鳥取県若桜町では、地域防災力の中核を担う自治会を対象に、消防施設や防災設備の整備を支援する「自衛消防施設等整備費補助金」を令和7年度(2025年度)も実施します。この記事では、補助金の概要から対象経費、申請の流れまでを専門家が分かりやすく解説します。
自衛消防施設等整備費補助金とは?
この補助金は、若桜町内の自治会が主体となって行う消防・防災施設の整備を促進し、地域全体の防災・減災能力の向上を図ることを目的としています。近年の自然災害の激甚化・頻発化を受け、地域コミュニティによる初期消火活動や避難体制の重要性が増しており、本制度はその根幹を支える重要な取り組みです。
この取り組みは、鳥取県東部4町(岩美町、若桜町、智頭町、八頭町)が連携して策定した「国土強靭化地域計画」にも沿ったものであり、地域一丸となって安全・安心なまちづくりを進めるための一環です。
この補助金の重要ポイント
- 対象者: 若桜町内の自治会が対象です。
- 目的: 自治会が管理する消防・防災設備の整備を支援し、地域の防災力を高めます。
- 背景: 国の国土強靭化計画や県の防災対策予算に基づいた、計画的な支援策です。
補助金制度の概要
制度の基本情報を以下の表にまとめました。申請を検討されている自治会の皆様は、必ずご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助金名 | 若桜町 自衛消防施設等整備費補助金(令和7年度) |
| 実施主体 | 鳥取県八頭郡若桜町 |
| 対象者 | 若桜町内の自治会 |
| 申請期間 | 2025年4月1日〜(予算がなくなり次第終了の可能性あり) |
| 補助額・補助率 | 予算の範囲内で補助(詳細は担当課へ要確認) |
| 問い合わせ先 | 若桜町役場 総務課(電話: 0858-82-2211) |
補助対象となる経費の具体例
この補助金は、地域の防災力を直接的に向上させるための幅広い設備が対象となります。以下に主な対象経費の例を挙げます。
- 消防施設: 消火栓、防火水槽、消火器、消防ポンプなどの購入・設置・修繕費用。
- 防災資機材: 災害用備蓄物資(食料、水、毛布等)、簡易ベッド、非常用トイレの購入費用。
- 避難所設備: 非常用電源(発電機)、屋外用停電時照明、情報伝達機器(スピーカー、無線機)の整備費用。
- 耐震関連: 地域の集会所など、避難場所となりうる施設の耐震補助。
- その他: 危険木等の事前伐採事業など、災害を未然に防ぐための費用。
⚠️ 注意事項
対象となる経費の詳細は、年度によって変更される可能性があります。必ず申請前に若桜町役場の担当課に確認し、最新の情報を入手してください。
申請手続きの流れ(一般的な例)
申請は以下のステップで進むことが一般的です。円滑な手続きのために、早めの準備を心がけましょう。
- 1事前相談: まずは若桜町役場総務課に連絡し、計画している事業が補助金の対象になるか、必要な書類は何かなどを相談します。
- 2書類準備: 申請書、事業計画書、収支予算書、整備する設備の仕様がわかる見積書などを準備します。
- 3申請書提出: 準備した書類一式を、申請期間内に役場へ提出します。
- 4審査・交付決定: 町で申請内容の審査が行われ、採択されると「交付決定通知書」が送付されます。(※事業の開始は必ず交付決定後に行ってください)
- 5事業実施・実績報告: 計画通りに事業を実施し、完了後に実績報告書と経費の支払いを証明する書類(領収書等)を提出します。
- 6補助金交付: 実績報告の内容が確認されると、補助金額が確定し、指定の口座に振り込まれます。
まとめ
若桜町の「自衛消防施設等整備費補助金」は、地域の安全・安心を自分たちの手で守るための非常に有効な制度です。自治会の役員の皆様は、この機会に地域の防災設備を見直し、必要な整備計画を立ててみてはいかがでしょうか。
「自分たちのまちは自分たちで守る」という意識を高め、災害に強い若桜町を共に築いていきましょう。まずは、お気軽に町の担当窓口へご相談ください。
対象者・対象事業
若桜町内の自治会
必要書類(詳細)
申請書、事業計画書、収支予算書、整備対象の見積書、自治会の規約や役員名簿など(詳細は若桜町総務課へ要確認)
対象経費(詳細)
自治会が行う消防施設等整備事業に要する経費が対象です。
具体例:
・消防施設(消火栓、防火水槽、消火器、消防ポンプ等)の購入・設置・修繕費用
・防災資機材(備蓄物資、簡易ベッド、非常用トイレ等)の購入費用
・避難所設備(非常用電源、屋外用停電時照明、情報伝達機器等)の整備費用
・地域の集会所等の耐震補助
・災害防止のための危険木等の事前伐採事業費