佐賀県武雄市では、男性の育児参加と働きやすい職場環境づくりを支援するため、「武雄市男性の育児休業等取得促進奨励金」を実施しています。この制度を活用することで、市内の中小企業は最大10万円の奨励金を受け取ることが可能です。さらに、佐賀県の制度と併用すれば最大30万円の受給も目指せます。本記事では、制度の概要から申請方法、必須となるワークショップの詳細まで、専門家が分かりやすく解説します。
武雄市男性育休促進奨励金の概要
制度名 | 武雄市男性の育児休業等取得促進奨励金 |
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対象事業者 | 武雄市内に本社または主たる事業所を置く中小企業者 |
奨励金額 | 最大10万円 / 1事業所 (県の制度併用で最大30万円) |
申請期間 | 〜2026年3月31日 ※予算の上限に達し次第、受付終了 |
実施機関 | 武雄市 |
公式サイト | 武雄市 公式ページ |
奨励金の対象となる事業者と主な要件
本奨励金を受給するには、以下の要件をすべて満たす必要があります。特に、市が実施するワークショップへの参加が必須となっている点にご注意ください。
主な支給要件
- 武雄市内に本社または主たる事業所を置く中小企業者であること。
- 令和7年度に武雄市が実施する「働き方・職場改革ワークショップ」(全3回)に参加すること。
- 男性従業員に対し、以下のいずれかを取得・利用させること。
- 育児休業(5日以上)
- 産後パパ育休(出生時育児休業)(5日以上)
- 育児短時間勤務制度等(1か月以上継続)
【重要】ワークショップ参加が必須条件
この奨励金は、単に育休を取得させるだけでなく、経営者や管理職が働き方改革に関するワークショップ(全3回)に参加することが絶対条件です。企業の体質改善とセットで支援する点が大きな特徴です。
奨励金額の詳細
奨励金額は、男性従業員が利用する制度に応じて変動します。複数の制度を組み合わせることで、受給額を最大化できます。
武雄市の奨励金
- 育児休業(5日以上取得): 5万円
- 産後パパ育休(5日以上取得): 5万円
- 育児短時間勤務制度等(1か月以上継続): 5万円
上記制度の併用で、1事業所につき最大10万円を支給
【朗報】佐賀県の制度併用で最大30万円!
男性従業員が通算14日以上の育児休業を取得した場合、佐賀県の「SAGA PAPA育休アシスト奨励金」(定額20万円)も申請可能です。武雄市の奨励金と合わせると、合計で最大30万円が交付されます。ぜひ併用をご検討ください。
県の奨励金詳細はこちら
申請手続きの5ステップ
申請は複数のステップに分かれています。計画的に進めましょう。
- 1受給資格認定申請
ワークショップ申込後、育休取得前に「受給資格認定申請書」を提出します。 - 2交付申請
従業員の育休取得後、ワークショップ全回参加後に「交付申請書」を提出します。 - 3交付請求
市からの交付確定通知を受けた後、「交付請求書」を提出します。 - 4受給報告
奨励金受給後、「受給報告書」を提出します。 - 5雇用継続証明
育休等終了から6か月後、「雇用継続証明書」を提出します。(育休・産後パパ育休のみ)
必須!働き方・職場改革ワークショップについて
奨励金受給の鍵となるワークショップの詳細です。人口減少社会で選ばれる会社を目指すための貴重な機会となります。
ワークショップ開催概要 | |
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対象者 | 市内事業所の経営者、管理職の方(全3回参加できる方) |
定員 | 20名 |
申込〆切 | 2025年10月3日(金) ※定員に達し次第終了 |
開催スケジュール(全3回)
- 第1回:10月14日(火)13:30~15:30
内容:健康的に働ける職場環境づくり - 第2回:11月20日(木)13:30~15:30
内容:持続可能な事業とインパクト雇用 - 第3回:令和8年1月27日(火)13:30~15:30
内容:気づいて活かす、思考のクセ
まとめ
「武雄市男性の育児休業等取得促進奨励金」は、単なる資金援助にとどまらず、ワークショップを通じて企業の成長を促す、非常に価値のある制度です。男性の育休取得は、従業員の満足度向上、人材の定着、そして企業のイメージアップに直結します。この機会を最大限に活用し、働きやすく、選ばれる企業を目指しましょう。
お問い合わせ先
武雄市 総務部 男女参画・市民協働課 男女参画・市民協働係
- 電話番号: 0954-23-9141
- FAX番号: 0954-23-3816
- E-mail: danjyo@city.takeo.lg.jp