詳細情報
中小企業にとって、製品の改良や新たな規格・認証の取得は、市場競争力を高める上で不可欠です。しかし、これらの取り組みには多額の費用がかかり、資金繰りの面で二の足を踏む企業も少なくありません。そこで、東京都中小企業振興公社が提供する「製品改良/規格適合・認証取得支援事業」は、まさに中小企業の強い味方。最大500万円の助成金で、あなたのビジネスを次のステージへと押し上げます。
製品改良/規格適合・認証取得支援事業とは?
この助成金は、東京都中小企業振興公社が実施するもので、都内中小企業が国内外の市場ニーズに適合させるために行う製品改良や、規格適合・認証取得にかかる費用の一部を助成する制度です。さらに、プライシング戦略サポーターによる価格交渉力向上に向けた支援も受けられます。
正式名称
製品改良/規格適合・認証取得支援事業
実施組織
公益財団法人 東京都中小企業振興公社
目的・背景
グローバル化が進む現代において、中小企業が生き残るためには、常に市場ニーズに対応した製品開発や品質向上が求められます。この助成金は、そうした中小企業の努力を支援し、競争力強化に貢献することを目的としています。
対象者の詳細
都内中小企業者等が対象です。具体的な要件は募集要項をご確認ください。
助成金額・補助率
この助成金の魅力の一つは、その手厚い支援内容です。具体的な金額と補助率を見ていきましょう。
具体的な金額(上限・下限)
助成限度額は500万円、下限額は50万円です。つまり、50万円から500万円までの範囲で助成を受けることができます。
補助率の説明
補助率は2分の1以内です。対象となる経費の半分までを助成してもらえる計算になります。
計算例
例えば、製品改良にかかる費用が800万円だった場合、2分の1の400万円が助成されます。しかし、助成限度額が500万円なので、実際に受け取れるのは500万円となります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 助成限度額 | 500万円 |
| 助成下限額 | 50万円 |
| 補助率 | 2分の1以内 |
対象者・条件
この助成金を利用できるのは、以下の条件を満たす中小企業です。
- 都内に事業所を有すること
- 中小企業基本法に定める中小企業であること
- その他、東京都中小企業振興公社が定める要件を満たすこと
詳細な対象要件
具体的な要件については、必ず募集要項をご確認ください。業種や規模、地域制限など、詳細な条件が記載されています。
業種・規模・地域制限
製造業、情報通信業、サービス業など、幅広い業種が対象となります。また、従業員数や資本金などの規模要件もあります。地域は東京都内に限定されます。
具体例を複数提示
- 自社開発の試作品を改良し、市場ニーズに適合させたい製造業
- 海外市場への進出を目指し、CEマーキングを取得したい電気機器メーカー
- 品質管理体制を強化するため、ISO9001を取得したいサービス業
補助対象経費
助成の対象となる経費は、製品改良プロジェクトと規格適合・認証取得プロジェクトで異なります。
対象となる経費の詳細リスト
- 原材料・副資材費
- 機械装置・工具器具費
- 委託・外注費
- 専門家指導費
- 産業財産権出願・導入費
- 直接人件費(製品改良プロジェクトのみ)
- 賃借料
- 規格適合・認証取得に要する経費(規格認証費)
対象外経費の説明
助成対象とならない経費もあります。例えば、汎用性の高い事務機器の購入費用や、従業員の研修費用などが該当します。詳細は募集要項をご確認ください。
具体例
- 製品の耐久性を向上させるための原材料費
- CEマーキング取得のための試験費用
- ISO9001取得のためのコンサルタント費用
申請方法・手順
申請は、国が提供する電子申請システム「Jグランツ」で行います。事前にGビズIDプライムアカウントの取得が必要です。
ステップバイステップの詳細手順
- GビズIDプライムアカウントを取得する
- 東京都中小企業振興公社のホームページから募集要項をダウンロードする
- 申請書を作成する
- Jグランツから電子申請を行う
必要書類の完全リスト
- 申請書
- 事業計画書
- 経費内訳書
- 会社概要
- GビズIDプライムアカウント情報
- その他、必要に応じて追加書類
申請期限・スケジュール
申請期間は令和7年10月17日(金)~10月30日(木)17時です。スケジュールは以下の通りです。
- 電子申請(Jグランツ):令和7年10月17日~10月30日
- 書類審査(一次審査):令和7年11月下旬~12月上旬
- 面接審査(二次審査):令和8年1月中旬
- 助成対象者の決定:令和8年2月下旬
オンライン/郵送の詳細
申請はオンラインのみで受け付けています。郵送での申請はできません。
採択のポイント
せっかく申請するなら、採択されたいですよね。採択のポイントをまとめました。
審査基準
審査では、事業の実現可能性、市場ニーズへの適合性、費用対効果などが評価されます。
採択率の情報
過去の採択率は公開されていませんが、競争率が高いことが予想されます。しっかりと準備して申請に臨みましょう。
申請書作成のコツ
申請書は、審査員にあなたの事業の魅力を伝えるための大切なツールです。具体的に、わかりやすく、熱意をもって書きましょう。
よくある不採択理由
- 事業計画が不明確
- 市場ニーズとの関連性が低い
- 費用対効果が低い
- 申請書類に不備がある
よくある質問(FAQ)
- Q: 助成金の対象となる期間は?
A: 令和8年3月1日から令和9年11月30日まで(製品改良目標を設定する場合は令和10年11月30日まで)です。 - Q: 申請はどのように行えばいいですか?
A: 国が提供する電子申請システム「Jグランツ」にて受け付けます。 - Q: GビズIDプライムアカウントを持っていないのですが?
A: 事前にGビズIDプライムアカウントを取得する必要があります。 - Q: 助成対象となる経費は?
A: 原材料・副資材費、機械装置・工具器具費、委託・外注費、専門家指導費などが対象となります。 - Q: 申請に際して注意すべき点は?
A: 募集要項をよく読み、申請書類に不備がないように注意してください。
まとめ・行動喚起
製品改良/規格適合・認証取得支援事業は、中小企業の競争力強化を支援する強力な制度です。この機会を逃さず、ぜひ申請をご検討ください。
次のアクション:
- 東京都中小企業振興公社のホームページで募集要項を確認する
- GビズIDプライムアカウントを取得する
- 申請書類を作成し、Jグランツから申請する
ご不明な点があれば、東京都中小企業振興公社までお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ先:
助成課 「製品改良」担当
〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3-3 大東ビル4階
TEL:03-3251-7894(平日9:00~12:00・13:00~17:00)
E-Mail: kairyo-josei【AT】tokyo-kosha.or.jp