【速報】荒川区 中小企業GX経営推進支援事業補助金
東京都荒川区では、区内中小企業のグリーントランスフォーメーション(GX)経営への取り組みを支援するため、省エネ設備等の導入費用の一部を補助する「中小企業GX経営推進支援事業補助金」を実施しています。この記事では、補助金の概要から対象者、申請方法まで、どこよりも分かりやすく解説します。
申請には専門家による事前確認が必須です。設備投資をご検討中の方は、お早めにご確認ください。
補助金のポイント早わかり表
| 補助金名 | 令和7年度 荒川区中小企業GX経営推進支援事業補助金 |
|---|---|
| 申請期間 | 令和8年2月16日(月)まで ※予算額に達し次第、受付を終了します。 |
| 補助上限額 | 最大200万円 ・一般:100万円 ・特例(環境認証取得者):200万円 |
| 補助率 | 最大2/3 ・一般:1/2 ・特例:2/3 |
| 対象者 | 荒川区内に本社を1年以上有する中小企業者 |
| 対象設備 | 省エネ性能の高い生産設備、空調、照明、太陽光発電設備、蓄電池など |
1. 荒川区「中小企業GX経営推進支援事業補助金」とは?
本補助金は、荒川区内の中小企業が、環境に配慮した経営(GX経営)へシフトするために必要な設備投資を支援する制度です。エネルギーコストの削減や、企業のブランドイメージ向上を通じた競争力強化を目的としています。
具体的には、古い設備をエネルギー効率の高い最新設備に更新する際の費用の一部が補助されます。これにより、電気代などのランニングコストを抑えつつ、脱炭素社会の実現に貢献することができます。
2. 補助対象者の詳細(チェックリスト)
以下のすべての要件を満たす事業者が対象となります。自社が該当するか確認してみましょう。
- ✅ 中小企業基本法に規定される中小企業者であること。
- ✅ 荒川区内に本社(法人は登記本店、個人事業主は主たる事業所)を1年以上有し、今後も区内で事業を継続する意向があること。
- ✅ 大企業が実質的に経営に参画していないこと。
- ✅ 法人都民税または個人住民税を滞納していないこと。
- ✅ 暴力団関係者が経営に関与していないこと。
- ✅ 風俗営業等を営んでいないこと。
3. 補助金額と補助率
補助金額は、事業者の状況に応じて「一般」と「特例」の2つの区分が設けられています。
| 区分 | 補助率 | 上限額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 一般 | 1/2 | 100万円 | すべての対象者が利用可能 |
| 特例 | 2/3 | 200万円 | ISO14001、エコアクション21等の環境認証を取得している場合 |
※補助金額は千円未満切り捨てとなります。
4. 補助対象となる設備
GXの実現につながる事業用の設備が対象です。大きく分けて以下の6種類があります。
対象設備一覧
- 生産、販売等事業活動に必要な設備
既存設備を更新し、エネルギー使用量が10%以上削減される、または既存設備の発売から10年以上経過した後に発売された設備。 - 空調設備
東京都の指定基準を満たすもの(更新のみ)。 - 照明設備
東京都の指定基準を満たすもの(既設の蛍光灯等照明設備全体の交換工事を伴うこと)。 - 小型ボイラー設備
東京都の指定基準を満たすもの(更新のみ)。 - 再生可能エネルギー設備
東京都の指定基準を満たすもの(全量売電は対象外)。 - 蓄電池
国のZEH支援事業で補助対象機器として登録されており、太陽光発電設備と連携するもの。
注意点
- 中古品は対象外です(一部設備)。
- 車両、パソコン、節水トイレなど、汎用的なものやエネルギー削減に直接つながらないものは対象外です。
- 対象製品は、東京都や国のウェブサイトで確認できます。申請前に必ず確認しましょう。
5. 補助対象経費について
補助の対象となるのは、上記設備の導入にかかる経費です。ただし、以下の点にご注意ください。
対象となる経費
✅ 補助対象設備の購入費、設置工事費など
対象外となる経費
❌ 交付決定前に支払いや設置が完了している費用
❌ 消費税、振込手数料、リース料などの間接経費
❌ ギフト券やポイントでの支払い分
【重要】設備導入経費が税抜20万円以上の事業が対象です。また、国や東京都など他の機関から補助金を受ける場合、その金額を差し引いた後の自己負担額が補助対象経費となります。
6. 申請手続きの5ステップ
申請は以下の流れで進みます。特に、交付決定前に設備を購入・設置しないように注意してください。
- 専門家による経営アドバイス
まず、区が指定する専門家(中小企業診断士等)の派遣を申請し、設備投資に関するアドバイスを受けます。これが最初のステップです。 - 交付申請
専門家の確認後、募集要項で定められた申請書類一式を窓口に提出します。
【申請最終期限:令和8年2月16日(月)】 - 交付決定 → 設備購入・設置
区による審査後、「交付決定通知書」が届きます。必ずこの通知書を受け取ってから、設備の契約、購入、設置を行ってください。 - 実績報告
設備の設置と支払いが完了したら、実績報告書と関連書類(領収書や設置後の写真など)を提出します。
【報告最終期限:令和8年3月31日(消印有効)】 - 補助金額の確定・交付
実績報告の内容が確認され、補助金額が確定します。その後、指定の口座に補助金が振り込まれます。
7. まとめと問い合わせ先
荒川区の「中小企業GX経営推進支援事業補助金」は、エネルギーコスト高騰に悩む事業者にとって、経営基盤を強化する絶好の機会です。補助率も高く、最大200万円の支援が受けられるため、対象となる設備投資を検討している場合は、ぜひ活用をおすすめします。
申請には専門家との連携が不可欠ですので、まずは下記の窓口へ早めに相談することから始めましょう。
お問い合わせ先
事業者の業種によって相談窓口が異なりますのでご注意ください。
【商業・サービス業の中小企業者】
産業振興課 商業振興係
電話:03-3802-3111(内線:468)
【製造業、建設業、運輸業など上記以外の業種】
経営支援課 経営支援係
電話:03-3802-3111(内線:474)
▼公式情報はこちら
荒川区公式サイト:中小企業GX経営推進支援事業補助金
令和7年度 募集要項(PDF)
対象者・対象事業
荒川区内に本社を1年以上有する中小企業者・個人事業主
必要書類(詳細)
補助金交付申請書、計画書、収支予算書、登記事項証明書(法人の場合)または開業届の写し(個人事業主の場合)、法人都民税または個人住民税の納税証明書、見積書の写し(補助対象経費40万円以上は2者以上)、現況の写真、その他要件に応じた書類。詳細は募集要項をご確認ください。
対象経費(詳細)
GXの実現につながる事業用途限定の設備の導入に要する経費(生産設備、空調、照明、小型ボイラー、再生可能エネルギー設備、蓄電池など)。設備導入経費20万円以上が対象。交付決定前の支払いや、消費税、振込手数料、リース料等の間接経費は対象外です。