【2025年度版】姫路市V2H補助金でEVを家庭の蓄電池に!

兵庫県姫路市にお住まいで、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)をお持ちの方、または購入を検討している方に朗報です。姫路市では、「家庭用充放電設備(V2H)」の導入を支援する補助金制度を令和7年度(2025年度)も実施します。この制度を活用すれば、V2Hの導入費用を抑え、電気代の節約や災害時の非常用電源確保を実現できます。

この記事では、「姫路市家庭用充放電設備普及促進事業補助金」について、対象者、補助金額、申請期間、手続きの流れなどを、誰にでも分かりやすく徹底解説します。申請は工事の着工前に行う必要があり、先着順のため、早めの準備が重要です。

この補助金のポイント

  • 補助金額:上限10万円の定額補助
  • 対象者:姫路市内の住宅にV2Hを設置する個人
  • 申請期間:2025年4月15日(火)~2026年1月30日(金)
  • 注意点:必ず工事着工前に申請し、交付決定を受ける必要があります。
  • 受付方法:先着順(予算がなくなり次第終了)

そもそもV2H(Vehicle to Home)とは?

V2Hは「Vehicle to Home」の略で、電気自動車(EV)に蓄えられた電力を家庭用の電力として使用できるようにするシステムです。単にEVへ充電するだけでなく、EVから家庭へ給電できる「充放電設備」であることが特徴です。

V2H導入の3つのメリット

  1. 電気代の節約:太陽光発電で発電した電力や、電気料金が安い夜間電力をEVに貯めておき、昼間に家庭で使うことで、電力会社から買う電気を減らせます。
  2. 災害時の非常用電源:停電が発生しても、EVを大容量の蓄電池として活用できます。一般的な家庭用蓄電池よりも容量が大きく、長時間の電力供給が可能です。
  3. 環境への貢献:再生可能エネルギーである太陽光発電の電力を有効活用することで、CO2排出量を削減し、地球温暖化防止に貢献できます。

姫路市V2H補助金の制度概要

ここでは、姫路市のV2H補助金制度の具体的な内容を詳しく見ていきましょう。

制度名称 姫路市家庭用充放電設備普及促進事業補助金
補助金額 上限10万円(定額)
※詳細は市の定める別表をご確認ください。
申請受付期間 令和7年4月15日(火) ~ 令和8年1月30日(金)
受付方法 先着順(予算の上限に達し次第、受付終了)
実施機関 姫路市 農林水産環境局 環境政策室

補助対象者

以下のすべての条件を満たす個人が対象です。

  • 自らが居住する姫路市内の住宅にV2Hを設置する、またはV2Hが設置された住宅を購入する方。
  • 交付申請時点で、V2H設置工事に着工していない方。
  • 令和8年3月31日までに設置を完了できる方。
  • すべての市税に滞納がない方。
  • 姫路市暴力団排除条例に規定する暴力団員等でない方。

補助対象設備

補助の対象となるV2H設備は、以下の要件を満たす必要があります。

  • 姫路市の補助金交付要綱の別表に掲載されている型式の充放電設備であること。
  • 未使用品であること。

対象となる型式は市の公式ページで確認が必要です。設置を依頼する業者に、補助金対象の製品かどうかを必ず確認しましょう。

申請から補助金受取までの流れ【重要】

補助金を受け取るには、正しい手順で申請を進めることが不可欠です。特に工事を始めるタイミングには十分注意してください。

ステップ1:交付申請(工事着工前)

V2Hの設置工事を契約したら、工事を始める前に、必要書類を揃えて姫路市環境政策室へ郵送または持参します。申請期間は令和7年4月15日から令和8年1月30日までです。

ステップ2:交付決定通知の受領

市が申請書類を審査し、内容に問題がなければ「補助金交付決定通知書」が送付されます。申請受理から交付決定までは、通常2週間程度かかります。

ステップ3:工事着工

「補助金交付決定通知書」を受け取った後に、V2Hの設置工事を開始してください。交付決定前に着工した場合は補助対象外となるため、絶対に守りましょう。

ステップ4:実績報告と交付請求(工事完了後)

工事が完了したら、実績報告書や請求書などの必要書類を提出します。提出期限は令和8年3月31日午後5時(必着)です。期限を過ぎると補助金を受け取れなくなるため、注意が必要です。

ステップ5:補助金の交付

実績報告の内容が審査され、問題がなければ指定した口座に補助金が振り込まれます。

必要書類一覧

申請手続きには多くの書類が必要です。不備がないよう、事前にチェックリストを作成して準備を進めましょう。

① 交付申請時(工事着工前)に必要な書類

  • 補助金交付申請書(様式第1号)
  • 充放電設備のメーカー名と型式がわかる書類(カタログ等)
  • 配置場所の平面図
  • 充放電設備の設置工事の請負契約書の写し
  • 経費の内訳がわかる書類(見積書等)
  • 市税に滞納がないことを証する納税証明書(滞納無し証明書)
  • 充放電設備を配置する場所の現況を示す写真(撮影日記入)
  • 誓約書(様式第1号の2)
  • 申請者の顔写真付き身分証の写し
  • 相手方(債権者)登録申出書【個人用】

② 実績報告時(工事完了後)に必要な書類

  • 実績報告書(様式第7号)
  • 補助金交付請求書(様式第8号)
  • 設備の設置に係る領収書の写し
  • 保証書の写し(メーカー名、型式、製造番号がわかるもの)
  • 住民票(原本、交付決定日以降のもの)
  • 設備の設置状況がわかる写真(撮影日記入)

※各様式は姫路市の公式ホームページからダウンロードできます。

よくある質問(Q&A)

Q1. 申請はいつから始めればいいですか?
A1. 令和7年度の申請受付は2025年4月15日からです。先着順のため、V2Hの導入を決めたら早めに設置業者と相談し、書類の準備を始めることをお勧めします。
Q2. 中古のV2H設備も対象になりますか?
A2. いいえ、対象となるのは未使用品のみです。
Q3. 姫路市の家庭用蓄電池の補助金と併用できますか?
A3. V2Hと家庭用蓄電池は異なる設備です。それぞれの補助金制度の要件を満たせば申請可能ですが、詳細は市の担当窓口にご確認ください。なお、令和7年度の家庭用蓄電池補助金は予算上限に達し受付を終了しています(2025年8月時点情報)。

まとめ

姫路市のV2H補助金は、EVをさらに有効活用し、家計と環境に優しい生活を実現するための大きなチャンスです。上限10万円の支援を受けることで、導入のハードルを大きく下げることができます。

重要なポイントは、「先着順」であることと、「必ず工事着工前に申請する」ことです。補助金の活用を検討している方は、この記事を参考に、計画的に準備を進めてください。

申請・問い合わせ先

姫路市 農林水産環境局 環境政策室 計画・啓発担当