福島県 住宅用太陽光発電補助金（2025年度）の概要

まずは、補助金の全体像を把握しましょう。重要なポイントを一覧表にまとめました。

補助対象となる方（対象要件）

補助金を受け取るためには、以下の要件をすべて満たす必要があります。

• 福島県内に所在する住居に対象システムを設置した、または対象システム付きの建売住宅を購入した個人であること。
• 福島県の県税に未納がないこと。
• 暴力団員等に該当しないこと。
• 対象設備の工事契約日または購入契約日が令和7年5月19日以降であること。
• 初期費用0円モデルやリースによる設置ではないこと。

補助対象となる設備（設備要件）

設置する太陽光発電システムにも、以下の要件が定められています。

• 太陽電池モジュールの公称最大出力またはパワーコンディショナの定格出力のいずれかが10kW未満であること。
• 発電した電気のうち、30％以上を自宅で消費すること（自家消費率30%以上）。
• 国の固定価格買取制度（FIT）の認定を取得しないこと。（非FITでの余剰売電は可能です）
• 月別の発電量および売電量を表示できる設備（HEMSなど）を導入すること。
• 太陽電池モジュールおよびパワーコンディショナが未使用品であること。
• 国や県の他の補助金と重複して受け取っていないこと。（※市町村の補助金は併用可能な場合があります）

補助金額の計算方法と具体例

計算方法

補助金額は、以下の計算式で算出されます。

計算例

例：太陽電池モジュール 5.567kW、パワーコンディショナ 4.9kW のシステムを設置した場合

1. モジュール出力(5.567kW)とパワコン出力(4.9kW)を比較し、低い方の4.9kWを採用します。
2. 小数点以下を切り捨て、4kWとします。
3. 計算式に当てはめます。
   7万円 × 4kW = 280,000円

申請から補助金交付までの流れ

申請手続きは以下のステップで進みます。申請から交付までは約2ヶ月程度かかります。

1. 1設置業者と契約・工事
   補助金の要件を満たすシステムについて、設置業者と工事請負契約を締結し、設置工事を完了させます。（契約日が令和7年5月19日以降であることが必須）
2. 2必要書類の準備
   申請書、住民票、納税証明書、契約書や領収書の写し、各種写真など、指定された書類をすべて揃えます。設置業者（手続代行者）に依頼することも可能です。
3. 3申請書を郵送
   すべての書類を揃え、申請窓口である「福島県再生可能エネルギー推進センター」へ郵送します。配達記録が残る方法（簡易書留、レターパック等）で送付してください。
4. 4審査・交付決定
   提出された書類が審査され、不備がなければ交付決定通知書が届きます。
5. 5補助金の交付
   交付決定後、指定した口座に補助金が振り込まれます。

申請・問い合わせ先

申請書類の提出や制度に関するお問い合わせは、以下の窓口までお願いします。

まとめ

福島県の「自家消費型住宅用太陽光発電設備モデル事業補助金」は、最大42万円という高額な補助が受けられる大変魅力的な制度です。しかし、先着順で毎年早期に終了しているため、スピード感が重要になります。

電気代の削減と環境貢献を両立できる太陽光発電システム。この機会に、補助金を最大限に活用して、賢く導入を進めましょう。まずは信頼できる設置業者に相談し、見積もりと申請の準備を始めることをお勧めします。