宮崎県都城市で農業を営む皆様へ。イノシシやシカによる深刻な農作物被害にお悩みではありませんか?都城市では、ワイヤーメッシュ柵の設置費用を最大100%補助する、非常に手厚い支援事業を実施しています。この記事では、都城市の鳥獣被害防止対策支援事業について、対象者や補助内容、申請方法をプロが徹底解説します。
都城市の鳥獣被害対策支援事業とは?
都城市では、野生鳥獣による農林作物への被害を軽減し、安定した農業経営を支援するため、複数の対策事業を設けています。主な支援は以下の3つです。
- ワイヤーメッシュ柵設置助成:最も強力な防護効果が期待できる対策です。
- 電気柵設置助成:比較的広範囲を低コストで囲う場合に有効です。
- 狩猟免許取得助成:地域の捕獲の担い手を増やすための支援です。
これらの支援を組み合わせることで、地域全体で総合的な鳥獣被害対策を推進することを目的としています。
💡 重要ポイント
この補助金の最大の魅力は、自力で施工する場合、ワイヤーメッシュ柵の資材費が100%補助される点です。初期投資を大幅に抑えて、効果の高い防護柵を設置できる絶好の機会です。
支援内容の詳細
各支援事業の具体的な内容を詳しく見ていきましょう。
① ワイヤーメッシュ柵設置助成
イノシシやシカの侵入を物理的に防ぐ、最も効果的な対策です。
対象者 | 市税の滞納がない3戸以上の農家で組織された団体 |
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補助率 | 資材費の100%以内(自力施工の場合) |
上限額 | 設置延長などにより変動(詳細は要確認) |
注意事項 | 令和7年度に申し込んだ場合、設置は令和9年度になる可能性があります。計画的な申請が必要です。 |
② 電気柵設置助成
動物に電気ショックを与えて心理的に侵入を防ぐ対策です。
補助率 | 資材費の60%以内 |
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対象者 | ワイヤーメッシュ柵と同様、3戸以上の農家で組織された団体が基本となります。 |
③ 狩猟免許取得助成
被害を根本から減らすための捕獲活動の担い手を支援します。
対象者 | 新たに狩猟免許を取得し、市内で狩猟登録を行った方 |
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補助率 | 狩猟免許取得および狩猟登録に係る経費の3分の2以内 |
申請から設置までの流れ
補助金を利用する際の一般的な手順は以下の通りです。必ず事前に担当課へ相談してください。
- 事前相談:地域の農家3戸以上で集まり、都城市の担当課(森林保全課)へ設置計画を相談します。
- 申請書類の提出:事業計画書、見積書、構成員名簿などの必要書類を揃えて提出します。
- 交付決定:市による審査後、補助金の交付が決定されます。
- 事業実施(柵の設置):交付決定後に資材の購入や設置作業を開始します。
- 実績報告:事業完了後、領収書や設置後の写真などを添付して実績報告書を提出します。
- 補助金交付:報告書の内容が確認された後、指定の口座に補助金が振り込まれます。
⚠️【最重要】申請スケジュールに注意!
ワイヤーメッシュ柵の設置は、市の予算や計画に基づいて行われるため、申請から設置までに2年程度の期間を要する場合があります。被害が拡大する前に、できるだけ早く地域で話し合い、計画的に申請を進めることが成功のカギです。
まとめ:地域で協力して大切な農地を守ろう!
都城市の鳥獣被害対策支援事業は、農家の負担を大幅に軽減し、効果的な対策を後押しする強力な制度です。特にワイヤーメッシュ柵の100%補助は、全国的に見ても非常に手厚い内容です。
この機会を最大限に活用するためには、近隣の農家と協力し、地域ぐるみで取り組むことが不可欠です。まずはこの記事を参考に、お近くの農家仲間と相談を始めてみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ先
都城市 環境森林部 森林保全課
- 所在地: 〒885-8555 宮崎県都城市姫城町6街区21号
- 電話番号: 0986-23-2152
- FAX番号: 0986-23-2681