対象となる方
- 福島県小野町に5年以上定住する意思のある35歳未満の方
- 大学等の奨学金を返還中または返還予定の方
- 町内で正規雇用(個人事業主含む)により就業している方(公務員を除く)
申請手順
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| STEP 1 | 必要書類の準備(申請書、誓約書、在籍証明書、奨学金返還証明書等) |
| STEP 2 | 小野町役場 企画政策課の窓口へ書類一式を提出(申請期間: 5月1日~10月31日) |
| STEP 3 | 町による審査 → 交付決定通知の受領 |
| STEP 4 | 年度末に実績報告書・交付請求書を提出 → 補助金振込 |
補助金額・補助期間
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助上限額(年額) | 18万円 |
| 補助期間 | 最長10年間(120か月) |
| 総額上限 | 最大180万円 |
本事業は、申請年度内に返還した奨学金の額に対して、年額18万円を上限に補助金を交付するものです。この支援を最長で10年間受けることが可能で、総額では最大180万円の支援となります。
対象者・申請要件
本事業の補助金交付対象となるのは、大学等を卒業し、以下の要件をすべて満たす方です。
交付対象者の主な要件
- 申請する年度の3月31日時点において、35歳未満であること。
- 大学、短期大学、大学院、高等専門学校、専修学校専門課程のいずれかを卒業していること。
- 対象となる奨学金の貸与を受け、現に返還している、またはこれから返還する予定であること。
- 奨学金の返還に関して、国、地方公共団体、企業等から他の助成を受けていないこと。
- 福島県小野町に住民登録をしており、申請日から5年以上継続して居住する意思があること。
- 正規雇用(個人事業主を含む)により町内で就業し、継続して勤務していること。
- 公務員(国または地方公共団体の職員)でないこと。
- 町税等(町民税、固定資産税、軽自動車税、国民健康保険税など)を滞納していないこと。
- 奨学金の返還を滞納していないこと。
補助対象となる奨学金
| 奨学金の種類 | 詳細 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 日本学生支援機構(JASSO) | 第一種奨学金および第二種奨学金 | ○ |
| 福島県奨学資金 | 福島県奨学金貸与条例に規定する奨学資金 | ○ |
| その他 | 上記以外で、小野町長が特に認める奨学金 | ○ |
重要: 補助の対象となるのは、申請年度内(4月1日から翌年3月31日まで)に返還した奨学金の元金および利子です。ご自身の奨学金が対象となるか不明な場合は、申請前に担当窓口へお問い合わせください。
必要書類一覧
申請には以下の書類が必要です。様式は小野町の公式サイトからダウンロードできます。不明な点があれば、事前に担当窓口にご確認ください。
| No. | 書類名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 交付申請書(様式第1号) | 公式サイトよりダウンロード |
| 2 | 誓約書(様式第2号) | 定住意思や要件遵守を誓約 |
| 3 | 在籍証明書(様式第7号) | 勤務先に発行を依頼 |
| 4 | 奨学金の貸与を証明する書類 | 奨学金貸与証明書の写し等 |
| 5 | 奨学金の返還額を証明する書類 | 返還証明書や通帳の写し等 |
| 6 | 大学等の卒業を証明する書類 | 卒業証明書または卒業証書の写し |
| 7 | 住民票の写し | 発行日から3ヶ月以内 |
| 8 | 町税等の納税証明書 | 滞納がないことを証明するもの |
審査基準・採択のポイント
本事業は、定められた要件を満たしているかどうかが審査の基本となります。採択に向けて、以下の点を確実に満たしていることを確認してください。
主な審査項目
- 要件適合性: 年齢、居住地、就業形態、奨学金の種類など、交付要綱に定められた全ての要件を満たしているか。
- 定住意思の確認: 誓約書の内容に基づき、5年以上の継続した居住意思が明確であるか。
- 各種滞納の有無: 町税等および奨学金返還に滞納がないか。
- 書類の整合性: 提出された全ての書類に不備や矛盾がないか。
申請時のポイント
- 申請期間(5月1日~10月31日)を厳守してください。期間外の申請は受け付けられません。
- 勤務先に発行を依頼する書類(在籍証明書等)は、早めに準備を開始しましょう。
- 提出前に、全ての書類が揃っているか、記入漏れや誤りがないかを複数回確認してください。
- 不明な点は自己判断せず、必ず小野町の担当窓口に問い合わせることが重要です。
よくある質問
Q1: 個人事業主(フリーランス)でも対象になりますか?
A: はい、対象となります。交付要綱において「正規雇用(個人事業主含む)」と明記されており、町内で事業を営んでいる個人事業主の方も申請可能です。
Q2: 補助金の交付を受けた後、5年以内に小野町から転出した場合はどうなりますか?
A: 交付要綱に基づき、補助金の返還を求められる可能性があります。5年以上継続して居住する意思が申請の前提条件となりますので、ご注意ください。詳細は交付要綱を確認するか、担当窓口にお問い合わせください。
Q3: 申請は毎年必要ですか?
A: はい、補助金の交付を希望する年度ごとに申請手続きが必要です。一度認定されても、翌年度以降も継続して支援を受けるためには、再度申請期間内に手続きを行う必要があります。
Q4: 転職した場合、補助金は継続されますか?
A: 転職後も、小野町内での正規雇用(公務員を除く)という要件を満たしていれば、補助は継続されると考えられます。ただし、就業状況に変更があった場合は、速やかに町へ報告し、手続きについて確認することをお勧めします。
制度の概要・背景
「おのまち若者輝く未来応援奨学金返還支援事業」は、福島県小野町が、地域の未来を担う若者の定住を促進し、地域社会の活性化を図ることを目的として実施する支援制度です。進学を機に町を離れた若者が、卒業後に再び小野町で暮らし、働くことを経済的に後押しすることで、Uターン・Iターンを促進します。
小野町は、平安時代の歌人・小野小町の生誕伝説が残る自然豊かな町です。磐越自動車道とあぶくま高原道路が交差する小野インターチェンジを有し、郡山市といわき市の中間に位置するなど、交通の利便性も高いのが特徴です。本事業のほかにも、若者向けの家賃補助や住宅取得支援など、多彩な移住・定住支援策を講じており、「ちょうど良い田舎暮らし」を希望する若者世代を積極的に受け入れています。
まとめ・お問い合わせ先
福島県小野町が実施する本事業は、奨学金返還の負担を軽減し、若者の町内定住を力強くサポートする制度です。最大10年間、総額180万円という手厚い支援は、小野町での新たな生活を始める上で大きな助けとなります。対象となる方は、申請要件をよくご確認の上、期間内に手続きを進めてください。
お問い合わせ先
実施機関: 福島県田村郡小野町
担当部署: 企画政策課 まちづくり推進室
所在地: 〒963-3492 福島県田村郡小野町大字小野新町字舘廻92
電話: 0247-72-6939(受付時間: 平日午前8時30分から午後5時15分)
公式サイト: https://www.town.ono.fukushima.jp/soshiki/3/syougakukinhenkan_1_1_1.html