令和7年度(2025年度)の募集は終了しました。以下は令和7年度の参考情報です。令和8年度の募集については、詳細が発表され次第、情報を更新いたします。
対象となる方
- 盛岡市内に補助対象となる一戸建て住宅を所有している個人の方
- 市税を滞納していない方
- 省エネルギー性能が基準に満たない住宅の改修を検討している方
申請手順
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| STEP 1 | 必要書類の準備(申込書、納税通知書の写し等) |
| STEP 2 | 盛岡市役所都南分庁舎2階 建築指導課へ郵送または窓口にて提出 |
| STEP 3 | 審査 → 交付決定通知の受領 |
| STEP 4 | 事業の契約・着手 → 事業完了 → 実績報告書の提出 → 補助金振込 |
補助金額・補助率
本事業では、「住宅の省エネルギー診断」と「省エネルギー改修」の2つの区分で補助が設定されています。改修工事の性能目標によって補助率と上限額が異なります。
| 区分 | 補助率 | 補助上限額 |
|---|---|---|
| 住宅の省エネルギー診断 | 対象経費の 2/3 | 150,000円 / 戸 |
| 住宅の省エネルギー改修等 | 【省エネ基準適合】対象経費の 4/10 | 300,000円 / 戸 |
| 【ZEH水準適合】対象経費の 8/10 | 700,000円 / 戸 |
計算例: ZEH水準に適合する省エネ改修工事に100万円(税抜)の対象経費がかかった場合
1,000,000円 × 補助率 8/10 = 800,000円
補助上限額が700,000円のため、交付額は 700,000円 となります。
対象者・申請要件
補助の対象者
- 補助の対象となる住宅を所有している個人の方
- 市税を滞納していない方
補助の対象となる住宅
- 盛岡市内に存する一戸建ての住宅であること
- 省エネルギー性能が現行の省エネ基準またはZEH水準に満たない住宅であること
- 改修後の住宅が、現行の耐震基準を満たすこと(昭和56年5月31日以前に建築された住宅は、耐震性の確認が必須となり、対象外となる場合があります)
注意: 上記以外にも詳細な要件があります。申請前に必ず盛岡市の担当窓口へご相談ください。また、同一住宅に対する補助金の交付は、各区分ごとに1回限りです。
補助対象経費
| 経費区分 | 詳細 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 省エネルギー診断費用 | 既存住宅の省エネ性能の調査や、第三者機関による評価に要する費用 | ○ |
| 調査・設計・計画費用 | 省エネ改修を行うための調査、設計、計画策定、第三者機関評価に要する費用 | ○ |
| 省エネ改修工事費 | 断熱改修(窓、壁、屋根、床等)、高効率給湯器や太陽熱利用システム等の設備設置工事費 | ○ |
| 構造補強工事費 | 省エネ改修と併せて行う住宅の構造補強に係る工事費用 | ○ |
| 家電購入費 | エアコン、冷蔵庫などの一般的な家電製品の購入費用 | × |
重要: 補助金の交付決定前に契約・着手した事業は補助対象外です。必ず交付決定通知書を受け取ってから、工事業者との契約や工事の開始を行ってください。
必要書類一覧
| No. | 書類名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 盛岡市住宅省エネルギー改修等補助金申込書 | 市公式サイトよりダウンロード可能 |
| 2 | 固定資産税又は都市計画税納税通知書等の写し | 住宅の所在地、所有者が確認できるもの |
| 3 | 工事見積書の内訳書 | 改修内容と費用が詳細にわかるもの |
| 4 | 改修前後の図面 | 改修箇所がわかる平面図など |
※上記は申込時の主な書類です。交付申請や完了報告の際には、別途追加の書類が必要となります。詳細は交付要綱をご確認ください。
審査基準・採択のポイント
募集件数と審査方法
令和7年度の募集件数は以下の通り、非常に少数でした。
- 住宅の省エネルギー診断: 2件
- 住宅の省エネルギー改修等: 2件
申し込みは先着順で受け付けられ、募集件数に達した時点で締め切りとなります。そのため、採択されるためには、募集開始後、速やかに不備のない書類を提出することが最も重要です。
次年度応募に向けたポイント
- 事前の準備: 募集開始前に、改修内容について施工業者と十分に協議し、見積もりや計画を固めておくことが重要です。
- 市の広報を注視: 令和8年度の募集については、市ホームページ等で告知されます。定期的に情報を確認し、募集開始のタイミングを逃さないようにしましょう。
- 書類の正確性: 提出書類に不備があると受付が遅れ、先着順から漏れる可能性があります。提出前に何度も確認し、不明点は事前に担当課へ問い合わせましょう。
よくある質問
Q1: 交付決定前に工事を始めても良いですか?
A: いいえ、できません。補助金の交付決定通知を受け取る前に契約・着工した場合は、補助金の対象外となります。必ず通知書が手元に届いてから事業を開始してください。
Q2: マンションやアパートは対象になりますか?
A: いいえ、本補助金の対象は「一戸建ての住宅」です。集合住宅は対象外となります。
Q3: 国や県の他の補助金と併用できますか?
A: 原則として、同一の工事内容に対して国や他の地方公共団体の補助金と重複して受給することはできません。ただし、補助対象経費が明確に区分できる場合は併用可能なケースもありますので、詳細は市の担当窓口にご確認ください。
Q4: 昭和56年以前の古い家でも対象になりますか?
A: 改修後の住宅が現行の耐震基準を満たすことが要件です。昭和56年5月31日以前に建築された、いわゆる「旧耐震基準」の住宅は、耐震診断や耐震改修工事が別途必要となる場合が多く、補助対象外となる可能性があります。事前に耐震性について確認し、担当窓口へご相談ください。
制度の概要・背景
「盛岡市住宅省エネルギー改修等推進事業補助金」は、国が掲げる「2050年カーボンニュートラル」の実現に向けた取り組みの一環として、盛岡市が実施する制度です。家庭部門における二酸化炭素排出量の削減を目指し、既存住宅の断熱性能向上や高効率設備の導入といった省エネルギー化を推進することを目的としています。
住宅の省エネ化は、光熱費の削減による家計負担の軽減だけでなく、ヒートショックの予防など健康で快適な住環境の実現にも繋がります。本補助金は、市民が省エネ改修に取り組む際の初期費用を支援することで、環境負荷の低減と市民生活の質の向上を両立させることを目指しています。
まとめ・お問い合わせ先
本補助金は、盛岡市内の住宅の省エネ性能を高めるための改修を支援する制度です。令和7年度の募集は終了しましたが、非常に人気の高い補助金であり、次年度以降も実施される可能性があります。改修を検討されている方は、本記事を参考に事前の情報収集と準備を進めることをお勧めします。
お問い合わせ先
実施機関: 盛岡市
担当部署: 都市整備部 建築指導課 指導係
所在地: 〒020-8532 盛岡市津志田14-37-2 盛岡市役所都南分庁舎2階
電話: 019-639-9054
ファクス: 019-637-1919
公式サイト: https://www.city.morioka.iwate.jp/kurashi/sumai/kenchikubutsu/1048026.html