東京都港区では、地球温暖化対策の一環として、区民や事業者が省エネ・創エネ設備を導入する際の費用を助成する制度を実施しています。2025年度も豊富なメニューが用意されており、太陽光発電やエアコンの設置、断熱改修など、幅広い取り組みが対象です。この記事では、制度の概要から申請方法、注意点までをプロが分かりやすく解説します。
港区地球温暖化対策助成制度の概要
本制度は、港区内の温室効果ガス排出量削減を目的とし、個人住宅から事業所、集合住宅まで幅広く支援するものです。賢く活用して、快適な生活と環境貢献を両立させましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
助成金名 | 港区 地球温暖化対策助成制度 |
申請受付期間 | 2025年4月1日(火)~ 2026年1月30日(金) |
対象者 | 港区内の区民、管理組合、中小企業者、個人事業者 |
注意事項 | 必ず工事の着工前に申請が必要です。 |
公式サイト | 港区公式ホームページ |
助成対象メニューと上限額一覧
対象となる設備は多岐にわたります。ご自身の状況に合わせて最適なメニューを選びましょう。以下は主なメニューと対象者ごとの上限額です。
助成メニュー | 区民 | 管理組合 | 中小企業者 個人事業者 |
---|---|---|---|
太陽光発電システム | 40万円 | 100万円 | 100万円 |
蓄電システム | 20万円 | × | × |
家庭用燃料電池(エネファーム) | 15万円 | × | × |
高効率空調機器(エアコン) | × | 最大600万円 | 50万円 |
管理組合等向けLED照明 | × | 100万円 | × |
高断熱サッシ | 10万円 | 1,000万円 | × |
高反射率塗料等 | 30万円 | 100万円 | 100万円 |
電気自動車等用充電設備 | 最大50万円/台 | 最大50万円/台 | 最大50万円/台 |
※上記は一部です。詳細は公式サイトのパンフレットをご確認ください。
申請から受給までの流れ
申請は簡単なステップで進められますが、順番を間違えると対象外になるため注意が必要です。
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1
事前準備・業者選定
助成対象となる設備の施工業者を選定し、工事の見積書を取得します。 -
2
交付申請【最重要】
工事の契約・着工前に、必要書類を揃えて港区に申請します。 -
3
交付決定通知
区の審査後、「交付決定通知書」が届きます。この通知を受け取ってから工事を開始してください。 -
4
工事実施・支払い
交付決定内容に基づき、工事を実施し、業者への支払いを完了させます。 -
5
完了報告
工事完了後、期限(2026年3月19日)までに完了報告書と必要書類を提出します。 -
6
助成金受給
報告書の内容が確定した後、指定の口座に助成金が振り込まれます。
申請前に確認!よくある質問 (FAQ)
Q. 他の助成金(国や都など)と併用できますか?
A. 港区の助成金は併用可能です。ただし、併用したい相手方の助成金が併用を認めているか、条件を必ず確認してください。
Q. 施工業者は港区内の業者でなければいけませんか?
A. いいえ、港区外の業者でも問題ありません。製品も要件を満たしていれば対象となります。
Q. 自宅の一部を事務所として使っています。申請できますか?
A. はい、「居住用」または「事業所用」のどちらか一方で一度限り申請可能です。申請する用途のスペースのみが助成対象となりますので、平面図で対象範囲を明示する必要があります。
重要:申請の最終チェックポイント
- 申請は必ず工事着工前に行うこと。
- 申請期間は2026年1月30日(金)まで。予算の上限に達し次第、早期終了の可能性もあります。
- 完了報告の期限は2026年3月19日(木)です。年度をまたぐことはできません。
まとめ
港区の地球温暖化対策助成制度は、初期費用を抑えながら最新の省エネ・創エネ設備を導入できる大変魅力的な制度です。光熱費の削減だけでなく、災害時の備えや不動産価値の向上にも繋がります。
申請には期限があり、「工事着工前の申請」という鉄則があります。検討されている方は、早めに情報収集と準備を始めましょう。まずは公式サイトで詳細なパンフレットを確認することをお勧めします。
お問い合わせ先
港区 環境リサイクル支援部 環境課 地球環境係
電話番号:03-3578-2111(内線:2496・2497・2498)