山口県平生町の平生港を利用して貿易を行う荷主の皆様に朗報です。平生町では、港の利用促進と地域産業の活性化を目的とした「平生港貿易振興補助金」を令和7年度も実施しています。この制度を活用することで、輸出入にかかるコストを直接的に削減することが可能です。本記事では、制度の概要から申請方法まで、専門家が分かりやすく徹底解説します。
この補助金のポイント
- 平生港を利用する荷主が対象のシンプルな制度
- 1寄港あたり最大5万円、年度上限15万円の補助
- コンテナ船だけでなく一般貨物船も対象
- 申請手続きが比較的容易で、活用しやすい
補助金の概要
まずは制度の全体像を把握しましょう。主要な項目を以下の表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
制度名 | 平生港貿易振興補助金 |
実施自治体 | 山口県平生町 |
対象者 | 平生港へ外国貿易船を寄港させ、貨物の輸出入を行った荷主 |
補助額 | ・一般貨物船: 1寄港につき3万円 ・コンテナ船: 1寄港につき5万円 ※同一年度内で5回、合計15万円が上限 |
申請期間 | 令和7年度内 (事業完了後30日以内または令和8年3月31日のいずれか早い日まで) |
問い合わせ先 | 平生町役場 産業課 商工観光班 電話: 0820-56-7117 |
対象となる要件
補助金を受け取るためには、いくつかの要件を満たす必要があります。自社が対象となるか、以下の項目でご確認ください。
対象となる荷主
本補助金の対象は、以下の条件をすべて満たす「荷主」です。
- 平生港に外国貿易船を寄港させた者であること。
- その寄港において、貨物の輸出入を行った者であること。
- 平生町の町税を滞納していないこと。
対象となる貨物
補助の対象となるのは、平生港で船積みまたは船卸しされる輸出入貨物です。ただし、以下の貨物は対象外となるため注意が必要です。
- 平生港を経由するだけで、船積み・船卸しが行われない貨物。
- その他、補助金の交付が適当でないと町長が認める貨物。
申請手続きの流れ
申請は大きく分けて「申請」「実績報告」「請求」の3ステップです。各ステップでの必要書類を事前に準備し、スムーズに進めましょう。
- ステップ1:交付申請
事業(外国貿易船の寄港)が完了したら、速やかに以下の書類を提出します。
【提出期限】事業完了日から30日以内、または令和8年3月31日のいずれか早い日
【必要書類】- 交付申請書(様式第1号)
- 事業計画書、収支予算書
- 外国貿易船の寄港を証する書類の写し
- 輸出入許可通知書の写し
- 町税の滞納がないことを証する書類
- ステップ2:実績報告(申請と同時に提出)
通常、交付申請と同時に実績報告も行います。これにより手続きが簡略化されます。
【必要書類】- 事業実績報告書(様式第3号)
- 収支決算書
- ステップ3:補助金交付請求
町から交付確定通知を受け取った後、補助金の支払いを請求します。
【必要書類】- 交付請求書(様式第5号)
注意点
申請書類の様式は平生町の公式ウェブサイトからダウンロードできます。提出前に必ず最新の様式であることを確認してください。また、予算額に達し次第、受付が終了する可能性があるため、対象となる寄港が完了したら速やかに申請することをお勧めします。
まとめ
「平生港貿易振興補助金」は、平生港を利用する荷主にとって非常にメリットの大きい制度です。輸出入のコスト競争力を高めるためにも、本補助金の活用をぜひご検討ください。制度の詳細や申請様式のダウンロードは、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。