伊勢市内で事業を営む中小企業の皆様へ朗報です。事業所の脱炭素化に向けた第一歩を支援する「令和7年度 伊勢市事業所脱炭素化支援補助金」が公募されています。この制度は、温室効果ガス排出量の算定や専門家による省エネルギー診断にかかる費用の一部を補助するもので、最大20万円の支援が受けられます。本記事では、この貴重な補助金の概要から申請方法まで、わかりやすく解説します。
令和7年度 伊勢市事業所脱炭素化支援補助金とは?
本補助金は、伊勢市が市内事業所の温室効果ガス排出量削減への取り組みを促進するために設けた制度です。中小企業者が実施する「温室効果ガス排出量算定」や「省エネルギー診断」といった、脱炭素経営の基礎となる活動を経済的にサポートします。
この補助金の3つの重要ポイント
- 脱炭素の第一歩を支援: GHG排出量算定や省エネ診断など、専門的な知見が必要な取り組みが対象です。
- 手厚い補助: 補助対象経費の2分の1、最大20万円が補助されます。
- 先着順の受付: 申請は令和7年6月9日から先着順で、予算がなくなり次第終了となります。早めの準備が鍵です。
補助金概要(早見表)
項目 | 内容 |
---|---|
補助金名 | 令和7年度 伊勢市事業所脱炭素化支援補助金 |
実施機関 | 三重県伊勢市 |
補助上限額 | 20万円 |
補助率 | 補助対象経費の2分の1 |
申請受付期間 | 令和7年6月9日(月)から先着順(予算上限に達し次第終了) |
事業完了期限 | 令和8年3月10日(火) |
補助対象となる事業者
以下のすべての要件を満たす中小企業者が対象となります。
- 伊勢市に住所または主たる事務所を有する、もしくは伊勢市に事業所を有する中小企業者であること。
- 本市の市税を滞納していないこと。
- この補助金の交付は、一事業者につき1回限りであること。
補助対象となる事業
対象となる事業は、以下の3つです。
(1) 温室効果ガス排出量算定
直近1年以上を算定期間とし、以下のいずれかの方法で温室効果ガスの排出量を算定する事業が対象です。
- 地球温暖化対策の推進に関する法律施行令に規定する方法
- GHGプロトコルのスコープ1~2、またはスコープ1~3の合計により算出する方法
(2) 省エネルギー診断の受診
エネルギー使用状況等を調査し、省エネ対策の提案を受ける事業で、下記の外部専門家が実施するものが対象です。
<外部専門家の例>
技術士、エネルギー管理士、建築士、建築設備士、ガス主任技術者、第1種電気工事士、電気主任技術者、電気工事施工管理技士、ボイラー・タービン主任技術者、管工事施工管理技士、省エネルギー関連の実務に10年以上経験のある者
(3) 付随する事業
上記(1)や(2)の事業に付随して行う、温室効果ガス排出量の削減目標設定や、省エネ設備更新の企画なども対象となります。
申請手続きの流れと注意点
【最重要】交付決定前の契約は絶対NG!
補助金の交付が決定する前に業者と契約したり、事業に着手したりした場合は、補助金の対象外となってしまいます。必ず伊勢市からの「交付決定通知書」を受け取った日付以降に、事業の契約・開始をしてください。
申請から交付までのステップ
- 事前確認・準備: 伊勢市公式サイトで「交付要綱」と「交付申請の手引き」を熟読し、必要書類を確認します。
- 交付申請: 必要書類を揃え、伊勢市環境生活部環境課の窓口へ提出します。(受付時間:平日8:30~17:15)
- 交付決定: 市の審査後、「交付決定通知書」が送付されます。
- 事業の契約・開始: 交付決定日以降に、専門家との契約や事業を開始します。
- 事業完了・実績報告: 事業が完了したら、令和8年3月10日までに「実績報告書」を提出します。
- 金額確定・請求: 実績報告の審査後、「額の確定通知書」が届きます。その後、「請求書」を提出します。
- 補助金交付: 指定した口座に補助金が振り込まれます。
まとめ:脱炭素経営への第一歩を踏み出そう
「伊勢市事業所脱炭素化支援補助金」は、コストを抑えながら専門家の知見を活用し、自社のエネルギー使用状況を可視化する絶好の機会です。脱炭素化は、環境貢献だけでなく、光熱費の削減や企業価値の向上にも繋がります。申請は先着順ですので、関心のある事業者様は、ぜひお早めに伊勢市環境課へご相談ください。
お問い合わせ先・公式情報
伊勢市 環境生活部 環境課
- 所在地: 〒516-8601 伊勢市岩渕1丁目7番29号(市役所本館2階)
- 電話: 0596-21-5540
- ファクス: 0596-21-5522