【2025年度版】つくば市のクリーンエネルギー機器設置補助金を徹底解説!
茨城県つくば市では、地球温暖化対策の一環として、住宅へのクリーンエネルギー機器導入を支援する「つくば市クリーンエネルギー機器設置事業補助金」を令和7年度(2025年度)も実施します。この記事では、家庭用の蓄電池、エコキュート、エネファームの設置を検討しているつくば市民の方向けに、補助金の詳細な内容、対象者の条件、申請方法、注意点までを分かりやすく解説します。
この補助金のポイント
- 対象機器:家庭用蓄電池、エコキュート、エネファーム
- 補助金額:最大9万円(機器により異なる)
- 対象者:つくば市内に居住または居住予定の個人
- 申請期間:2025年4月1日〜2026年3月2日
- 注意点:予算上限あり!工事着工前の申請が必須!
補助金の概要|いくらもらえる?対象は?
つくば市クリーンエネルギー機器設置事業補助金は、温室効果ガスの排出量削減を目的として、個人住宅に対象機器を設置する費用の一部を補助する制度です。まずは、補助対象となる機器と補助額を確認しましょう。
補助対象機器と補助額
補助額は対象機器ごとに定額で設定されています。複数の機器を同時に申請することも可能ですが、その場合は機器ごとに申請が必要です。
| 補助メニュー | 補助額 | 予定件数 (令和7年度) |
|---|---|---|
| 蓄電池 | 5万円 | 330件 |
| 自然冷媒ヒートポンプ式給湯機(エコキュート) | 5万円 | 200件 |
| 燃料電池(エネファーム) | 9万円 | 20件 |
※予定件数は申請状況により変動する可能性があります。予算額に達し次第、受付は終了となりますので、早めの申請をおすすめします。
補助対象者の詳細な条件
補助金を受け取るためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。申請前に必ずご確認ください。
- つくば市内に居住し、住民基本台帳に記録されていること。(または、年度内に転入・転居予定であること)
- 申請者自身が機器の購入契約を行い、所有者かつ使用者であること。
- つくば市内の住宅に対象機器を設置すること。
- 過去5年度以内に、同様の補助金(蓄電池、エコキュート、エネファーム)の交付を受けていないこと。
- 過去10年度以内に、太陽光発電システムと蓄電池を含むパッケージ等の補助金交付を受けていないこと。
- 住宅所有者と申請者が異なる場合、所有者の同意を得ていること。
- (蓄電池・エネファームの場合)過去5年度以内に「つくば市低炭素ガイドラインに基づく認定補助金」の交付を受けていないこと。
- (蓄電池の場合)申請者または同敷地内の居住者が、県の「いばらきエコチャレンジ」に登録すること。
対象となる機器の要件
設置する機器にも、それぞれ満たすべき要件が定められています。
1. 蓄電池の要件
- 国の補助事業対象として、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)に登録されている製品であること。
- 出力3kW以上10kW未満の太陽光発電システムと接続すること(余剰配線)。
- 公称最大蓄電容量が4kWh以上であること。
- 未使用品であること(リース品は対象外)。
2. エコキュートの要件
- 太陽光発電の電力で沸き上げを行う機能があること。
- 出力3kW以上10kW未満の太陽光発電システムが設置された住宅に設置されること。
- 未使用品であること(リース品は対象外)。
3. エネファームの要件
- 一般社団法人燃料電池普及促進協会(FCA)が認定した機種であること。
- 未使用品であること(リース品は対象外)。
申請の流れと期間
申請は「交付申請」と「実績報告」の2段階で行います。特に重要なのは、必ず工事の着工前に交付申請を済ませることです。
【申請フロー】
- 交付申請:工事着工日の前日までに必要書類を提出。
- 交付決定通知:市から通知が届く。(通知前に着工することも可能)
- 設置工事・支払い:事業を実施。
- 実績報告:工事完了日から20日以内、または2026年3月31日のいずれか早い日までに必要書類を提出。
- 確定通知:市から補助金額の確定通知が届く。
- 交付請求:請求書を提出。
- 補助金交付:指定口座に補助金が振り込まれる。
申請受付期間
令和7年(2025年)4月1日(火曜日)から令和8年(2026年)3月2日(月曜日)まで
※注意:期間内であっても、予算の上限に達した時点で受付終了となります。
申請方法と必要書類
申請は「電子申請」「郵送」「窓口」の3つの方法で受け付けています。オンラインでの手続きが可能なため、電子申請が便利です。
申請方法
- 電子申請:「いばらき電子申請・届出サービス」から手続きを行います。
- 郵送:簡易書留など記録が残る方法で送付します。封筒に「クリーンエネルギー機器設置事業補助金申請書 在中」と朱書きしてください。
- 窓口:つくば市役所4階 環境政策課にて受け付けます。(平日 午前8時45分~午後4時30分)
【重要】キーワード入りの写真について
交付申請時に提出する「設置予定場所の現況写真」には、不正防止のため以下の3つの情報を入れる必要があります。
- つくば市が指定するキーワード
- 撮影年月日
- 申請者の氏名
キーワードは、つくば市の公式ホームページで定期的に更新されます。撮影日時点で最新のキーワードを紙に書くなどして、設置予定場所と一緒に撮影してください。写真ファイルを後から加工して文字を入れた場合は無効となるため、十分注意しましょう。
キーワードの例:「筑GRN」(申請者の苗字1文字目+指定3文字)
主な必要書類(交付申請時)
詳細は市のホームページにある「申請チェックリスト」で必ず確認してください。
- 交付申請書兼事業計画書(様式第1号)
- 設置予定場所の現況写真(キーワード、日付、氏名入り)
- 設置工事に係る見積書の写し
- 対象機器の形状、規格等がわかるカタログ等の写し
- 委任状(代理申請の場合)
- 建築物の使用に関する同意書(住宅所有者と申請者が異なる場合)
よくある質問(FAQ)
- Q1. 国や県の補助金と併用できますか?
- A1. 国や県の補助金との併用に関する規定は、つくば市の要綱には明記されていません。ただし、他の補助金制度側で地方自治体の補助金との併用を不可としている場合があります。必ず、併用を検討している補助金制度の窓口にご確認ください。
- Q2. 中古の機器は対象になりますか?
- A2. いいえ、対象となるのは未使用品のみです。中古品やリース品は補助の対象外となります。
- Q3. 申請前に工事を始めてしまいました。補助金は受けられますか?
- A3. 残念ながら、補助対象外となります。必ず工事の着工日(または建売住宅の場合は引渡し日)の前の日までに申請を完了させてください。
- Q4. 市から委託されたという業者が訪問してきました。
- A4. つくば市が個別の家庭へ点検等を委託することは一切ありません。「市から委託された」と称する不審な訪問にはご注意ください。個人情報を安易に提供せず、心配な場合は市役所や警察(#9110)へ相談してください。
まとめ
つくば市のクリーンエネルギー機器設置事業補助金は、環境に配慮した住まいづくりを目指す方にとって大変魅力的な制度です。補助額も最大9万円と大きく、導入コストを大幅に削減できます。
ただし、「予算上限があること」「着工前の申請が必須であること」「写真撮影にルールがあること」など、重要な注意点がいくつかあります。この記事を参考に、計画的に準備を進め、ぜひ補助金を活用してください。詳細や最新情報は、必ずつくば市の公式ホームページでご確認をお願いします。
問い合わせ先
つくば市 生活環境部 環境政策課
〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
電話:029-883-1111(代表)
公式ホームページはこちら
対象者・対象事業
つくば市内に居住または居住予定で、対象機器を自ら所有・使用する個人。過去の同種補助金受給状況や、設置する住宅の所有者との関係など、詳細な条件を満たす必要があります。
必要書類(詳細)
交付申請書兼事業計画書(様式第1号)、設置予定場所の現況写真(市指定のキーワード、撮影年月日、申請者氏名入り)、工事見積書の写し、対象機器のカタログの写し、委任状(代理申請の場合)、建築物の使用に関する同意書(住宅所有者と申請者が異なる場合)など。詳細は市の公式ホームページで公開されている申請チェックリストを必ずご確認ください。
対象経費(詳細)
補助対象機器(蓄電池、自然冷媒ヒートポンプ式給湯機、燃料電池)の購入及び設置にかかる費用が対象となります。