そもそも「マル経融資」とは?無担保・無保証人の心強い味方
「マル経融資(小規模事業者経営改善資金)」とは、小規模事業者の方々の経営を支援するため、商工会議所の推薦にもとづき、無担保・無保証人で融資を受けられる日本政策金融公庫の公的融資制度です。資金調達にお悩みの多くの事業者にとって、非常に頼りになる制度です。
マル経融資の概要
| 融資限度額 | 2,000万円 |
|---|---|
| 担保・保証人 | 不要(信用保証協会の保証も不要) |
| 返済期間 | 運転資金:10年以内 / 設備資金:10年以内 |
| 資金使途 | 運転資金(仕入、経費支払等)、設備資金(店舗改装、車両購入等) |
| 融資対象 | 商工会議所の経営指導を受けている等の要件を満たす小規模事業者(従業員20人以下など) |
【本題】支払利子を大幅軽減!各区の「利子補助制度」
マル経融資を利用するだけでも大きなメリットがありますが、東京都内の一部の区では、さらにその支払利子の一部を補助する「利子補助(利子補給)」制度を実施しています。これにより、事業者の金利負担をさらに軽減することができます。
✅ ポイント:支払った利子の30%〜最大100%が補助される、非常にお得な制度です!
利子補助の共通要件
制度の詳細は各区によって異なりますが、主に以下の要件を満たす事業者が対象となります。
- 東京商工会議所各支部の推薦を受け、マル経融資を利用していること。
- 法人は区内に本店登記、個人事業者は区内に主たる事業所があること。
- 住民税や事業税などの税金を滞納していないこと。
補助内容の比較(代表例)
補助率や期間は自治体によって様々です。以下に代表的な例を挙げます。
| 自治体 | 補助率 | 補助期間 |
|---|---|---|
| 港区・新宿区・北区など | 支払利子の30% | 融資実行後3年間 |
| 中野区 | 支払利子の50% (商工会議所会員は100%) |
初回支払月から36ヶ月 |
※上記は一例です。最新の情報は必ず各自治体にご確認ください。
申請手続きの基本的な流れ
利子補助の申請は、マル経融資の申し込みと同時に行うのが一般的です。手続きは商工会議所がサポートしてくれるため、スムーズに進めることができます。
- 1管轄の商工会議所へ相談
まずは事業所のある地域の東京商工会議所支部へ連絡し、マル経融資と利子補助制度について相談します。 - 2融資と利子補助の同時申込
商工会議所の窓口で、マル経融資の申込書類と合わせて利子補助の申請書類を提出します。 - 3融資実行と利子支払い
日本政策金融公庫の審査を経て融資が実行されます。その後、返済計画に従って利子の支払いを行います。 - 4補助金の交付
年に1回など、定められた時期に自治体が支払利子額を確認し、指定口座に補助金が振り込まれます。(通常、1月〜12月分を翌年5月頃に支払い)
⚠️ 申請前の注意点
- 自治体によっては申請期間が定められている場合があります。必ず事前に確認しましょう。
- 補助期間には上限(通常3年間)があります。
- 補助期間中に区外へ移転した場合などは、補助が終了となるため届出が必要です。
ご相談・お問い合わせはこちら
マル経融資および利子補助制度の利用を検討される方は、まず事業所を管轄する東京商工会議所の支部へご相談ください。専門の経営指導員が親身にサポートしてくれます。
対象者・対象事業
足立区内に本店登記かつ主たる事業所を有する中小企業基本法上の中小企業または個人事業主。大企業の役員が過半数を占める場合や、大企業に株式の過半数を所有されている場合などは対象外。
必要書類(詳細)
区内中小企業人材採用支援助成金交付申請書, 補助対象経費の詳細及び金額が確認できる書類(見積書、利用申込書等), 直近年度の法人事業税及び法人都民税の納税証明書(法人のみ), 直近年度の特別区民税・都民税の納税証明書(個人事業主のみ), 履歴事項全部証明書(法人のみ), 直近年度の確定申告書もしくは開業届の写し(個人事業主のみ), 申請時用提出チェックリスト
対象経費(詳細)
1. 求人サイトや有料求人情報誌等への掲載費用、求人チラシの制作関連費用(原稿作成費、デザイン費、印刷費、配布費など)。 2. 求人動画作成費用。 3. 人材紹介会社を仲介し、雇用に至った際に発生する経費(成功報酬)。
対象者・対象事業
足立区内に本店登記かつ主たる事業所を有する中小企業基本法上の中小企業または個人事業主。大企業の役員が過半数を占める場合や、大企業に株式の過半数を所有されている場合などは対象外。