対象となる方
- 青森県大鰐町内に本社または事業所を有する法人・個人事業主
- 経営の維持・持続や、新規事業展開に取り組む中小企業・小規模事業者
- 市町村税を滞納していない事業者
- 令和6年分の確定申告で事業収入が総収入の5割以上を占める事業者
申請手順
本補助金は、申請から交付まで以下の流れで進みます。申請は先着順で、予算がなくなり次第受付終了となるため、早期の準備・提出が重要です。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| STEP 1 | 交付申請(申請者→町):必要書類を準備し、大鰐町役場 企画観光課へ提出します。 |
| STEP 2 | 審査・交付決定(町→申請者):町が申請内容を審査し、交付決定通知書を送付します。 |
| STEP 3 | 事業実施:交付決定後、事業を開始します。事業の変更・中止の場合は別途手続きが必要です。 |
| STEP 4 | 実績報告(申請者→町):事業完了後、期限内に実績報告書と関連書類を提出します。 |
| STEP 5 | 交付額確定・請求・交付(町⇔申請者):町が報告書を審査し交付額を確定後、申請者は請求書を提出し、補助金が振り込まれます。 |
補助金額・補助率
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助上限額 | 30万円 |
| 補助率 | 補助対象経費(税抜)の3分の1以内 |
| 算出方法 | 補助対象経費の合計額 × 1/3 と 30万円のいずれか少ない額 |
計算例: 補助対象経費の合計額(税抜)が90万円の場合
90万円 × 1/3 = 30万円
この場合、上限額である30万円が補助されます。補助対象経費が120万円の場合でも、補助額は上限の30万円となります。
対象者・申請要件
対象となる事業者
以下の要件をすべて満たす事業者が対象となります。
- 大鰐町内に本社の登記がある法人、または町内に事業所を有する個人事業主であること。
- 令和6年分の確定申告又は住民税の申告において、事業による収入額が総収入額の5割以上を占めていること。(令和7年4月1日以降に事業を開始した者を除く)
- 本町以外の市町村を含む市町村税(法人等にあっては、法人等及びその代表者に係る市町村税)を滞納していないこと。
- 大鰐町暴力団排除条例に規定する暴力団又は暴力団員に該当しない者であること。
対象とならない事業者
- 医師、歯科医師及び個人の農林業者
- 上記「対象となる事業者」の要件を満たさない事業者
補助対象経費
補助対象となる事業は、令和7年4月1日から令和8年1月5日までに実施する「経営を維持・持続するための事業」または「新規事業を展開するための事業」です。対象経費の具体例は以下の通りです。
| 経費区分 | 詳細 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 設備導入・改修費 | 生産・運営活動に必要な設備導入・維持費、機械設備購入費、建物以外の改修費(アンテナ修理等) | ○ |
| システム構築費 | 業務効率化のためのシステム購入・構築費、クラウドサービス利用料、サブスクリプション形式のソフトウェア費用 | ○ |
| 外注・委託費 | 専門家へのコンサルティング依頼費用、パッケージデザインやウェブサイト構築の外部委託費 | ○ |
| 知的財産権等関連経費 | 特許権・意匠権等の導入費用、弁理士への手続代行費用 | ○ |
| 広告宣伝費 | テレビ広告掲載費、ノベルティグッズの制作・配布費用 | ○ |
| その他 | 貸工場・貸店舗への一時移転費用、製品・商品の運送費用 | ○ |
| 対象外経費 | 従業員の人件費、従業員の旅費、汎用品(PC、プリンタ等)、消耗品の購入費 | × |
重要: 上記はあくまで一例です。対象となるか不明な経費については、必ず事前に担当窓口へお問い合わせください。また、消費税及び地方消費税は補助対象外です。
必要書類一覧
申請時には以下の書類が必要です。様式は公式サイトからダウンロードできます。書類に不備があると受付されないため、提出前に十分にご確認ください。
| No. | 書類名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 交付申請書(様式第1号) | 公式サイトよりダウンロード |
| 2 | 事業計画書(様式第2号) | 事業の目的、内容、効果を具体的に記載 |
| 3 | 収支予算書(様式第3号) | 経費の内訳を詳細に記載 |
| 4 | 誓約書及び調査同意書(様式第4号) | 要件を満たすことの誓約 |
| 5 | 仕様書、見積書、デザイン図等 | 補助事業の内容がわかるもの |
| 6 | 令和6年分の確定申告書の写しと事業の収支内訳書 | 新規事業者は事業開始からの収入がわかるもの |
| 7 | 本人確認書類(運転免許証等) | 個人事業主の場合のみ |
審査基準・採択のポイント
最重要ポイント:先着順での受付
本補助金は先着順で審査が行われ、予算の上限(令和7年度当初予算額: 300万円)に達し次第、受付が終了となります。申請を検討している事業者は、受付開始後、できる限り速やかに不備のない書類を提出することが採択の鍵となります。
事業計画書作成のポイント
審査では、提出された事業計画書の内容が重視されます。以下の点を明確に記述することで、事業の妥当性や効果を効果的に伝えることができます。
- 現状の課題と目的の明確化: なぜこの事業が必要なのか、現状の経営課題を具体的に示し、補助金を活用して何を達成したいのかを明確に記述します。
- 事業内容の具体性: 「何を」「いつ」「どのように」実施するのか、具体的なスケジュールや手法を詳細に説明します。見積書や仕様書との整合性を確保することが重要です。
- 地域経済への貢献: 事業実施によって、売上向上、雇用の維持・創出、地域内での新たな需要喚起など、大鰐町の経済活性化にどのように貢献できるかを具体的にアピールします。
- 実現可能性: 計画が絵に描いた餅で終わらないよう、事業遂行能力や資金計画の妥当性を示し、実現可能性が高いことを説明します。
よくある質問
Q1: 店舗を持たないフリーランスでも対象になりますか?
A: はい、対象となります。店舗を持たない業種の方でも、大鰐町内に事業所を有する個人事業主として要件を満たし、地域経済の活性化に資する取組を実施する場合は対象となります。
Q2: 複数の事業を営んでいますが、それぞれ申請できますか?
A: 申請は1事業者につき1回です。個人事業主として複数の事業を営んでいる場合は1回のみ申請可能です。ただし、複数の法人を経営している場合は、それぞれの法人で申請することができます。
Q3: 申請期間前(令和7年4月1日~6月30日)に支払った経費は対象になりますか?
A: 補助対象事業の期間は令和7年4月1日から令和8年1月5日までとされていますが、原則として補助金の交付決定前に契約・発注・支払い等を行った経費は対象外となるのが一般的です。安全を期すため、必ず交付決定通知を受けてから事業に着手してください。詳細は担当窓口にご確認ください。
Q4: 申請書類の書き方について相談できますか?
A: はい、大鰐町役場の担当窓口(企画観光課 観光商工係)で相談が可能です。申請前に不明点を確認し、書類の不備を防ぐことをお勧めします。
制度の概要・背景
「大鰐町事業者ステップアップ支援補助金」は、青森県大鰐町が町内事業者の持続的な成長と新たな挑戦を後押しするために実施する支援制度です。物価高騰や社会経済情勢の変化に対応し、事業者が経営基盤を強化したり、新たな事業展開を図ったりする際の経費の一部を補助することで、地域経済全体の活性化と持続可能な経済構造の構築を目指しています。
設備投資やシステム導入、広告宣伝など幅広い経費を対象としており、多様な業種の事業者が活用しやすい制度設計となっています。本補助金を活用することで、個々の事業者の競争力強化だけでなく、町全体の産業振興や魅力向上に繋がることが期待されています。
まとめ・お問い合わせ先
本補助金は、大鰐町内の事業者が経営改善や新規事業に取り組む上で非常に有効な制度です。補助上限額は30万円、補助率は1/3で、幅広い経費が対象となります。申請は令和7年7月1日から令和8年1月5日までですが、先着順で予算がなくなり次第終了となるため、早期の準備と申請が不可欠です。ご不明な点は、下記の担当窓口までお早めにお問い合わせください。
お問い合わせ先
実施機関: 大鰐町役場
担当部署: 企画観光課 観光商工係
電話: 0172-55-6561(直通)
住所: 〒038-0211 青森県南津軽郡大鰐町大字大鰐字羽黒館5-3
公式サイト: https://www.town.owani.lg.jp/gyousei/shoukougyou/hojyokin.html