宮城県登米市は、2050年までのカーボンニュートラル実現を目指す「ゼロカーボンシティ」として、環境に配慮したまちづくりを積極的に推進しています。その一環として、市民や事業者が利用できる魅力的な補助金制度が用意されています。この記事では、電気自動車(EV)などの導入や、木質バイオマス設備の設置を支援する2つの主要な補助金を詳しく解説します。
登米市の主要な環境関連補助金(2025年度)
登米市では、脱炭素社会の実現に向けて、市民や事業者の具体的なアクションを後押しする補助金を用意しています。特に注目すべきは以下の2つの制度です。
補助金名 | 補助上限額 | 主な対象 |
---|---|---|
電気自動車等導入支援事業補助金 | 10万円/台 | EV, PHEV, FCVの新車購入 |
再生可能エネルギー設備導入支援事業補助金 | 10万円 | 木質バイオマス燃焼機器の設置 |
【最大10万円】電気自動車等導入支援事業補助金
環境負荷の少ない電気自動車(EV)等の普及を促進するための補助金です。登米市は県の交付金に頼らず、市独自の予算でこの事業を推進しており、市民の関心も非常に高い制度です。
補助金の概要
補助対象車両 | 電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)、燃料電池自動車(FCEV)の新車 ※超小型モビリティは対象外 |
補助額 | 一律 10万円 |
申請期間 | 2025年5月1日 〜 2026年3月31日 |
予定台数 | 20台程度(先着順) |
対象となる方(申請要件)
- 市内に住所を有する個人
- 市内に事業所を有する法人または個人事業主
- 市税等を滞納していないこと
- 自家用として使用すること(事業用は除く)
- 1世帯または1事業者につき、同一年度内に1台まで
💡 重要ポイント
この補助金は国の「CEV補助金」と併用可能です。昨年度は人気のため補正予算が組まれた実績もあります。予算には限りがあるため、購入を検討している方は早めの情報収集と申請準備をおすすめします。
【最大10万円】再生可能エネルギー設備導入支援事業補助金
登米市の豊かな森林資源を活かし、木質バイオマスの利用を促進するための補助金です。環境に優しい暖房機器への切り替えを検討している方に最適です。
補助金の概要
補助対象設備 | ペレットまたは薪を燃料として使用する暖房機器およびボイラー |
補助額 | 対象経費の3分の1、または10万円のいずれか低い額 |
申請期間 | 2025年4月1日 〜 2026年3月10日 |
🌳 なぜ木質バイオマス?登米市の強み
登米市は市域の約4割を森林が占める自然豊かな地域です。市内の「登米町森林組合」では太陽熱を利用した木材乾燥庫を運用するなど、地域資源を活かした先進的な取り組みが行われています。この補助金は、こうした地域の強みを活かし、エネルギーの地産地消と持続可能な社会を目指すものです。
申請の流れと注意点
申請プロセス
- 事前相談(推奨): 申請前に市の担当課へ相談し、要件などを確認します。
- 交付申請: 購入・設置契約前に、必要書類を揃えて市へ申請書を提出します。
- 交付決定: 市から交付決定通知書が届きます。通知を受け取る前に契約・支払いをすると補助対象外になるので注意してください。
- 事業実施: 車両の登録や設備の設置を行います。
- 実績報告: 事業完了後、実績報告書と関係書類を提出します。
- 補助金交付: 市の審査後、補助金が指定口座に振り込まれます。
よくある質問 (Q&A)
まとめと問い合わせ先
登米市は、ゼロカーボンシティの実現に向けて、市民や事業者が参加しやすい具体的な補助金制度を提供しています。電気自動車への乗り換えや、地域の資源を活かした木質バイオマス設備の導入は、環境貢献だけでなく、長期的なランニングコストの削減にも繋がります。これらの補助金を活用し、お得にエコなライフスタイルを始めてみてはいかがでしょうか。