詳細情報
浜松市にお住まいで、環境に配慮した住まいづくりやエコカーの導入を検討されている方に朗報です。浜松市では、家庭部門のカーボンニュートラル実現を目指し、スマートハウス関連設備の導入や次世代自動車の購入を支援する「令和7年度浜松市スマートハウス・次世代自動車補助金」を実施します。この制度を活用すれば、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の新築で最大15万円、家庭用蓄電池の設置で8万円など、初期費用を大幅に抑えることが可能です。この記事では、補助金の対象となる設備や金額、申請条件、手続きの流れまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。ご自宅の省エネ化や光熱費削減を実現する絶好の機会ですので、ぜひ最後までご覧ください。
この補助金のポイント
- 浜松市民を対象に、環境配慮型の住宅設備や自動車の導入を支援
- ZEH住宅の新築・購入で最大15万円を補助
- 家庭用蓄電池やV2H、エネファームなども対象
- 電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)の購入もサポート
- 申請期間は2025年5月15日から2026年3月16日まで
補助金の全体像:3つの支援事業
「浜松市スマートハウス・次世代自動車補助金」は、大きく分けて以下の3つの事業で構成されています。ご自身が検討している設備や住宅、自動車がどれに該当するのかを確認しましょう。
- 創エネ・省エネ・蓄エネ型住宅推進事業費補助金:家庭用蓄電池やV2H、エネファームなどの設備導入を支援します。
- ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)導入支援事業補助金:省エネ性能の高いZEH住宅の新築・購入を支援します。
- 次世代自動車(EV・FCV)導入支援事業補助金:電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)の購入を支援します。
それぞれの事業で対象設備や補助金額、要件が異なりますので、以下で詳しく解説していきます。
補助金額と対象設備・住宅・自動車
最も気になる補助金額について、事業ごとにまとめました。予算の状況によっては補助額が変動(按分)する可能性がある点にご注意ください。
1. 創エネ・省エネ・蓄エネ型住宅推進事業
| 対象システム | 補助金額(上限) | 主な条件 |
|---|---|---|
| 家庭用蓄電池 | 80,000円 | 国のZEH補助金対象設備として登録されているもの。太陽光発電システムが設置されていること。 |
| V2H充放電設備 | 80,000円 | 国のV2H補助金対象設備として登録されているもの。太陽光発電システムが設置されていること。 |
| エネファーム | 50,000円 | 燃料電池普及促進協会の指定機器であること。 |
| 太陽熱利用システム | 20,000円 | ベターリビングの優良住宅部品(BL部品)認定品であること。 |
| 太陽光発電システム | 20,000円 | 3kW以上。蓄電池またはV2Hと同時設置・同時申請の場合のみ対象。 |
2. ZEH導入支援事業
| 対象住宅 | 補助金額(上限) | 主な条件 |
|---|---|---|
| ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH) | 150,000円 | 浜松市内に主たる事務所を有する事業者が建築した住宅。国のZEH補助金対象またはBELSによりZEHと示されていること。 |
3. 次世代自動車導入支援事業
| 対象自動車 | 補助金額 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 電気自動車(EV) | 蓄電池容量(kWh) × 1,000円 (上限60,000円) |
新車購入(リース除く)。国の補助金対象車両。給電機能を有すること。 |
| 燃料電池自動車(FCV) | 100,000円 | 新車購入(リース除く)。国の補助金対象車両。給電機能を有すること。 |
対象者と主な条件
補助金を受け取るためには、いくつかの共通要件と、各事業で定められた個別の要件をすべて満たす必要があります。
全事業共通の主な要件
- 浜松市の住民基本台帳に記載されている個人であること。
- 市税を完納していること。
- これまでに浜松市から同種の補助金の交付を受けたことがないこと(同一世帯の者を含む)。
- 暴力団関係者等でないこと。
- 補助対象となる設備等の購入・設置・支払いが令和7年(2025年)3月16日から令和8年(2026年)3月15日までの間に完了していること。
事業別の主な要件
- 創エネ・省エネ・蓄エネ事業:自らが居住する市内の戸建住宅(賃貸除く)に、未使用の対象システムを設置すること。
- ZEH導入事業:対象住宅を新築または購入し、居住していること。建築事業者が浜松市内に本社を置いているか、市に事業所税を納めている必要がある点に注意。
- 次世代自動車事業:対象自動車を新車で購入し、自動車検査証上の所有者かつ使用者であること(所有権留保付ローンは可)。使用の本拠の位置が浜松市内であること。
「はままつ太陽光発電クラブ」への入会について
太陽光発電システム、蓄電池、V2Hの補助金を申請する場合、原則として「はままつ太陽光発電クラブ」への入会が条件となります。これは、家庭で発電した電力の環境価値(CO2削減効果)を市に提供し、市のカーボンニュートラル施策に活用するための取り組みです。入会は市の環境貢献に参加する良い機会となりますが、一部免除されるケースもありますので、詳細は市のホームページや申請の手引きでご確認ください。
申請方法と手続きの流れ
申請は、対象システムの設置や自動車の登録、支払いがすべて完了した後に行います。設置前の申請はできませんのでご注意ください。
申請期間
令和7年(2025年)5月15日(木曜日)から 令和8年(2026年)3月16日(月曜日)まで
※受付時間:平日の午前8時30分から午後5時00分まで
申請ステップ
- ステップ1:対象設備の設置・支払い完了
対象期間内に、設備の設置工事や住宅・自動車の購入、および支払いをすべて完了させます。 - ステップ2:必要書類の準備
浜松市の公式サイトから最新の「申請の手引き」と様式をダウンロードし、記入例を参考にしながら書類一式を準備します。領収書や保証書の写し、写真など、添付書類も多岐にわたるため、漏れがないかチェックシートで確認しましょう。 - ステップ3:申請書の提出
提出方法は以下の2通りです。- 窓口持参:浜松市役所本庁舎6階のカーボンニュートラル推進課へ直接持参します。
- 郵送(要事前確認):事前に申請書類一式をメールで送り、市の担当者による「事前確認」を受ける必要があります。確認完了の連絡を受けた後、原本を郵送します。いきなり郵送しても受け付けられないので注意が必要です。
- ステップ4:審査・交付決定
市で書類が審査され、不備がなければ「交付決定通知書」が送付されます。 - ステップ5:補助金の振込
交付決定後、申請時に提出した請求書に基づき、指定の口座に補助金が振り込まれます。
主な必要書類
- 提出書類チェックシート
- 交付申請書
- 工事内訳書(住宅関連)
- 交付請求書
- 対象システムが補助要件を満たしていることの証明
- 「はままつ太陽光発電クラブ」入会申込書(該当者のみ)
- 領収書の写し、保証書の写し
- 設置状況がわかる写真(設置前・設置後)
- 住民票の写し、市税の納税証明書
- 自動車検査証の写し(自動車の場合) など
※申請する事業によって必要書類が異なります。必ず公式サイトの「申請の手引き」で最新情報をご確認ください。
採択されるための重要ポイント
予算超過時の「按分」を理解する
この補助金の最大の特徴は、申請額の総額が予算を超えた場合、申請者で予算を分け合う「按分(あんぶん)」方式が採用される点です。特にZEH補助金は募集期間ごとに予算が区切られています。これにより、要件を満たしていても、必ずしも上限額が交付されるとは限らないことを理解しておく必要があります。申請を検討している場合は、早めに手続きを進めるのが得策かもしれません。
「申請の手引き」を熟読し、書類を完璧に準備する
申請には多くの書類が必要です。市の公式サイトで公開されている「補助金申請の手引き」には、必要書類のリスト、記入例、よくある質問などが詳細に記載されています。これを隅々まで読み込み、不備のないように準備することが採択への一番の近道です。市が推奨している通り、提出書類をチェックシートの順番通りに並べて提出すると、審査がスムーズに進みます。
メールでの「事前確認」を積極的に活用する
郵送申請の場合は必須ですが、窓口持参の場合でも、不安な点があれば事前にメールで問い合わせたり、書類の確認を依頼したりすることをおすすめします。担当者に事前にチェックしてもらうことで、書類の不備を防ぎ、窓口での手続き時間を短縮できます。スムーズな申請のために、この制度を有効活用しましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 申請はいつすればいいですか?工事前でも可能ですか?
- A1. 申請は、対象システムの設置、住宅・自動車の購入、および支払いがすべて完了した後に行ってください。工事前や支払い前の申請は受け付けられません。
- Q2. 予算がなくなったら補助金はもらえませんか?
- A2. 申請額が予算を超えた場合は、その期間内の申請者で予算を按分して交付されます。そのため、補助金額が上限額より少なくなる可能性はありますが、要件を満たしていれば全くもらえなくなるわけではありません。
- Q3. 中古の蓄電池やEVは対象になりますか?
- A3. いいえ、対象外です。住宅設備は未使用品、自動車は新車として新たに購入したものが対象となります。
- Q4. 太陽光発電システムだけを設置した場合、補助金の対象になりますか?
- A4. いいえ、太陽光発電システム単体での申請はできません。家庭用蓄電池またはV2H充放電設備と一緒に設置し、同時に補助申請を行う場合のみ対象となります。
- Q5. ZEH住宅を建てたいのですが、どの建築会社に頼んでも補助対象になりますか?
- A5. いいえ、浜松市内に本社があるか、浜松市に事業所税を納めている事業者が建築した住宅のみが対象です。建築を依頼する前に、事業者にこの要件を満たしているか必ず確認してください。
- Q6. 国の補助金と併用できますか?
- A6. はい、国の補助金との併用は可能です。実際に、浜松市の補助要件には「国の補助金対象設備であること」といった項目が含まれています。国の補助金も積極的に活用し、負担をさらに軽減しましょう。
まとめ:賢く補助金を活用して、エコな暮らしを始めよう
今回は、令和7年度の「浜松市スマートハウス・次世代自動車補助金」について詳しく解説しました。この制度は、環境に優しく、災害にも強い住まいづくりを目指す浜松市民にとって、非常に価値のある支援策です。
重要ポイントの再確認
- 対象期間:令和7年3月16日~令和8年3月15日の間に購入・支払い完了が必須。
- 申請期間:令和7年5月15日~令和8年3月16日。
- 申請タイミング:すべての設置・支払いが完了してから申請。
- 注意点:予算超過時は補助額が按分される可能性あり。
- 準備:「申請の手引き」を熟読し、書類を完璧に揃えることが重要。
申請手続きは少し複雑に感じるかもしれませんが、この記事で紹介したポイントを押さえ、市の担当窓口も活用しながら進めれば、決して難しいものではありません。補助金を賢く利用して、お得に快適でエコなライフスタイルを実現しましょう。
お問い合わせ先
浜松市 産業部 カーボンニュートラル推進課
〒430-8652 浜松市中央区元城町103番地の2 浜松市役所本庁舎6階
TEL:053-457-2502
Mail:ene@city.hamamatsu.shizuoka.jp
公式サイト:令和7年度浜松市スマートハウス・次世代自動車補助金の受付について