対象となる方
- 鹿島神宮周辺の指定区域内で建築物等の新築・改修を計画している方
- 対象区域内の建築物・敷地の所有者または借主であること
- 鹿嶋市内に住所を有する個人、または市内に主たる事務所を有する団体
申請手順
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| STEP 1 | 事前協議(都市計画課へ計画内容を相談、必要書類の確認) |
| STEP 2 | 交付申請(地区計画の行為の届出と合わせて申請書を提出) |
| STEP 3 | 審査・交付決定(市からの交付決定通知書を受領後に事業着手) |
| STEP 4 | 事業完了・実績報告・請求(完了後、報告書を提出し補助金を受領) |
補助金額・補助率
| 種別 | 補助率 | 補助限度額 |
|---|---|---|
| 工事(建築物等) | 対象経費の1/2 | 100万円 |
| 工事(外構) | 対象経費の1/2 | 50万円 |
| 設計委託 | 対象経費の2/3 | 20万円 |
※建築物等と外構の工事費補助は合計で100万円が上限です。
計算例: 住宅の改築(補助対象となる工事費350万円、設計費24万円)の場合
- 工事費補助: 350万円 × 1/2 = 175万円。限度額100万円を超えるため、補助額は100万円となります。
- 設計委託費補助: 24万円 × 2/3 = 16万円。限度額20万円以内のため、補助額は16万円となります。
- 補助金額合計: 100万円 + 16万円 = 116万円
対象者・申請要件
対象となる方
- 対象区域内(鹿島神宮通りと神宮坂地区)の建築物またはその敷地の所有者、または借主
- 鹿嶋市内に住所を有する個人
- 鹿嶋市内に主たる事務所を有する法人または団体
- 市税等を滞納していないこと
対象となる事業
- 市の定める修景基準に沿った建築物の新築、増築、改築、修繕、模様替え
- 敷地内のアプローチ整備(沿道からの景観に影響する部分)
- 塀・さくの築造
- 上記工事を行うための設計やデザインの委託
補助対象経費
| 経費区分 | 詳細 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 建築物工事費 | 修景基準に適合するための外観(屋根、外壁、建具等)に関する工事費 | ○ |
| 外構工事費 | アプローチ整備や塀・さくの築造に関する工事費 | ○ |
| 設計委託費 | 上記工事を行うための設計、デザイン、監理等に係る委託料 | ○ |
| 内装工事費 | 建物の内部の改修に関する費用 | × |
| 土地取得費 | 土地の購入や借地にかかる費用 | × |
重要: 交付決定前に発注・契約した経費は補助対象外です。必ず交付決定通知を受領後に契約・着工してください。
必要書類一覧
申請にあたっては、事前協議から事業完了まで複数の書類提出が必要です。公式サイトから最新の様式をダウンロードし、不明な点は担当課へご確認ください。
| No. | 書類名(主なもの) | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 補助金交付申請書(様式第1号) | 公式サイトよりダウンロード |
| 2 | 補助事業計画概要書 | 事業の目的や内容を記載 |
| 3 | 補助事業費算出根拠書 | 経費の内訳を明記 |
| 4 | 各種図面 | 位置図、配置図、立面図など |
| 5 | 工事見積書の写し | 複数の業者からの取得を推奨 |
| 6 | 現況写真 | 工事着手前の状況がわかるもの |
| 7 | 市税の納税証明書 | 滞納がないことの証明 |
審査基準・採択のポイント
主な審査項目
本補助金の審査では、計画が市の定める「修景基準」に適合しているかが最も重要な評価点となります。
- 修景基準への適合性: 建築物の形態、意匠、色彩、材料などが基準を満たしているか。
- 景観への貢献度: 歴史と情緒あふれる街並みづくりにどの程度寄与するか。
- 計画の具体性・実現可能性: 事業計画が具体的で、実現可能な資金計画や工程であるか。
- 法令等の遵守: 建築基準法やその他関連法令を遵守した計画であるか。
採択率を高めるポイント
- 事前相談の徹底活用: 計画の早い段階で都市計画課に相談し、修景基準の解釈や計画の方向性について助言を得ることが不可欠です。
- 専門家との連携: 設計事務所や建築士など、専門家と十分に連携し、基準に適合した質の高い計画を作成することが重要です。
- 周辺景観との調和を意識: 個々の建築物だけでなく、通り全体の景観との調和を計画書で具体的に示すことが評価を高めます。
- 書類の不備をなくす: 申請書類に不備があると審査が遅れたり、対象外となったりする可能性があります。提出前にチェックリスト等で入念に確認してください。
よくある質問
Q1: 交付決定前に工事に着手してしまいました。補助金は受けられますか?
A: いいえ、受けられません。補助金の対象となるのは、必ず市の交付決定通知書を受け取った後に契約・着手した事業のみです。事前着手は絶対に行わないでください。
Q2: 申請すれば必ず補助金を受けられますか?
A: いいえ、必ず受けられるとは限りません。提出された書類に基づき審査が行われ、修景基準への適合性などが認められた場合に交付が決定されます。また、年度の予算には限りがあるため、予算額に達した時点で受付が終了となる場合があります。
Q3: 対象区域の具体的な範囲はどこで確認できますか?
A: 鹿嶋市の公式サイトに掲載されている「鹿島神宮通りと神宮坂地区」の地図(PDFファイル)で確認できます。ご自身の計画地が対象区域に含まれるか不明な場合は、都市計画課へお問い合わせください。
Q4: 申請書の書き方について相談できますか?
A: はい、担当の都市計画課で相談を受け付けています。特に本補助金は専門的な内容を含むため、計画段階での事前相談を強くお勧めします。
制度の概要・背景
本補助金は、茨城県鹿嶋市が「鹿島神宮周辺地区地区計画」に基づき実施する景観整備支援制度です。日本建国・武道の神様として知られる鹿島神宮の門前町として、歴史と情緒あふれる街並みを保全・創出し、地域の活性化と魅力向上を図ることを目的としています。
対象区域内において、市が定める修景基準に沿った建築行為等を行う市民や事業者に対し、経費の一部を補助することで、統一感のある美しい景観形成を促進します。個々の建物の美観を高めるだけでなく、通り全体の景観を向上させることで、市民の愛着を育み、来訪者が魅力を感じるまちづくりを目指しています。
まとめ・お問い合わせ先
「鹿嶋市鹿島神宮周辺地区景観整備補助金」は、鹿島神宮周辺の歴史的な街並みづくりに貢献できる、意義深い制度です。建築や改修をご検討の方は、本補助金の活用を視野に入れ、計画の初期段階から市の担当課へ相談することをお勧めします。
お問い合わせ先
実施機関: 茨城県鹿嶋市
担当部署: 都市計画課 都市計画グループ
所在地: 〒314-8655 茨城県鹿嶋市大字平井1187番地1
電話: 0299-82-2911
公式サイト: https://www.city.kashima.ibaraki.jp/soshiki/52/3210.html