この記事のポイント

  • 埼玉県富士見市が実施する「地球温暖化防止活動支援補助金」の2025年度(令和7年度)最新情報です。
  • 【家庭向け】太陽光発電で5万円、蓄電池で5万円など、合計で最大12万円の補助が受けられます。
  • 【事業者向け】太陽光発電や蓄電池の導入で最大60万円の補助が受けられます。
  • 申請期間は令和7年6月2日から令和8年2月16日まで。予算上限に達し次第終了のため、早めの準備が重要です。

埼玉県富士見市では、ゼロカーボンシティの実現に向けた取り組みの一環として、地球温暖化防止に貢献する市民や事業者を支援する「地球温暖化防止活動支援補助金」を実施しています。この記事では、再生可能エネルギー機器の設置を検討している方向けに、家庭向け・事業者向けそれぞれの補助金制度について、対象者、金額、申請方法などを分かりやすく解説します。

富士見市「地球温暖化防止活動支援補助金」の概要

この補助金は、市内の温室効果ガス排出量削減を目的としており、「家庭向け」と「事業者向け」の2つの制度が用意されています。どちらも市の一般財源が活用されており、国の補助金など他の制度との併用も可能です(併用先の要件は要確認)。

項目 家庭向け 事業者向け
正式名称 再生可能エネルギー機器等設置奨励補助金 再生可能エネルギー機器等導入事業者補助金
最大補助額 合計12万円 最大60万円
申請期間 令和7年6月2日(月) ~ 令和8年2月16日(月) 必着
申請タイミング 設置完了後に申請 契約・着工前に申請し、交付決定後に着工
注意点 予算の上限に達した時点で受付終了

【家庭向け】再生可能エネルギー機器等設置奨励補助金

ご家庭での創エネ・省エネ活動をサポートする補助金です。市内の住宅に新たに対象機器を設置、または対象機器が設置された新築住宅を購入した方が対象となります。

補助対象者

以下のすべての要件を満たす個人が対象です。

  • 市内の住宅に対象機器を設置した、または対象機器付き新築住宅を購入した方。
  • その住宅に居住し、住民登録がある方。
  • 市税を滞納していない方。
  • 過去に同一の機器で市の同様の補助金を受けていない方(同一世帯員も含む)。

補助対象機器と補助金額

補助対象となる機器と金額は以下の通りです。複数の機器を導入する場合、それぞれの補助金を合算して申請できます。

交付対象機器 補助金額 主な交付要件
1. 太陽光発電システム 5万円 太陽電池容量1kW以上。電力会社との電力受給契約日が令和7年2月1日~令和8年1月31日であること。
2. HEMS 2万円 太陽光発電または蓄電池と併設すること。引渡日が令和7年2月1日~令和8年1月31日であること。
3. 定置用リチウムイオン蓄電池 5万円 蓄電容量1kWh以上。引渡日が令和7年2月1日~令和8年1月31日であること。

申請手続きの流れ

家庭向け補助金は、機器の設置・引渡しが完了した後に申請します。

  1. 機器の設置・電力受給契約:対象機器を設置し、太陽光の場合は電力会社との契約を締結します。
  2. 申請書類の準備:市のホームページから申請書やチェックシートをダウンロードし、必要書類を揃えます。
  3. 申請:令和8年2月16日(月)までに、環境課の窓口へ持参または郵送(必着)で提出します。
  4. 審査・交付決定:市で書類審査が行われます(約1か月半)。審査後、交付決定通知書が郵送されます。
  5. 請求書の提出:同封されている請求書に振込先口座を記入し、指定期日までに提出します。
  6. 補助金の振込:請求書提出後、指定口座に補助金が振り込まれます。
【重要】申請書類は市のホームページにある「チェックシート」で必ず確認してください。不備があると受付が遅れる原因になります。また、郵送の場合は配達状況が確認できる書留郵便等を推奨します。

【事業者向け】再生可能エネルギー機器等導入事業者補助金

市内の事業者が行う脱炭素社会に向けた取り組みを支援する補助金です。家庭向けと異なり、契約・着工前の申請が必要な点に注意してください。

補助対象事業者

以下の要件を満たす事業者が対象です。

  • 市内に事業所を有していること。
  • 市税の滞納がないこと。
  • 過去に同一または同種の機器で市の補助金交付を受けていないこと。

補助対象機器と補助金額

交付対象機器 補助金額
太陽光発電システム 3万円/kW(上限60万円)
エネルギーマネジメントシステム 対象経費の1/6(上限20万円)
定置型リチウムイオン蓄電池 1万円/kW(上限60万円)

申請手続きの流れ

事業者向けは手続きの順序が非常に重要です。必ず交付決定通知を受けてから工事に着手してください。

  1. 事前相談(推奨):計画段階で市の環境課に事前相談することをおすすめします。
  2. 交付申請:契約・着工前に申請書、事業計画書などを提出します。
  3. 審査・交付決定:市で審査が行われ、交付決定通知書が送付されます。
  4. 契約・工事着工:交付決定通知書を受け取った後に、業者と契約し、工事を開始します。
  5. 工事完了・実績報告:工事完了後30日以内、または令和8年3月16日のいずれか早い日までに実績報告書を提出します。
  6. 補助金額の確定・請求:市で実績報告を審査し、補助金額が確定します。その後、請求書を提出します。
  7. 補助金の振込:指定口座に補助金が振り込まれます。

まとめ|賢く補助金を活用して環境に優しいまちづくりへ

富士見市の「地球温暖化防止活動支援補助金」は、太陽光発電や蓄電池の導入を考えている市民や事業者にとって、初期費用を抑える大きなチャンスです。特に家庭向けは設置後の申請、事業者向けは着工前の申請と、手続きのタイミングが異なる点に注意が必要です。

申請期間内であっても予算の上限に達すると受付が終了してしまいます。導入を具体的に検討している方は、早めに情報収集と準備を進めましょう。詳細は必ず富士見市の公式ホームページで確認し、不明な点は担当課へ問い合わせることをお勧めします。

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