詳細情報
大阪府内で事業を展開する中小企業の皆様へ朗報です。2025年の大阪・関西万博開催を見据え、新たなビジネスチャンスを掴むための強力な支援策が登場しました。大阪府が実施する「中小企業展示商談会出展支援事業」は、京阪神地域で開催される展示会への出展費用を最大78万円、補助率2/3で支援する制度です。自社の優れた製品や技術をアピールし、新たな販路を開拓したいとお考えの事業者様にとって、またとない機会となります。この記事では、補助金の概要から対象要件、申請方法、採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。この機会を最大限に活用し、事業成長を加速させましょう。
この補助金のポイント
- 最大78万円の補助金で出展コストを大幅に軽減
- 補助率は対象経費の2/3と高水準
- 対象は大阪・京都・兵庫で開催されるBtoB展示会
- オンラインで簡単申請、出展後の申請も可能
- 予算上限に達し次第終了のため早期申請が有利!
① 補助金の概要
本事業は、大阪府が府内中小企業の販路開拓を強力に後押しするために実施するものです。特に、2025年の大阪・関西万博開催により国内外からの注目が集まる絶好の機会を捉え、ビジネスチャンスを拡大することを目的としています。物価高騰の影響を受ける中小企業を支援する「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用した事業でもあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 中小企業展示商談会出展支援事業 |
| 実施組織 | 大阪府 商工労働部中小企業支援室ものづくり支援課販路開拓支援グループ |
| 目的・背景 | 大阪・関西万博開催を見据え、京阪神地域で開催される展示商談会への出展を支援し、府内中小企業の新たな販路開拓を促進する。 |
| 公募期間 | 【第1期】令和7年6月16日(月)~10月31日(金)17時 【第2期】令和7年11月1日(土)~12月19日(金)17時 ※予算上限に達した場合、期間内でも受付を終了します。 |
② 補助金額・補助率
本補助金は、出展にかかる小間料金の一部を補助するものです。具体的な金額と補助率は以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 補助率 | 2/3以内 |
| 補助額 | 10万円 ~ 78万円 |
【重要】補助額の下限について
本事業は大規模な展示商談会への出展を想定しているため、補助額に下限が設定されています。具体的には、1小間(最低申込小間)の料金が税抜15万円未満の場合は対象外となります。これは、補助額が10万円(15万円 × 2/3)以上になる必要があるためです。
計算例:
- 出展小間料金(税抜)が60万円の場合 → 補助額は 60万円 × 2/3 = 40万円
- 出展小間料金(税抜)が120万円の場合 → 120万円 × 2/3 = 80万円ですが、上限が78万円のため、補助額は78万円となります。
- 1小間8万円の展示会で2小間契約し合計16万円の場合 → 対象外です。最低申込単位である1小間の料金が15万円未満のためです。
③ 対象者・条件
補助金の対象となるには、事業者と出展する展示会の両方が以下の要件をすべて満たす必要があります。
対象となる事業者
- 大阪府内に主たる事務所又は事業所を有すること。
- 中小企業基本法第2条に規定する中小企業者であり、かつ「みなし大企業」でないこと。
- 本補助金の交付を過去に受けたことがないこと(1事業者につき1回限り)。
- 暴力団員又は暴力団密接関係者でないこと。
- 国税・府税に未納がないこと。
- その他、募集要項に記載された法令遵守に関する要件を満たすこと。
対象となる展示商談会
- 開催期間:令和7年4月1日~令和8年2月8日に開催初日を迎えるもの。
- 開催場所:大阪府・京都府・兵庫県で対面形式で開催されるもの。
- 目的:BtoB(企業間取引)を主たる目的とする商談会であること。
- 募集形式:広く一般に出展者を募集し、募集要項等が公表されていること。
- 対象外の例:一般消費者向けの即売会、特定の顧客のみを対象とする内覧会、自社主催のイベント、オンラインのみのイベントなど。
④ 補助対象経費
補助の対象となる経費は非常にシンプルです。以下の経費のみが対象となりますので、ご注意ください。
| 対象経費 | 対象外経費の例 |
|---|---|
| 展示商談会の出展小間料金 (展示商談会主催者と小間契約を交わしたものに限る) |
|
⑤ 申請方法・手順
申請は「大阪府行政オンラインシステム」を利用したオンライン申請が原則となります。出展する展示会の開催時期に応じて、2つの申請方式が用意されています。
ステップ1:申請方式の選択
- 【事前申請方式】:申請時に展示商談会の開催初日まで30日以上ある場合。
- 【事後申請方式】:申請時に開催初日まで30日未満の場合、または既に出展を終えている場合。
ステップ2:必要書類の準備
申請には以下の書類が必要です。公式サイトから様式をダウンロードし、事前に準備を進めましょう。
| 書類名 | 事前申請 | 事後申請 |
|---|---|---|
| 補助金交付申請書(様式第1-1号) | ✔ | |
| 補助金交付申請兼実績報告書(様式第1-2号) | ✔ | |
| 要件確認申立書(様式第1-3) | ✔ | ✔ |
| 暴力団等審査情報(様式第1-4号) | ✔ | ✔ |
| 株主等報告書(別紙1) | ✔ | ✔ |
| その他、募集要項で指定された添付書類 | ✔ | ✔ |
ステップ3:オンライン申請
大阪府行政オンラインシステムにアクセスし、利用者登録を済ませた上で申請手続きを行います。申請期間(第1期・第2期)によって申請ページのURLが異なるため、間違えないように注意してください。
ステップ4:交付決定・実績報告(事前申請の場合)
事前申請の場合、審査後に交付決定通知が届きます。展示会出展後、速やかに実績報告書(様式第2号)等を提出する必要があります。事後申請の場合は、申請が受理されれば交付決定と実績承認が同時に行われます。
⑥ 採択のポイント
本補助金は要件を満たしていれば採択される可能性が高いですが、予算には限りがあります。以下のポイントを押さえて、確実に採択を目指しましょう。
- 早期申請を心がける:予算上限に達し次第、受付は終了します。出展する展示会が決まったら、速やかに申請準備に取り掛かりましょう。
- 募集要項を熟読する:対象者や対象経費の条件を正確に理解し、間違いのない申請をすることが重要です。特に補助額の下限制限には注意が必要です。
- 書類の不備をなくす:記入漏れや添付書類の不足は、審査の遅れや不採択の原因となります。提出前に何度も確認しましょう。
- 類似事業との違いを理解する:大阪府には「大規模展示商談会活用事業」という別の出展支援制度もあります。こちらは対象展示会が指定されており、装飾費も補助対象になるなど内容が異なります。自社の出展計画に合った制度を選択しましょう。
⑦ よくある質問(FAQ)
- Q1. 東京で開催される展示会は対象になりますか?
- A1. いいえ、対象外です。本事業の対象となるのは、大阪府、京都府、兵庫県の京阪神地域で対面開催される展示商談会のみです。
- Q2. 補助金の申請前に展示会の申し込みを済ませておく必要はありますか?
- A2. 申請時点で契約が済んでいるかどうかは問いません。ただし、補助金の交付決定を保証するものではないため、出展契約は自社の責任において行ってください。
- Q3. 補助金はいつもらえますか?
- A3. 補助金は精算払いです。展示会出展後、実績報告書を提出し、審査を経て金額が確定した後に指定の口座に振り込まれます。
- Q4. 「万博商談もずやんモール」とは何ですか?
- A4. 大阪府が運営する、府内中小企業と海外企業等とのビジネスマッチングサイトです。本補助金の申請フォームから同時に登録申請ができ、新たな海外販路開拓のチャンスが広がります。
- Q5. 不明な点がある場合の問い合わせ先はどこですか?
- A5. 専用のコールセンターが設置されています。「中小企業展示商談会出展支援事業コールセンター(TEL: 0120-781-120)」までお問い合わせください。
⑧ まとめ・行動喚起
大阪府の「中小企業展示商談会出展支援事業」は、万博イヤーを前に販路開拓を目指す府内中小企業にとって、非常に価値のある支援制度です。最大78万円という手厚い補助を活用し、積極的にビジネスチャンスを掴みに行きましょう。
今すぐやるべきこと
- 公式サイトで募集要項を確認する:まずは制度の詳細を正確に把握しましょう。
- 出展を検討している展示会が要件を満たすかチェックする:開催地、開催時期、目的などを確認します。
- 必要書類の準備を始める:様式をダウンロードし、早めに準備に取り掛かりましょう。
- オンライン申請の準備をする:大阪府行政オンラインシステムの利用者登録を済ませておきましょう。
予算が限られているため、決断と行動の速さが成功の鍵を握ります。この記事を参考に、ぜひ補助金の活用をご検討ください。
【お問い合わせ先】
中小企業展示商談会出展支援事業コールセンター
TEL: 0120-781-120 (土日祝日及び年末年始を除く9:00~17:00)
公式サイト: https://www.pref.osaka.lg.jp/o110070/mono/syuttenshien-rinji.html