福島県会津美里町の農家・地域必見!鳥獣被害対策補助金のご案内
福島県会津美里町では、イノシシやシカなどの野生有害鳥獣による農作物や農業用施設への被害を防ぐため、2025年度(令和7年度)も手厚い補助金制度を実施しています。この制度は、電気柵の購入から、被害箇所の修繕、地域ぐるみでの総合的な対策まで、幅広い取り組みを支援するものです。この記事では、3つの主要な補助金について、対象者や補助額、申請のポイントを分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- 個人・団体で使える電気柵購入の補助金詳細
- 自治区が対象の地域一体での対策支援(最大200万円)
- 被害を受けた農道や排水路の修繕費用補助
- 申請に向けた手続きの基本的な流れ
3つの補助金制度 早わかり比較表
会津美里町の鳥獣被害対策補助金は、目的別に3つの事業に分かれています。ご自身の状況に合わせて最適な制度をご活用ください。
補助金名 | 対象者 | 補助上限額 | 主な用途 |
---|---|---|---|
有害鳥獣防除事業補助金 | 個人・団体 | 個人: 5万円 団体: 6万円/人 |
電気柵、防鳥獣ネット等の購入 |
野生鳥獣被害防止 地域づくり事業 |
自治区 | 200万円 (定額) | 専門家派遣、総合的な対策 |
有害鳥獣被害箇所 修繕事業補助金 |
自治区 | 50万円 | 農道、排水路等の修繕工事 |
各補助金の詳細解説
1. 有害鳥獣防除事業補助金 (個人・団体向け)
個人やグループで電気柵などを購入する際に最も利用しやすい補助金です。
- 対象者: 会津美里町民、または町民3名以上で構成される団体
- 対象経費: 町内の農地に設置する電気柵、防鳥獣ネットなどの購入経費(合計1万円以上)
- 補助率・上限額:
- 個人: 対象経費の1/2以内(上限額 5万円)
- 団体: 対象経費の3/5以内(1人あたり上限額 6万円)
💡 注目ポイント
イノシシ用の2段張り電気柵を、シカ対策用に5段張りへ増設する場合も補助対象となります。また、前回補助金を利用してから5年以上経過し、パワーボックス等が経年劣化した方も相談可能です。
2. 野生鳥獣被害防止地域づくり事業 (自治区向け)
地域全体で総合的な鳥獣対策に取り組む自治区を強力に支援する制度です。
- 対象者: 自治区
- 支援内容: 鳥獣被害対策の専門家を派遣し、その助言に基づき自治区で取り組む総合的な対策(放任果樹の伐採、電気柵による防除、捕獲など)を支援
- 補助率・上限額:
- 定額(1地区の上限額 200万円)
- 定額の事業費を超える部分は、事業費の1/2以内(1地区の上限 150万円)
⚠️ 注意事項
この事業は県の事業となるため、利用を希望する自治区は必ず事前に担当課へ相談が必要です。
3. 有害鳥獣被害箇所修繕事業補助金 (自治区向け)
鳥獣によって掘り起こされた農道や排水路など、公共的な施設の修繕費用を補助します。
- 対象者: 自治区
- 対象箇所: 自治区が所有または管理する農作業用道路、農作業用排水路、公園、墓地
- 対象経費: 鳥獣による掘り起こし被害箇所の修繕に係る工事費(10万円以上)
- 補助率・上限額: 対象経費の1/2以内(上限額 50万円)
✅ 重要な採択要件
補助を受けるには、既に鳥獣被害防止対策を適切に講じていること、または修繕後に継続して対策を講じることが条件となります。
申請手続きの基本的な流れ
補助金の申請は、以下のステップで進めるのが一般的です。まずは担当課への相談から始めましょう。
- 1事前相談: 計画段階で、会津美里町の産業振興課 森林環境対策室へ電話または窓口で相談します。
- 2書類準備: 申請書、事業計画書、見積書、現地の写真など、必要な書類を揃えます。
- 3申請: 準備した書類を担当課へ提出します。
- 4交付決定: 審査後、町から交付決定通知が届きます。
- 5事業実施: 交付決定後に、資材の購入や工事に着手します。(※決定前の着手は補助対象外です)
- 6実績報告: 事業完了後、実績報告書と請求書を提出します。
- 7補助金受領: 報告書の内容が確認された後、指定の口座に補助金が振り込まれます。
まとめ
会津美里町の鳥獣被害対策補助金は、個人から地域全体まで、様々な規模の対策を支援する重要な制度です。被害が深刻化する前に、これらの補助金を活用して効果的な対策を講じましょう。どの補助金が使えるか分からない場合や、手続きに不安がある場合は、まずは気軽に担当課へ相談することをおすすめします。
お問い合わせ先
会津美里町 産業振興課 森林環境対策室
- 住所: 〒969-6292 福島県大沼郡会津美里町字新布才地1番地
- 電話番号: 0242-55‐1191
- ファックス: 0242-55-1199