詳細情報
2025年度 神戸港 集貨インセンティブ事業の概要
神戸市では、国際コンテナ戦略港湾「阪神港」の中核である神戸港の国際競争力を強化するため、2025年度も貨物や航路を誘致する「集貨インセンティブ事業」を実施します。この事業は、神戸港の利用促進と港勢拡大を目的としており、コンテナ貨物、在来貨物、物流改善、モーダルシフトなど、幅広い分野で事業者を支援する9つの補助金・助成金メニューが用意されています。この記事では、各支援事業の目的、対象者、支援内容などを分かりやすく解説します。
事業のポイント
- 多様な支援メニュー: 新規航路開設から物流改善トライアル、施設整備まで、事業者のニーズに応じた9つの支援策を提供。
- 幅広い対象者: 船会社、荷主、物流事業者など、神戸港を利用する様々な事業者が対象。
- 募集期間: 2025年4月1日(火)から各事業の申請受付を開始します。
支援事業一覧と詳細
2025年度に募集される9つの支援事業の概要を一覧表にまとめました。各事業の詳細については、表の下で解説します。
| 事業名 | 目的・支援内容 | 募集期間(目安) |
|---|---|---|
| 新規航路開設等支援事業 | 外航定期コンテナ航路の新規開設等を支援 | 〜2026年1月31日 |
| 国際トランシップ貨物誘致事業 | 国際トランシップの取扱量に応じて支援 | 〜2025年12月15日 |
| 空コンテナ回送拠点誘致事業 | 神戸港を拠点とした空コンテナ回送を支援 | 公式サイト参照 |
| 物流改善トライアル支援事業 | 海上コンテナ貨物の物流改善トライアルを支援 | 〜2025年12月26日 |
| 在来貨物集貨促進事業 | 新規の在来貨物取扱にかかる輸送費等を支援(最大200万円) | 〜2026年1月30日 |
| 輸出梱包支援事業 | 神戸港から輸出する在来貨物の梱包費を支援 | 〜2026年1月30日 |
| 貨物集貨施設等整備支援事業 | 在来貨物集貨のための施設・荷役機器の整備を支援 | 〜2026年1月30日 |
| モーダルシフト推進事業 | トラック等から船舶への輸送転換を支援 | 〜2025年12月26日 |
| 阪神港の集貨事業 | 阪神国際港湾(株)による集貨促進事業 | 〜2025年12月26日 |
1. コンテナ貨物・物流改善に関する支援
コンテナ貨物の集荷力強化と物流の効率化を目指す支援策です。
- 新規航路開設等支援事業: 神戸港における外航定期コンテナ航路の新規開設や便数増加を行う事業者を支援します。
- 国際トランシップ貨物誘致事業: アジア域内の外国港間輸送を神戸港経由で行う国際トランシップ貨物の取扱量に応じて支援します。
- 空コンテナ回送拠点誘致事業: 神戸港を拠点として国内外の港へ空コンテナの回送を行う事業者を支援します。
- 物流改善トライアル支援事業: 2024年問題など物流業界の課題解決に向け、神戸港を活用した海上コンテナ貨物の物流改善につながるトライアル実施経費を支援します。
2. 在来貨物の集荷に関する支援
コンテナに積載されない貨物(在来貨物)の取り扱いを促進するための支援策です。
- 在来貨物集貨促進事業: 他港から転換するなど、新たに神戸港で在来貨物を輸出入する際の輸送費等を支援します。補助率は対象経費の1/2、上限は200万円です。
- 輸出梱包支援事業: 神戸港を利用して在来貨物を輸出する際の梱包作業費を支援し、市内梱包事業者の利用を促進します。
- 貨物集貨施設等整備支援事業: 神戸港の公共ふ頭用地内に、在来貨物集荷を目的とした上屋や荷役機器などを建設・整備する際の経費を支援します。
3. モーダルシフトに対する支援
環境負荷の低減と物流の効率化を両立させるモーダルシフトを推進します。
- モーダルシフト推進事業: トラックや航空機による貨物輸送から、神戸港を利用した船舶輸送へ転換する事業者に対し、海上輸送の距離に応じて支援します。※2024年度に本補助金の交付を受けた事業者は対象外です。
4. 阪神国際港湾株式会社による集貨事業
上記の神戸市の事業に加え、阪神港全体の競争力強化を担う阪神国際港湾株式会社も独自の集貨事業を実施しています。詳細は同社のウェブサイトをご確認ください。
申請方法と問い合わせ先
各事業の詳細な要綱、申請様式は神戸市の公式ウェブサイトからダウンロードできます。申請を検討される事業者は、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
- 公式サイト: 神戸市:神戸港の集貨インセンティブ
- 申請期間: 2025年4月1日(火)から募集開始(事業により締切が異なります)
- 問い合わせ先: 神戸市港湾局物流戦略課
- 電話番号: 078-595-6288(直通)
まとめ
神戸市では、港の利用者にとって使いやすい港づくりを進めるため、多角的な支援事業を展開しています。これらのインセンティブを活用することで、物流コストの削減や新たなビジネスチャンスの創出が期待できます。神戸港の利用を検討している、あるいは利用を拡大したい事業者の皆様は、ぜひこの機会に補助金の活用をご検討ください。