さいたま市で最大30万円!省エネ・断熱住宅補助金を賢く活用しよう
埼玉県さいたま市では、地球温暖化対策の一環として、住宅のエネルギー消費量を削減するための「省エネ・断熱住宅普及促進補助金」を実施しています。この制度を活用すれば、ZEH(ゼッチ)住宅の新築や、断熱リフォーム、高効率給湯器の設置にかかる費用の一部として、最大30万円の補助を受けることが可能です。さらに、国の補助金との併用も可能で、賢く利用すれば住宅取得の負担を大幅に軽減できます。この記事では、2025年度(令和7年度)の制度内容をプロが分かりやすく解説します。
この補助金のポイント
- ZEH住宅の新築で最大30万円を補助
- 窓の断熱改修や高効率給湯器の設置も対象
- 国の「子育てグリーン住宅支援事業」や「先進的窓リノベ事業」等との併用が可能
- 申請は先着順!予算がなくなり次第終了のため早めの準備が重要
補助金制度の概要
まずは、さいたま市省エネ・断熱住宅普及促進補助金の基本情報を確認しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
補助金額 | 最大300,000円(対象事業により変動) |
申請期間 | 2025年4月1日(火)~ 2026年3月2日(月) |
注意点 | 先着順。予算上限(令和7年度:1億6,500万円)に達し次第、受付終了となります。 |
対象者 | さいたま市内に自ら居住する住宅に対象事業を実施する個人(市税の滞納がないこと) |
実施機関 | さいたま市 環境局 環境共生部 ゼロカーボン推進戦略課 |
補助対象事業と補助金額の詳細
補助対象は「新築」と「既築(リフォーム)」で分かれており、それぞれ補助金額の上限が設定されています。
【新築住宅】ZEH(ゼッチ)
BELS評価書で「ZEH」の認証を取得した新築住宅が対象です。
- 補助金額:30万円(定額)
注意:対象外となるZEH認証
「Nearly ZEH」「ZEH Ready」「ZEH Oriented」は本補助金の対象外ですのでご注意ください。
【既築住宅】断熱改修・省エネ機器設置
既存住宅のリフォームも幅広く対象となります。複数の工事を組み合わせることも可能です。
補助対象 | 主な要件 | 補助上限額 |
---|---|---|
全体断熱改修 | 断熱等級5以上の認証を取得 | 20万円 |
部分断熱改修 | 熱貫流率(U値)1.9以下の窓・ドアを設置(ガラス交換、内窓設置など) | 10万円 |
高効率給湯機 | エコキュート、ハイブリッド給湯機、エネファームの設置 | 10万円 |
その他 | 太陽熱利用システム、地中熱利用システムの設置 | 10万円 |
※補助金額は、補助対象経費(国・県の補助金等を控除後)の1/2、または上記上限額のいずれか低い額となります。
申請から補助金交付までの流れ
補助金を受け取るには、定められた手順に沿って書類を提出する必要があります。大まかな流れは以下の通りです。
- STEP 1: 契約
施工業者と工事請負契約を締結します。 - STEP 2: 交付申請
必要書類を揃え、さいたま市に「交付申請書」を提出します。(工事着工後でも申請可能) - STEP 3: 交付決定
市による審査後、「交付決定通知書」が届きます。 - STEP 4: 工事・支払い完了
工事を実施し、費用の支払いを完了させます。(事業完了日:2025年3月16日~2026年3月15日) - STEP 5: 実績報告
工事完了後、「実績報告書」を提出します。(提出期限:2026年3月23日) - STEP 6: 補助金交付
審査後、「交付確定通知書」が届き、指定口座に補助金が振り込まれます。
申請時の重要チェックポイント
- 「申請者 = 契約者 = 支払者 = 居住者」であることが原則です。
- 実績報告書を提出する時点で、申請者本人が補助対象の住宅に住民票を置いている必要があります。
- 書類に不備があると受付が遅れるため、市のホームページで配布されている「チェックリスト」を必ず活用しましょう。
国の補助金との併用でさらにお得に!
さいたま市の補助金は、国や県の補助金と併用できる点が大きな魅力です。代表的な併用可能な制度は以下の通りです。
- 子育てグリーン住宅支援事業:子育て・若者夫婦世帯が対象の省エネ住宅支援。
- ZEH補助金:ZEH住宅の新築に対する国の補助金。
- 先進的窓リノベ2025事業:高性能な窓への断熱改修を支援。
- 給湯省エネ2025事業:高効率給湯器の導入を支援。
例えば、ZEH住宅を新築する場合、さいたま市の30万円に加えて国のZEH補助金(定額55万円)を併用できる可能性があります。リフォームの場合も、窓と給湯器を同時に改修すれば、市の補助金と国の複数の補助金を組み合わせることで、自己負担を大幅に減らせます。
※各制度には詳細な要件があります。併用を検討する際は、必ず各制度の公式情報をご確認ください。
まとめ:計画的な準備で補助金を最大限活用しよう
さいたま市の「省エネ・断熱住宅普及促進補助金」は、これから住宅の新築やリフォームを検討している市民にとって非常に有益な制度です。特に、国の補助金と組み合わせることで、高性能な住宅をお得に実現できるチャンスが広がります。
ただし、申請は先着順で、例年予算が早期に終了する傾向にあります。補助金の活用を考えている方は、早めに情報収集を開始し、施工業者と相談しながら計画的に準備を進めることをお勧めします。