東京都では、都内中小企業の労働生産性向上と持続的な成長を支援するため、「手取り時間創出・魅力ある職場づくり推進奨励金」を実施します。この制度は、従業員の働きがいを高める職場環境づくりに取り組む企業に対し、最大230万円の奨励金を支給するものです。専門家の派遣を受けながら、自社の課題に合わせた職場改革を進める絶好の機会です。本記事では、その詳細な内容、申請要件、スケジュールを分かりやすく解説します。

制度の概要

本事業は、従業員の「手取り時間」の創出やエンゲージメント向上を通じて、企業の生産性を高めることを目的としています。

「手取り時間」と「エンゲージメント」とは？

• 手取り時間: 柔軟な働き方の推進により生まれる、従業員が育児や介護、趣味などに自由に活用できる時間のこと。
• エンゲージメント: 従業員が仕事にやりがいを感じ、組織へ主体的に貢献しようとする意欲や姿勢のこと。生産性向上に直結するとされています。

奨励金の対象となる取組と支給額

専門家派遣（2回）を受け、以下の4つのカテゴリから2つ以上の取組を実施した企業が対象です。取組内容に応じて奨励金が支給されます。

奨励金の対象事業者

以下の主な要件を、事前エントリー日から支給申請日に至るまでの全期間、すべて満たしている必要があります。

• 都内で事業を営んでいる中小企業等であること。
• 都内に勤務する常時雇用する労働者を1人以上、かつ6か月以上継続して雇用していること。
• 就業規則を作成し、労働基準監督署に届出を行っていること。（従業員10人未満の事業所も必須）
• 労働関係法令を遵守していること。
• 都税の未納付がないこと。
• 過去5年間に重大な法令違反等がないこと。

申請スケジュールと流れ

事前エントリー期間

本奨励金は、以下のスケジュールで事前エントリーを受け付けます。応募が予定社数を超えた場合は抽選となります。

申請から支給までの流れ

1. 事前エントリー: 上記期間内に公式サイトからエントリーします。
2. 専門家派遣（1回目）: 企業の課題をヒアリングし、取組計画の策定を支援します。
3. 取組の実施: 策定した計画に基づき、就業規則の改定や制度導入などの取組を実施します。
4. 専門家派遣（2回目）: 取組の実施状況を確認し、定着に向けたアドバイスを行います。
5. 支給申請: 取組完了後、必要書類を提出して奨励金の支給を申請します。

お問い合わせ先

本奨励金に関するご質問やご相談は、以下の事務局までお問い合わせください。