【2025年度】佐久市 無接道敷地空き家解体補助金|最大50万円・隣接地所有者向け・公募中
補助金詳細
Details補助対象となる空き家の隣接地の所有者。対象となる空き家を取得し、解体後に自己の敷地として一体的に利用する個人または法人。
・事前審査申請書(様式第1号)
・交付申請書(様式第3号)
・確約書(様式第4号)
・実績報告書(様式第11号)
・交付請求書(様式第13号)
・添付書類(位置図、現況写真、解体工事見積書の写し、登記事項証明書、市税の納税証明書等)
・補助対象空き家の除却に要する実工事費(建物本体および基礎の解体・撤去・処分費用)
【対象外】
・空き家及び敷地内にある家財道具、機械、車両等の動産の処分費
・門、塀、庭木等の外構の撤去費用
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview対象となる方
- 長野県佐久市内の「無接道敷地」に隣接する土地の所有者
- その無接道敷地とそこに建つ空き家を取得し、解体する予定の方
- 解体後の跡地を、自己の敷地と一体的に利用する方
申請手順
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| STEP 1 | 【事前相談・審査】市役所担当課へ相談し、事前審査申請書を提出 |
| STEP 2 | 【交付申請】事前審査完了後、交付申請書と必要書類を提出 |
| STEP 3 | 【交付決定】市による審査後、交付決定通知書を受領 |
| STEP 4 | 【事業実施・報告】解体工事の契約・実施後、実績報告書を提出(3月中旬まで) |
| STEP 5 | 【補助金交付】市の検査後、補助金交付請求書を提出。指定口座へ振込 |
補助金額・補助率
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助上限額 | 最大50万円 |
| 補助金額の算定 | 下記(1)と(2)を比較し、いずれか小さい額が補助金額となります。 |
| (1) 実工事費基準 | 解体工事の実工事費 × 1/4 |
| (2) 延べ床面積基準 | 木造建物:33,000円 × 延べ床面積(㎡) × 1/4 非木造建物:47,000円 × 延べ床面積(㎡) × 1/4 |
計算例: 木造80㎡の空き家を解体し、実工事費が220万円だった場合
- (1) 実工事費基準: 220万円 × 1/4 = 55万円
- (2) 延べ床面積基準: 33,000円 × 80㎡ × 1/4 = 66万円
- (1)と(2)のうち小さい額は55万円ですが、上限額が50万円のため、補助金額は50万円となります。
対象者・申請要件
対象となる方
本補助金の対象者は、補助対象となる空き家の「隣接地の所有者」です。以下の要件をすべて満たす必要があります。
- 補助対象空き家が建つ土地に隣接する土地を所有していること。
- 補助対象空き家及びその敷地を取得(売買、贈与等)すること。
- 取得した空き家を解体し、その跡地を自己が所有する隣接地と一体的に利用すること。
- 市税等を滞納していないこと。
対象となる空き家
以下の条件を満たす敷地に建つ空き家が対象となります。
- 道路(建築基準法第42条に規定する道路)に接していない敷地。
- または、道路に接する部分が2mに満たない敷地。
- 上記により、原則として建物の再建築ができない敷地に建つ空き家であること。
補助対象経費
| 経費区分 | 詳細 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 空き家本体の解体費 | 建物本体の解体、撤去、処分に要する工事費 | ○ |
| 基礎の撤去費 | 建物の基礎部分の撤去、処分に要する費用 | ○ |
| 家財道具等の処分費 | 建物内に残された家具、家電、衣類等の動産の処分費用 | × |
| 機械・車両等の処分費 | 敷地内に放置された機械、車両等の処分費用 | × |
| 外構(門、塀等)の撤去費 | 門、塀、庭木、物置等の撤去費用 | × |
重要: 補助金の交付決定前に締結した工事契約は補助対象外となります。必ず市の交付決定通知書を受け取ってから、解体業者と契約してください。
必要書類一覧
| No. | 書類名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 事前審査申請書(様式第1号) | 公式サイトよりダウンロード |
| 2 | 交付申請書(様式第3号) | 事前審査完了後に提出 |
| 3 | 確約書(様式第4号) | 跡地の一体的利用等を確約する書類 |
| 4 | 解体工事見積書の写し | 内訳が明記されたもの |
| 5 | 位置図、現況写真 | 対象物件の状況がわかるもの |
| 6 | 登記事項証明書 | 土地・建物の所有関係がわかるもの |
| 7 | 実績報告書(様式第11号) | 工事完了後に提出 |
審査基準・採択のポイント
主な審査項目
本補助金は申請要件を満たしていれば原則として交付されますが、予算の上限に達した場合は受付が終了となる可能性があります。審査では主に以下の点が確認されます。
- 要件適合性: 申請者、対象空き家、敷地の状況が交付要綱の全ての要件を満たしているか。
- 事業の確実性: 申請者が対象空き家を取得し、年度内に解体工事を完了できる見込みがあるか。
- 一体的利用の計画: 解体後の跡地を、隣接地と一体的に利用する計画が明確であるか。
- 書類の整合性: 提出された申請書、見積書、図面等の内容に不備や矛盾がないか。
採択率を高めるポイント
- 早めの事前相談: 計画段階で市役所の担当課に相談し、対象となるか、手続きの流れはどうかを事前に確認する。
- 事前審査の活用: 空き家の取得や解体契約の前に必ず事前審査を申請し、補助対象となることの確認を得る。
- 正確な書類準備: 公式サイトから最新の様式をダウンロードし、記入漏れや添付書類の不足がないよう、入念に確認する。
- 計画的な事業遂行: 実績報告の提出期限(3月中旬)から逆算し、解体業者の選定や工事期間に余裕を持った計画を立てる。
よくある質問
Q1: 空き家を取得する前に申請できますか?
A: はい、可能です。本制度では、空き家の取得や解体工事の契約前に「事前審査」を申請する必要があります。事前審査で補助対象となる見込みを確認した上で、売買契約等に進むことを推奨します。
Q2: 補助金はいつもらえますか?
A: 補助金は精算払いとなります。解体工事が完了し、市に実績報告書を提出した後、市の検査を経てから交付請求を行い、指定の口座に振り込まれます。工事費用の支払いは一旦ご自身で全額立て替える必要があります。
Q3: 解体業者に指定はありますか?
A: 市による業者の指定はありません。ただし、建設業の許可(解体工事業)を持つ業者に依頼する必要があります。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをお勧めします。
Q4: 解体後の跡地の利用方法に制限はありますか?
A: はい、「自己の敷地として一体的に利用する」ことが要件です。例えば、駐車場、庭、家庭菜園など、隣接する自己の土地と一体で管理・活用することが求められます。転売や貸付を目的とする場合は対象外となる可能性があります。
Q5: 申請すれば必ず補助金を受けられますか?
A: 申請内容が要件をすべて満たしている必要があります。また、市の予算には限りがあるため、申請期間中であっても予算額に達した時点で受付を終了する場合があります。早めの相談と申請をご検討ください。
制度の概要・背景
本補助金は、長野県佐久市が実施する「佐久市無接道敷地空家等除却事業」の一環です。道路に接していない、または接道が不十分な「無接道敷地」は、車両の進入が困難であるため、災害時の避難や消防活動に支障をきたすだけでなく、建物の再建築ができないことから土地の資産価値が低く、空き家として放置されやすいという課題を抱えています。
この制度は、こうした管理不全な空き家を、隣接地の所有者が取得・解体し、自己の敷地と一体的に利用することを経済的に支援するものです。これにより、個別の土地の有効活用を促すと同時に、無接道敷地という地域課題を解消し、安全で良好な住環境の形成を図ることを目的としています。
まとめ・お問い合わせ先
佐久市の「無接道敷地空家等除却事業補助金」は、再建築不可の空き家という難易度の高い問題に対し、隣接地所有者という特定の対象者に絞って解決を促す、非常にユニークかつ実用的な制度です。隣接する空き家でお困りの方は、この機会にぜひ活用をご検討ください。まずは市役所の担当課へ相談することから始めることをお勧めします。
お問い合わせ先
実施機関: 長野県佐久市
担当部署: 建設部 建築住宅課
電話: 0267-62-6637(建築係)、0267-62-3430(住宅係)
Email: kenchiku@city.saku.nagano.jp
公式サイト: https://www.city.saku.nagano.jp/kurashi/tochi_jutaku/akiya/musetsudoshikichi.html
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| 補助金額 | 最大50万円 | 最大30万円 | 最大519,000円(単独浄化槽撤去費として最大90,000円の加算あり) | 最大30万円 | 最大60万円 |
| 補助率 | 以下の(1)と(2)のうち、いずれか小さい額(上限50万円)。 (1) 解体工事の実工事費 × 1/4 (2) 基準額 × 延べ床面積 × 1/4 【基準額】木造建物:33,000円/㎡, 非木造建物:47,000円/㎡ | 工事費用の4/5に相当する額、または補助対象空家等の延べ床面積に27,000円を乗じた額のいずれか低い額 | 本補助金は定額補助であり、補助率の定めはありません。補助金額は浄化槽の人槽(規模)によって以下のように定められています。 ・5人槽: 332,000円 ・6~7人槽: 411,000円 ・8~50人槽: 519,000円 また、単独処理浄化槽の撤去を伴う場合は、撤去に要した費用(上限90,000円)が上記金額に加算されます。 | 基準額の1/3、上限30万円 | 補助対象経費の全額。1住戸当たりの上限:30万円、1棟当たりの上限:60万円(2住戸まで) |
| 申請締切 | 2026年3月15日 | 令和7年12月1日まで | 令和7年12月24日(水)まで ※先着順、予算額に達し次第終了 | 令和7年12月26日まで | 令和7年12月26日まで |
| 難易度 | |||||
| 採択率 | 30.0% | 30.0% | 30.0% | 30.0% | 30.0% |
| オンライン | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| jGrants | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
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よくある質問
FAQQ この補助金の対象者は誰ですか?
Q 申請に必要な書類は何ですか?
・交付申請書(様式第3号)
・確約書(様式第4号)
・実績報告書(様式第11号)
・交付請求書(様式第13号)
・添付書類(位置図、現況写真、解体工事見積書の写し、登記事項証明書、市税の納税証明書等)
Q どのような経費が対象になりますか?
【対象外】
・空き家及び敷地内にある家財道具、機械、車両等の動産の処分費
・門、塀、庭木等の外構の撤去費用