【候補1】https://www.city.mutsu.lg.jp/work/sangyou/syoukougyou/local10000project.html の概要

むつ市では、総務省が推進するローカル10,000プロジェクト（地域経済循環創造事業交付金）を活用し、地域での産業創出と経済循環を促進するため、民間事業者等の取り組みを支援する補助金を提供しています。この補助金は、国庫補助事業と地方単独事業の2種類があり、それぞれ要件、対象経費、上限額が異なります。

国庫補助事業では、施設整備費、機械装置費、備品費、調査研究費が対象となり、上限額は最大5,000万円です。一方、地方単独事業では、施設備品費、機械装置費、備品費、調査研究費、広告宣伝費、商品開発費、事業分析・再構築費が対象となり、上限額は最大1,500万円です。

申請にあたっては、むつ市への事前相談が必須であり、市内に事業所を有すること、市税を滞納していないこと、暴力団との関係がないことなどの要件を満たす必要があります。

基本情報テーブル

どんな人が対象？ (対象者の具体例・対象外の例)

この助成金の対象となるのは、むつ市内に事業所を有し、または設けようとする民間事業者等です。より具体的には、以下のような事業者が考えられます。

• むつ市内で新たな飲食店をオープンしようとしている個人事業主
• むつ市内の既存工場を拡張し、生産能力を向上させようとしている中小企業
• むつ市内の地域資源を活用した新商品を開発しようとしている企業

ただし、以下のような場合は対象外となる可能性があります。

• 市外に本社がある企業: むつ市内に事業所を設ける予定がない場合は対象外です。
• 市税滞納者: 申請時点で市税を滞納している場合は対象外です。
• 暴力団関係者: 法律に規定する暴力団の構成員または暴力団に関係すると認められる者は対象外です。
• 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に定める風俗営業等：これらの事業は、地域経済循環創造事業の趣旨にそぐわないため、対象外となる可能性が高いです。
• 宗教活動や政治活動を目的とする事業：特定の宗教や政治を支持、または広めることを目的とした事業は、公平性の観点から対象外となります。

何に使える？ (補助対象経費の具体例)

この助成金は、事業の実施に必要な様々な経費に利用できます。以下に具体的な例を挙げます。

• 施設整備費: 新規事業所の建設費、既存事業所の改修費など
• 機械装置費: 新規設備の導入費、既存設備の更新費など
• 備品費: 事業に必要な事務用備品、作業用備品など
• 調査研究費: 市場調査費用、技術調査費用など
• 広告宣伝費: チラシ作成費、ウェブサイト制作費、イベント出展費用など
• 商品開発費: 試作品製作費、デザイン費用など
• 事業分析・再構築費: 経営コンサルタントへの依頼費用、業務改善システム導入費用など
• 専門家謝礼: 税理士、弁護士、中小企業診断士などへの相談費用
• ソフトウェア導入費: 会計ソフト、顧客管理システムなどの導入費用
• 研修費: 従業員のスキルアップのための研修参加費用

ただし、以下のような経費は対象外となる可能性があります。

• 汎用性の高い備品: パソコン、スマートフォンなど、事業に直接関係のない備品
• 交際費: 接待費用、飲食費用など
• 人件費: 従業員の給与、賞与など（ただし、新規雇用促進のための人件費は一部対象となる場合あり）
• 光熱費: 電気代、ガス代、水道代など
• 不動産取得費：土地や建物の購入費用は対象外です。

メリットと注意点 (詳細解説)

この助成金には、以下のようなメリットがあります。

• 返済不要: 補助金であるため、返済の必要がありません。
• 資金調達の選択肢が増える: 融資と組み合わせることで、より多くの資金を調達できます。
• 事業の信用力向上: むつ市から支援を受けることで、金融機関や取引先からの信用力が高まります。
• 地域経済への貢献: 地域資源を活用することで、地域経済の活性化に貢献できます。
• 専門家からのアドバイス: 申請にあたり、むつ市の担当者や専門家からアドバイスを受けられます。

• 事前相談が必須: 申請前に必ずむつ市への事前相談が必要です。
• 審査がある: 申請しても必ず採択されるとは限りません。
• 後払いである: 補助金は、事業完了後に実績報告を行い、審査を経てから支払われます。
• 経費の使途が限定される: 補助対象となる経費は、事前に定められたものに限られます。
• 申請書類の準備が大変: 申請には、事業計画書や見積書など、多くの書類を準備する必要があります。
• 地域金融機関との連携が必要: 融資を受ける必要があるため、地域の金融機関との連携が不可欠です。

申請の詳細ステップバイステップガイド

1. 事前相談: まずはむつ市政策推進部企画課に電話（0175-22-1111 内線2313）またはメール（mt-kikakuアットマークcity.mutsu.lg.jp）で連絡し、事業の概要を説明し、助成金の対象となるか確認します。このステップは非常に重要で、約1週間程度かかる場合があります。初心者は、事業内容を明確に説明できるように準備しておきましょう。
2. 地域金融機関との調整: 助成金の活用にあたっては、地域金融機関からの融資が必要となる場合があります。事前に融資の可能性について相談しておきましょう。金融機関との調整には2週間〜1ヶ月程度かかることがあります。
3. 交付要綱の確認: むつ市のウェブサイトから、国庫補助事業または地方単独事業の交付要綱をダウンロードし、詳細な要件や申請方法を確認します。交付要綱の確認には半日程度かかるでしょう。
4. 申請書類の準備: 交付申請書、実施計画書、積算根拠がわかる資料、工程表、誓約書など、必要な書類をすべて準備します。実施計画書の作成には1週間〜2週間程度かかることがあります。
5. 申請書類の提出: 準備した書類をむつ市政策推進部企画課に提出します。郵送または持参が可能です。
6. 審査: 提出された書類は、むつ市または国（国庫補助事業の場合）によって審査されます。審査には1ヶ月〜2ヶ月程度かかることがあります。
7. 交付決定: 審査の結果、採択された場合は、むつ市から交付決定通知が送られてきます。
8. 事業の実施: 交付決定後、事業を開始します。
9. 実績報告: 事業完了後、実績報告書を作成し、むつ市に提出します。
10. 補助金の支払い: 実績報告書が承認された後、補助金が支払われます。

採択率を上げる！事業計画書作成の3つの秘訣

採択されるためには、審査員の心に響く事業計画書を作成することが不可欠です。審査員は、以下のポイントを重視しています。

1. 新規性: 既存の事業と比べて、どこが新しいのか、独自のアイデアや工夫が盛り込まれているかを明確に示しましょう。
2. 市場性: ターゲットとする市場の規模や成長性、競合との差別化戦略を具体的に説明しましょう。
3. 実現可能性: 資金計画、人員計画、スケジュールなど、事業を成功させるための具体的な計画を提示しましょう。

加点項目として、地域資源の活用、地域課題の解決、雇用創出などが挙げられます。これらの項目をアピールするためには、以下の点に注意しましょう。

• 地域資源の活用: むつ市ならではの資源（例：海産物、観光資源）をどのように活用するかを具体的に説明しましょう。
• 地域課題の解決: むつ市が抱える課題（例：人口減少、高齢化）をどのように解決するかを明確に示しましょう。
• 雇用創出: 新規雇用をどれだけ生み出すことができるかを具体的に示しましょう。

競合との差別化を示すためには、自社の強みや独自のノウハウをアピールすることが重要です。例えば、以下のような点を強調することができます。

• 技術力: 他社にはない独自の技術やノウハウを持っていることをアピールしましょう。
• 顧客との関係性: 既存顧客との良好な関係性や、顧客ニーズを的確に把握していることをアピールしましょう。
• 経営者の熱意: 事業に対する経営者の熱意やビジョンを伝えることで、審査員の共感を得ることができます。

公募開始から入金までの全スケジュール

この助成金の公募開始から入金までのスケジュールは、以下のようになっています（あくまで目安です。詳細は公募要領をご確認ください）。

• 随時: 事前相談
• 随時: 公募開始
• 随時: 申請締切（予算がなくなり次第終了）
• 申請から1～2ヶ月後: 審査
• 審査後1ヶ月以内: 採択発表
• 採択発表後～事業実施期間: 事業実施
• 事業完了後1ヶ月以内: 実績報告
• 実績報告後1～2ヶ月後: 補助金入金

よくある質問（FAQ）

1. Q: 他の補助金と併用できますか？
   A: 他の補助金との併用については、むつ市に確認が必要です。ただし、同一の経費項目に対して複数の補助金を受けることはできません。
2. Q: 採択されるコツはありますか？
   A: 事業計画書の完成度を高めること、地域課題の解決に貢献できることをアピールすること、むつ市との連携を密にすることなどが挙げられます。
3. Q: 不採択になった場合、再申請は可能ですか？
   A: 再申請の可否については、むつ市に確認が必要です。ただし、事業計画を改善し、再チャレンジすることは可能です。
4. Q: 税理士や行政書士に依頼すべきですか？
   A: 申請書類の作成に不安がある場合は、専門家に依頼することを検討しても良いでしょう。ただし、費用が発生するため、予算との兼ね合いで判断してください。
5. Q: 申請に必要な書類はどこで入手できますか？
   A: むつ市のウェブサイトからダウンロードできます。また、むつ市政策推進部企画課でも配布しています。
6. Q: 補助金の支払いはいつ頃になりますか？
   A: 実績報告書が承認された後、1ヶ月〜2ヶ月程度で支払われます。
7. Q: 申請にあたって、年齢制限はありますか？
   A: 年齢制限はありません。ただし、未成年者の場合は、親権者の同意が必要です。
8. Q: むつ市外に住んでいますが、申請できますか？
   A: むつ市内に事業所を設ける予定があれば、申請可能です。

まとめ：今すぐ公募要領を確認しよう

むつ市のローカル10,000プロジェクト（地域経済循環創造事業交付金）は、地域経済を活性化させたい事業者にとって、非常に魅力的な助成金です。この記事を参考に、ぜひ申請を検討してみてください。

申請には事業計画書の作成が必要です（参考：採択される事業計画書の書き方解説）。

他にも「青森県の創業支援助成金一覧」もご確認ください。

公式サイトで公募要領をダウンロード