芦屋市内の商店街や市場の魅力を向上させたいとお考えの団体様へ朗報です。芦屋市では、アーケードの改修や防犯カメラの設置など、共同施設の整備にかかる費用を最大400万円補助する「商店街・小売市場共同施設建設費助成事業補助金」を実施しています。この記事では、制度の概要から対象経費、申請の流れまでを専門家が分かりやすく解説します。
芦屋市 商店街共同施設補助金の概要
本補助金は、芦屋市内の商店街や小売市場の団体が、来街者の利便性向上や安全確保のために行う共同施設の建設、改修、取得、または撤去にかかる費用の一部を支援する制度です。地域コミュニティの活性化と商業振興を目的としています。
制度のポイント早わかり
- 補助上限額: 最大400万円
- 補助率: 対象経費の1/6以内
- 対象事業: 共同施設の建設・改修・取得・撤去
- 連携: 兵庫県の同種事業との連携がポイント
補助対象の詳細
対象となる団体
この補助金の対象となるのは、芦屋市内で活動する以下の団体です。
- 商店街振興組合
- 小売市場協同組合
- その他、市内の市場または商店街等の団体で、市長が適当と認めるもの
対象となる共同施設(例)
補助の対象となる共同施設は多岐にわたります。以下はその一例です。
アーチ、アーケード | 街路灯 |
(多目的)トイレ | 駐車場、駐輪場 |
防犯カメラシステム | カラー舗装、広場、小公園 |
休憩施設、緑化施設 | コミュニティ施設、会館 |
冷暖房設備 | その他市長が適当と認めるもの |
特に注意:防犯カメラシステムの設置
防犯カメラシステムを設置する場合、補助事業者は規約や管理体制を整備し、設置後も適切な維持管理体制を確保する必要があります。
補助額と補助率
補助金額の計算方法と条件は以下の通りです。計画を立てる際の参考にしてください。
項目 | 内容 |
---|---|
補助対象経費の下限 | 100万円以上 |
補助率 | 補助対象経費の6分の1以内 |
補助限度額 | 1補助事業者につき400万円 |
備考 | 市長が予算の範囲内で決定します(千円未満切り捨て)。 兵庫県にも別途申請が必要となる場合があります。 |
申請手続きの流れ
申請を検討される団体は、以下のステップで進めることが推奨されます。
- ステップ1:事前相談【必須】
計画段階で、必ず芦屋市の地域経済振興課へ電話で問い合わせ、事業内容について相談してください。この段階で、対象事業の適格性や必要書類について確認します。 - ステップ2:申請書類の準備
相談内容に基づき、事業計画書や見積書などの必要書類を準備します。兵庫県の助成事業と連携する場合は、そちらの書類も並行して準備を進めます。 - ステップ3:申請
準備した書類を芦屋市へ提出します。申請期間は通年で受け付けていることが多いですが、予算がなくなり次第終了となる可能性があるため、早めの行動が重要です。 - ステップ4:交付決定・事業実施
審査後、市から交付決定通知が届きます。通知を受け取ってから、事業(工事契約・発注など)を開始してください。交付決定前の着手は補助対象外となるため、絶対に避けてください。 - ステップ5:実績報告と補助金請求
事業完了後、実績報告書と請求書を提出します。市による検査を経て、補助金が支払われます。
まとめと問い合わせ先
芦屋市の「商店街・小売市場共同施設建設費助成事業補助金」は、商店街のハード面を整備し、魅力と安全性を高めるための強力な支援策です。補助率が1/6であるため自己資金は必要ですが、最大400万円という支援は大規模な改修計画の実現を後押しします。
まずは自団体の課題を整理し、地域経済振興課への事前相談から始めてみてはいかがでしょうか。