詳細情報
兵庫県南あわじ市で、親世帯との同居や近居をお考えの方に朗報です。市では、家族の絆を深め、地域コミュニティの活性化を図るため、住宅の新築、購入、リフォームにかかる費用の一部を補助する「南あわじ市多世代同居・近居支援事業補助金」を実施しています。この制度を活用すれば、最大100万円という大きな支援を受けられる可能性があります。新しい生活のスタートや、より快適な住環境への改修にかかる経済的な負担を大幅に軽減できる、非常に魅力的な制度です。この記事では、補助金の対象となる方の詳しい条件、補助金額の計算方法、申請から受給までの具体的な流れ、そして採択されるための重要なポイントまで、どこよりも分かりやすく徹底的に解説します。南あわじ市で理想の住まいを実現するため、ぜひ最後までご覧ください。
「南あわじ市多世代同居・近居支援事業補助金」とは?制度の概要
まずは、この補助金がどのような制度なのか、基本的な情報を確認しましょう。
制度の目的
南あわじ市では、この事業の目的を「家族の絆の再生や地域の共助」としています。親世帯と子世帯が近くに住むことで、子育てや介護における相互扶助がしやすくなり、地域全体の活性化にも繋がることを目指しています。この補助金は、そうした多世代での暮らしを経済的にサポートするための制度です。
事業期間
この事業は、令和2年(2020年)4月1日から令和8年(2026年)3月31日までの期間限定で実施されています。予算には限りがあるため、利用を検討している方は早めに準備を進めることをお勧めします。
補助金の基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 南あわじ市多世代同居・近居支援事業補助金 |
| 実施機関 | 兵庫県南あわじ市 |
| 補助金額 | 最大100万円 |
| 事業期間 | 2020年4月1日 ~ 2026年3月31日 |
| 対象事業 | 住宅の新築、購入、リフォーム・増改築 |
| 問い合わせ先 | ふるさと創生課(電話: 0799-43-5205) |
補助金額は最大100万円!気になる計算方法を解説
この補助金の最大の魅力である「最大100万円」という金額。具体的にどのように計算されるのか、詳しく見ていきましょう。
補助金額の算出方法
補助金額は、以下の計算式で算出された額と、上限額100万円を比較して、いずれか少ない方の額となります。
※計算結果の1,000円未満は切り捨てとなります。
具体的な計算例
- 例1:リフォーム費用が150万円の場合
1,500,000円 ÷ 3 = 500,000円
→ 50万円は上限100万円より少ないため、補助金額は50万円となります。 - 例2:新築費用が450万円の場合
4,500,000円 ÷ 3 = 1,500,000円
→ 150万円は上限100万円を超えるため、補助金額は上限の100万円となります。 - 例3:リフォーム費用が80万円の場合
800,000円 ÷ 3 = 266,666…円
→ 1,000円未満を切り捨て、補助金額は266,000円となります。
補助の対象となるのは、総費用が30万円以上の工事や住宅取得に限られます。また、実質的な補助率は最大で約33.3%となりますので、資金計画の参考にしてください。
【重要】あなたは対象?補助対象者の詳細な条件
この補助金を受けるためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。ご自身が対象になるか、ここでしっかり確認しましょう。
3つの対象パターン
まず、申請者は以下のいずれかのパターンに該当する必要があります。
- パターン1:現在同居中の多世代家族で、過去1年以内に世帯員が1人以上増加し、引き続き同居または近居を予定している。
- パターン2:現在、同一単位自治会内で別々に住んでいる(近居)多世代家族が、同居または近居を予定している。(※細かな条件あり)
- パターン3:申請日より過去1年以上、同居も近居もしたことがない多世代家族が、新たに同居または近居を予定している。
全員が満たすべき共通要件
上記のパターンに該当した上で、さらに以下の要件をすべて満たす必要があります。
- 新築・購入住宅の所有予定者、またはリフォームを行う住宅の所有者であること。
- 自治会に加入している、または加入する意思があること。
- 補助金確定後、3年以上継続して多世代で同居または近居を行うこと。
- 申請日より過去1年以上、多世代での同居または近居を行っていないこと。(※パターンによる例外あり)
- 同居・近居を行う全員に市税の未納がないこと。
- 同居・近居を行う18歳以上の全員の所得合計を人数で割った額が300万円以下であること。
- 同居・近居を行う全員が暴力団員でないこと。
所得要件は世帯全体の平均所得で見られます。例えば、18歳以上の家族が4人(父、母、子、子の配偶者)の場合、4人全員の所得証明書に記載された所得額を合計し、4で割った金額が300万円以下である必要があります。ご自身の世帯が要件を満たすか、事前にしっかり確認しましょう。
どんな工事が対象?補助対象となる住宅と経費
対象となる住宅の要件
補助の対象となる住宅にも条件があります。事業内容によって異なるため、注意が必要です。
| 事業内容 | 主な条件 |
|---|---|
| 住宅を新築する場合 | 申請前に所有権登記に着手していないこと。 |
| 住宅を購入する場合 | 申請前に所有権登記に着手していないこと。二親等内の親族以外から購入すること。 |
| 既存住宅をリフォーム・増改築する場合 | 申請前に工事に着手していないこと。トイレ、風呂、キッチンのいずれか1つを含む工事であること。 |
※共通要件として、住宅は玄関、台所、トイレ、浴室を備え、延床面積が50㎡以上である必要があります(一部例外あり)。
補助対象となる経費・ならない経費
- 対象となる経費:住宅本体の取得費用、または住宅機能向上のためのリフォーム・増改築工事費用。
- 対象とならない経費:敷地造成費、外構工事費、門、塀、植栽、家具、家電製品の購入費、他の補助金を受けた部分の費用など。
※令和5年10月より、リフォーム・増改築工事は南あわじ市外の業者が施工する工事も対象となりました。
申請から受給までの完全ガイド!6つのステップ
補助金を受けるための手続きは、正しい順序で進めることが非常に重要です。特に「着手前の申請」は絶対条件です。以下のステップを参考に、計画的に進めましょう。
- 事前相談と準備:まずは市の窓口(ふるさと創生課)に相談し、制度の詳細や必要書類を確認します。同時に、工事業者から見積書を取得します。
- 交付申請(【最重要】必ず工事・登記着手前!):必要書類を揃え、ふるさと創生課の窓口に直接提出します。郵送やオンラインでの受付はできません。
- 交付決定通知の受領:市による審査後、「交付決定通知書」が郵送されます。この通知を受け取るまでは、絶対に契約や工事を開始しないでください。
- 住宅の取得・リフォーム工事の実施:交付決定後、契約、工事、支払いを完了させます。工事前後の写真や領収書は必ず保管してください。
- 実績報告:事業が完了したら、速やかに「実績報告書」と関連書類を提出します。
- 補助金の請求と受給:実績報告の審査後、「確定通知書」と「請求書」が郵送されます。請求書を提出すると、後日指定の口座に補助金が振り込まれます。
上記のステップ2(交付申請)からステップ6(請求書提出)までの一連の手続きは、必ず同一年度内(4月1日から翌年3月31日まで)に完了させる必要があります。年度末の申請は特に注意が必要です。
採択されるための3つのポイントと注意点
確実に補助金を受けるために、押さえておくべきポイントと、陥りがちな失敗例をご紹介します。
ポイント1:何よりも「着手前の申請」を徹底する
最も重要なポイントです。少しでも工事を始めてしまったり、登記手続きを進めてしまったりすると、その時点で補助金の対象外となります。「まずは申請、決定通知後に契約・着工」という順番を絶対に守りましょう。
ポイント2:対象要件を正確に理解し、証明書類を揃える
所得要件や市税の未納、過去の同居歴など、条件は多岐にわたります。住民票、戸籍、課税証明書など、求められる書類も多いです。一つでも要件を満たしていなかったり、書類に不備があったりすると申請が受理されません。事前にチェックリストを作成し、漏れなく準備しましょう。
ポイント3:市の担当窓口への事前相談を活用する
制度が複雑で分からない点も多いはずです。計画段階で一度、市のふるさと創生課に相談することをお勧めします。ご自身のケースが対象になるか、どのような書類が必要かなどを直接確認することで、手戻りを防ぎ、スムーズな申請に繋がります。
よくある質問(FAQ)
A1. できません。この補助金は、必ず工事や住宅の登記に着手する「前」に申請し、市の交付決定を受ける必要があります。着手後の申請は一切認められませんのでご注意ください。
A2. はい、対象になります。令和5年10月より、増改築・リフォーム工事については、市外の業者が施工する場合でも補助対象となりました。
A3. いいえ、異なります。ここでいう「所得」とは、市が発行する課税証明書に記載されている「所得額」を指します。源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」が近いですが、正確な金額は課税証明書で確認してください。
A4. できません。申請書類は、南あわじ市役所本館3階の「ふるさと創生課」窓口へ直接持参する必要があります。
A5. 他の補助金と対象経費が重複する場合は、併用できない可能性があります。例えば、耐震改修工事費として補助を受けた部分を、この多世代同居支援の対象経費に含めることはできません。詳しくは市の担当窓口にご確認ください。
まとめ:最大100万円の補助金を活用して、南あわじ市で理想の暮らしを
「南あわじ市多世代同居・近居支援事業補助金」は、これから新しい生活を始める家族にとって、非常に心強い制度です。最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- ✅ 南あわじ市での多世代同居・近居のための住宅取得やリフォームが対象。
- ✅ 補助金額は対象経費の3分の1、上限は100万円。
- ✅ 世帯の平均所得300万円以下など、詳細な対象要件あり。
- ✅ 【最重要】申請は必ず工事や登記の「前」に行うこと!
- ✅ 申請から請求までを同一年度内に完了させる必要がある。
この機会を最大限に活用し、南あわじ市で家族との新しい生活をスタートさせてみてはいかがでしょうか。まずは計画の第一歩として、市の担当窓口へ相談することから始めてみましょう。
相談・申請・お問い合わせ先
部署名:ふるさと創生課
場所:南あわじ市役所 本館3階
住所:〒656-0492 南あわじ市市善光寺22番地1
電話番号:0799-43-5205
受付時間:午前8時30分~午後5時15分(土日祝・年末年始を除く)