【2025年度速報】東京都、MICE開催支援で最大1.5億円の助成金!14事業を一挙解説
東京都内での国際会議や大規模イベント(MICE)の開催を検討している主催者や関連事業者の皆様に朗報です。東京都および東京観光財団は、2025年度(令和7年度)のMICE関連支援事業の申請受付を開始しました。国際会議の開催支援に最大1億5,000万円を助成するなど、過去最大級の支援体制が整っています。この記事では、全14種類の支援事業の概要、対象者、助成額、申請期間などを分かりやすく徹底解説します。
この記事でわかること
- 2025年度に東京都が実施する全14種類のMICE関連支援事業の全体像
- 各事業の助成(補助)上限額、助成(補助)率、対象経費
- 国際会議、報奨旅行、展示会など目的別の最適な支援事業
- 多摩・島しょ地域、ユニークベニュー、DX、サステナビリティなど多様なニーズに対応した助成金
- 申請期間や手続きのポイント
そもそもMICEとは?なぜ東京都は支援を強化するのか
MICE(マイス)とは、以下の頭文字をとった総称で、ビジネスイベントの形態を指します。
- Meeting:企業等の会議
- Incentive Travel:企業等の報奨・研修旅行
- Convention:国際機関等が行う国際会議
- Exhibition / Event:展示会やイベント等
MICEは、一度に多くの人が集まるため、宿泊、飲食、交通、観光など幅広い分野に高い経済波及効果をもたらします。また、国際的な交流を通じて新たなビジネスチャンスやイノベーションを創出し、都市のブランドイメージを向上させる重要な役割を担っています。観光庁の調査でも、大学が主催する国際会議が研究ネットワークの構築や国際競争力強化に大きく貢献することが示されており、国全体でMICE誘致が推進されています。東京都は、「2050東京戦略」の一環として、世界中から人・モノ・情報が集まる国際都市としての魅力を高めるため、MICE誘致・開催支援を積極的に行っています。
【一覧表】2025年度(令和7年度)東京都MICE関連支援事業
2025年度は、主催者向け、施設向け、人材育成など、幅広いニーズに応える14の事業が用意されています。まずは全体像を把握しましょう。
| 事業名 | 上限額 | 助成/補助率 | 主な申請締切 |
|---|---|---|---|
| 1. 国際会議誘致・開催支援 | 1億5,000万円 | 10/10 | R8.2.27 |
| 2. 報奨旅行等誘致・開催支援 | 現物支援 | – | R8.2.27 |
| 3. 多摩地域MICE誘致促進 | 600万円 | 10/10 | R8.2.27 |
| 4. 島しょ地域MICE誘致促進 | 1,500万円 | 10/10 | R8.2.27 |
| 5. ユニークベニュー利用促進 | 1,500万円 | 2/3 | R7.10.31 |
| 6. 展示会の国際化支援 | 400万円 | 1/2 | R8.1.30 |
| 7. 国際的なイベント等の開催支援 | 現物支援 | – | R8.2.27 |
| 8. ハイブリッド型会議等開催資金助成 | 600万円 | 10/10 | R7.9.30 |
| 9. 次世代型MICE開催資金助成 | 3,000万円 | 10/10 | R7.9.30 |
| 10. 環境配慮型MICE開催資金助成 | 700万円 | 10/10 | R7.9.30 |
| 11. ユニークベニュー施設の受入環境整備支援 | 1,500万円 | 2/3 | R8.1.30 |
| 12. MICE施設の受入環境整備支援 | 3,000万円 | 事業による | R7.10.31 |
| 13. MICEプロフェッショナル人材育成助成金 | 30万円/名 | – | R8.1.9 |
| 【新規】14. ユニークベニュートライアル開催支援 | 1,500万円 | 10/10 | R7.10.31 |
※申請締切は最終のものです。事業によっては複数回の締切が設定されていますので、詳細は必ず公式サイトでご確認ください。
注目のMICE支援事業をピックアップ解説
数ある支援事業の中から、特に注目度の高いものをいくつかご紹介します。
1. 国際会議誘致・開催支援事業(最大1億5,000万円)
本支援の目玉とも言える事業です。都内で開催される国際会議の主催者を対象に、誘致活動から開催までを強力にバックアップします。
- 助成内容:
- 誘致資金助成:最大800万円(助成率10/10)。広報宣伝費、渡航費、印刷製本費など、誘致活動に必要な経費を支援します。
- 開催資金助成:最大1億5,000万円(助成率10/10)。会場借上費、機材費、海外講演者の招聘経費など、開催に要する経費を支援します。
- 対象者:都内で国際会議の開催を予定している主催者
- 申請期間:
- 誘致資金:令和7年4月1日~令和8年2月27日
- 開催資金:第1回締切 令和7年5月30日(以降、計4回)
5. ユニークベニュー利用促進事業(最大1,500万円)
美術館や庭園、歴史的建造物といった「ユニークベニュー」でのMICE開催を支援します。参加者に特別な体験を提供し、イベントの価値を高めたい主催者に最適です。
- 助成内容:最大1,500万円(補助率2/3)。ユニークベニューの会場借上費や設営経費が対象です。
- 対象者:ユニークベニューでMICEを開催する主催者
- 申請期間:第1回締切 令和7年4月30日(以降、計3回)
トレンドに対応!DX・サステナビリティ関連の助成金
現代のMICEに不可欠な要素であるDX(デジタルトランスフォーメーション)やサステナビリティへの取り組みも手厚く支援します。
- ハイブリッド型会議等開催資金助成:最大600万円(助成率10/10)。対面とオンラインを組み合わせた開催のオンライン化経費を支援。
- 次世代型MICE開催資金助成:最大3,000万円(助成率10/10)。先端テクノロジー(5G、顔認証、ロボット等)の導入経費を支援。
- 環境配慮型MICE開催資金助成:最大700万円(助成率10/10)。サステナビリティに配慮した取り組みに要する経費を支援。
【新規】14. ユニークベニュートライアル開催支援事業(最大1,500万円)
2025年度から新たに開始される事業です。これまでMICE会場としての貸出実績がない施設が、ショーケースイベントを実施する際の経費を支援します。新たな魅力的な会場の発掘を後押しする注目の制度です。
- 助成内容:最大1,500万円(補助率10/10)。トライアルイベントの開催経費が対象です。
- 対象者:ユニークベニューとしての活用を検討している都内施設など
- 申請期間:第1回締切 令和7年4月30日(以降、計3回)
申請のポイントと問い合わせ先
これらの支援事業を活用するためには、いくつかのポイントがあります。
申請の注意点
- 申請期間の確認:事業ごとに申請期間や締切日が異なります。特に複数回に分けて公募される事業は、計画的に準備を進めることが重要です。
- 早めの相談:申請を検討している場合は、まず担当窓口に相談することをおすすめします。事業内容の適合性や必要書類について、事前に確認することでスムーズな申請につながります。
- 公募要領の熟読:各事業の詳細な要件や対象経費は、必ず公式の公募要領で確認してください。
【詳細・申込方法に関する問い合わせ先】
- 担当:公益財団法人東京観光財団 コンベンション事業部
- 電話:03-5579-2684
- 公式サイト:Business Events Tokyo
まとめ
2025年度の東京都のMICE関連支援事業は、国際会議から地域の小規模な会議、最先端技術を活用したイベントまで、あらゆるニーズに対応する非常に手厚い内容となっています。特に、最大1.5億円の国際会議開催支援や、ユニークベニュー活用の促進、DX・サステナビリティへの対応など、東京のMICE競争力をさらに高める意欲が感じられます。これらの助成金を最大限に活用し、東京でのMICE開催を成功させ、ビジネスを大きく飛躍させるチャンスを掴んでください。