兵庫県加古川市では、地球温暖化対策の一環として、住宅や事業所に太陽光発電設備を設置する方々を対象とした「再生可能エネルギー利用設備設置事業補助金」を実施しています。この記事では、補助金の対象者、金額、申請方法から必要書類まで、専門家が分かりやすく徹底解説します。賢く制度を活用し、環境にも家計にも優しいエネルギー生活を始めましょう。
加古川市再生可能エネルギー利用設備設置事業補助金とは?
この補助金は、加古川市が掲げる「ゼロカーボンシティ宣言」の実現に向け、市内の再生可能エネルギー普及を促進することを目的としています。太陽光発電でつくった電気を自家消費することで、温室効果ガスの排出量を削減し、持続可能な社会を目指すための重要な取り組みです。
補助金のポイント
- 住宅用・事業用の両方が対象!
- 住宅用は最大42万円、事業用は最大240万円を補助!
- FIT/FIP制度を利用しない自家消費型が対象です。
- 申請は工事契約前の事前申請が必須です。
【一目でわかる】補助金制度の概要
制度の基本情報を表にまとめました。ご自身が対象となるか、まずはこちらでご確認ください。
項目 | 内容 |
---|---|
補助金額 |
【住宅用】 最大出力(kW) × 14万円/kW (上限3kW、42万円) 【事業用】 最大出力(kW) × 6万円/kW (上限40kW、240万円) |
補助対象者 |
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申請期間 (令和7年度) |
【住宅用】 2025年4月1日(水) ~ 2026年3月31日(火) 17:15必着 【事業用】 2025年4月21日(月) ~ 2026年1月5日(月) 17:15必着 |
対象経費 | 設備費、附帯工事費、雑役務費 (消費税等を除く) |
申請方法 | 環境政策課へ持参、郵送 (住宅用のみオンライン申請も可能) |
⚠️ 注意事項
- 予算の上限に達し次第、受付は終了します。検討中の方はお早めの申請をおすすめします。
- 必ず工事の契約・着工前に申請を完了させてください。事後申請は対象外です。
あなたは対象?詳細な補助要件をチェック
補助金を受け取るためには、いくつかの要件を満たす必要があります。ここでは特に重要なポイントを解説します。
対象となる設備の主な要件
- 自家消費がメインであること(住宅用:30%以上, 事業用:50%以上)
- FIT(固定価格買取制度)やFIP制度の認定を取得しないこと
- 自己託送を行わないこと
- 発電量を計測・記録する機器を導入すること
対象外となるケース
- 中古設備の導入
- PPAモデルやリース契約による設備導入
- 国や県など、他の補助金と重複して受給する場合
- 新築住宅への設備導入(住宅用のみ)
申請から補助金受け取りまでの3ステップ
申請手続きは大きく3つのステップに分かれています。各ステップで必要な書類が異なるため、しっかり確認しましょう。
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1交付申請 (契約・着工前)
工事の契約前に、以下の書類を提出し、市から「交付決定通知書」を受け取る必要があります。
【主な提出書類】
交付申請書、見積書の写し、設備の仕様がわかるカタログ等、発電電力消費計画書、誓約書、市税確認承諾書など -
2実績報告 (工事完了後)
設備の設置完了後、期限内に実績報告書を提出します。期限は住宅用と事業用で異なりますのでご注意ください。
【主な提出書類】
実績報告書、契約書・領収書の写し、設置した設備の写真、系統連系承諾書の写しなど -
3交付請求 (補助金額確定後)
実績報告の審査後、市から「額の確定通知書」が届きます。その後、請求書を提出すると、指定の口座に補助金が振り込まれます。
【主な提出書類】
交付請求書、振込先が確認できる書類のコピーなど
まとめ:賢く補助金を活用しよう
加古川市の太陽光発電補助金は、初期費用を抑えながらクリーンエネルギーを導入できる絶好の機会です。要件が細かく設定されていますが、手順に沿って準備すればスムーズに申請できます。
予算には限りがあるため、早めの情報収集と準備が成功のカギとなります。まずは施工業者に相談し、見積もりやシミュレーションを取得することから始めましょう。
お問い合わせ・公式情報
最新の情報や申請様式のダウンロードは、必ず公式サイトでご確認ください。