福知山市の創業者向け支援制度の概要
京都府福知山市では、新たに事業を始める起業家や創業して間もない事業者を力強くサポートするため、2つの主要な支援制度「令和7年度福知山市起業家支援事業補助金」と「令和7年度福知山市起業おうえん助成金」を実施しています。これらの制度を組み合わせることで、事業立ち上げ時の初期費用負担と運転資金の利子負担を大幅に軽減することが可能です。この記事では、それぞれの制度の詳細と活用方法について分かりやすく解説します。
2つの制度のポイント
- 起業家支援事業補助金:店舗改装や備品購入などの初期投資(ハード事業)と、広告宣伝費など(ソフト事業)を支援。最大70万円が補助されます。
- 起業おうえん助成金:創業時の融資にかかる利子を補給。最大9万円が助成され、実質的な金利負担を軽減します。
- 連携がカギ:「起業家支援事業補助金」の申請には、「起業おうえん助成金」の利用が要件の一つとなっており、セットでの活用が推奨されます。
こんな方におすすめ!
- 福知山市でこれからお店や事務所を開きたい方
- 創業して1年未満で、事業拡大のための設備投資を考えている方
- 初期費用を抑えて、スムーズに事業を軌道に乗せたい方
- 融資を受けた際の金利負担を少しでも軽くしたい方
1. 令和7年度福知山市起業家支援事業補助金(最大70万円)
この補助金は、創業に必要な経費を「ソフト事業」と「ハード事業」の2つの側面から支援する制度です。事業計画をしっかりと立て、初期投資を計画している創業者にとって非常に強力なサポートとなります。
補助対象者
以下のすべての要件を満たす方が対象です。
- 福知山市内で新たに起業・創業を行う、または創業後1年未満であること
- 日本政策金融公庫、京都信用保証協会、福知山商工会議所、福知山市商工会または市内金融機関いずれかの推薦を受けていること
- 他の法人等の役員でないこと
- 過去に同様の創業に係る補助金を受けていないこと
- 市税の滞納がないこと
- 「福知山市起業おうえん助成金」の交付決定を受けている、または受ける見込みであること
補助対象経費と補助額
補助対象となる経費は、ソフト事業とハード事業に分かれています。両方の申請も可能です。
| 事業区分 | 補助率 | 上限額 | 対象経費の例 |
|---|---|---|---|
| ソフト事業 | 2分の1以内 | 20万円 | 専門家への謝礼、チラシ・ポスター等の印刷費、郵送料、業務委託料など |
| ハード事業 | 4分の1以内 | 50万円 | 店舗・事務所の改装工事費、事業に必要な備品の購入費(車両・消耗品は除く) |
※注意点:ハード事業の補助を受けるには、福知山市が発行する「認定特定創業支援事業を受けたことの証明書」が必要です。これは、福知山商工会議所等が実施する創業セミナーの受講などで取得できます。
申請期間と手続き
- 申請期間:令和7年5月12日~令和8年2月27日まで
- 重要事項:必ず事業に着手する前に申請が必要です。交付決定前に支払った経費は対象外となります。
- 手続きの流れ:
- 市の産業課や商工会議所等に事前相談
- 申請書類(事業計画書、収支予算書など)を作成し、市へ提出
- 市による審査、交付決定
- 事業開始
- 事業完了後、実績報告書を提出
- 補助金額の確定、請求、交付
2. 令和7年度福知山市起業おうえん助成金(利子補給)
この助成金は、創業時に金融機関から受けた融資の利子負担を軽減する制度です。創業初期のキャッシュフローを安定させる上で大きな助けとなります。
助成内容
- 内容:対象となる融資の最初の6ヶ月間に支払った利子相当額を助成金として交付
- 上限額:90,000円
助成の要件
以下のすべてを満たす方が対象です。
- 福知山市内に住所を有する個人または法人であること
- 福知山市内で主たる事業所を営む予定、または創業後1年未満であること
- 市税の滞納がないこと
- 起業後1年を経過する日までに、市が指定する金融機関から創業資金の融資を受けていること
申請期間と手続きの流れ
- 申込期間:令和7年4月7日~令和8年3月31日
- 手続きの流れ:
- 金融機関で創業資金の融資を受ける
- 融資実行後30日以内に、市へ「助成申込書」「契約書の写し」「返済予定表」を提出
- 市から受付通知と申請関係書類が送付される
- 融資の6回目の返済が完了した後、市へ「助成金申請書」「利息支払証明書」等を提出
- 審査後、助成金が交付される
よくある質問(FAQ)
- Q1. 2つの制度は必ず両方申請しないといけませんか?
- A1. 「起業おうえん助成金(利子補給)」のみの利用は可能です。しかし、「起業家支援事業補助金」を利用する場合は、「起業おうえん助成金」の利用が要件となっているため、両方の手続きが必要になります。
- Q2. 融資を受ける前に補助金の相談はできますか?
- A2. はい、可能です。まずは福知山市産業課や福知山商工会議所、商工会へ相談することをおすすめします。事業計画の立て方や融資、補助金申請の進め方についてアドバイスがもらえます。
- Q3. ハード事業の要件にある「認定特定創業支援事業の証明書」はどうすればもらえますか?
- A3. 福知山商工会議所や福知山市商工会が実施する「創業セミナー」を受講する、または同機関で1ヶ月以上にわたり4回以上の経営指導を受けることで、証明書の発行を市に申請できます。詳細は各支援機関にお問い合わせください。
まとめ
福知山市の「起業家支援事業補助金」と「起業おうえん助成金」は、これから夢を実現しようとする創業者にとって、資金面での大きな支えとなる制度です。特に、初期投資と融資利子の両方をカバーできる点は大きな魅力です。申請には事業計画書の作成や事前準備が必要となりますので、早めに市の担当窓口や商工会議所・商工会に相談し、計画的に準備を進めましょう。
お問い合わせ先
福知山市 産業課
〒620-8501 福知山市字内記13番地の1
電話番号:0773-24-7075
公式サイト:
令和7年度福知山市起業家支援事業補助金
令和7年度福知山市起業おうえん助成金
対象者・対象事業
福知山市内で新たに起業・創業を行う者、または創業後1年未満の者で、市税の滞納がないなど所定の要件を満たす個人・法人。
必要書類(詳細)
【起業家支援事業補助金】交付申請書、事業計画書、事業収支予算書、推薦書、市税の滞納のない証明書など。【起業おうえん助成金】助成申込書、契約書の写し、返済予定表、利息支払証明書など。詳細は公式サイトでご確認ください。
対象経費(詳細)
【ソフト事業】専門家謝金、ポスター・チラシ等の印刷製本費、郵送料、業務委託料など。【ハード事業】施設整備の工事請負費、事業用備品の購入費(車両及び消耗品は除く)など。