器、漁業資材の購入費
• 最重要注意点：市の認定決定前に購入したものは対象外！
• 申請窓口：漁協臼杵支店
• 申請期限：令和7年12月26日（金）まで

この機会を最大限に活用し、事業の安定と発展につなげてください。申請について不明な点があれば、まずは下記の問い合わせ先に気軽に相談してみましょう。