小規模事業者持続化補助金とは？
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が自社の経営を見直し、持続的な経営に向けた販路開拓や生産性向上の取り組みを支援する制度です。ホームページ作成、チラシ・広告掲載、店舗改装、新たな設備投資など、幅広い経費が対象となるため、多くの事業者にとって活用しやすい人気の補助金です。
この記事のポイント
- 2025年最新の公募情報（一般型・創業枠）がわかる
- 補助金の対象者、補助額、対象経費がわかる
- 申請から受給までの具体的な流れがわかる
- 申請時の重要な注意点（商工会・商工会議所の違いなど）がわかる
補助金の概要（一般型・創業枠共通）
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 常時使用する従業員数が5人以下（商業・サービス業）または20人以下（宿泊・娯楽業、製造業その他）の法人、個人事業主、特定非営利活動法人 |
| 補助上限額 | 通常枠: 50万円 特別枠 (賃金引上げ枠、卒業枠、後継者支援枠、創業枠): 200万円 インボイス特例: 上記に一律50万円上乗せ |
| 補助率 | 原則 2/3 ※賃金引上げ枠に取り組む赤字事業者は 3/4 |
| 申請方法 | 原則として電子申請システム「Jグランツ」での申請（GビズIDプライムアカウントの取得が必須） |
【2025年最新】公募スケジュール
一般型＜通常枠＞ 第18回公募
| 申請受付開始 | 2025年 10月3日（金） |
| 申請受付締切 | 2025年 11月28日（金） 17:00 |
| 事業支援計画書（様式4）発行締切 | 2025年 11月18日（火） |
創業型 第2回公募
| 申請受付開始 | 2025年 10月3日（金） |
| 申請受付締切 | 2025年 11月28日（金） 17:00 |
※スケジュールは変更される場合があります。必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
補助対象となる経費
販路開拓や生産性向上のための幅広い経費が対象となります。主な経費は以下の通りです。
① 機械装置等費
事業遂行に必要な製造装置やシステムの購入費
② 広報費
チラシ、カタログ、Web広告、看板作成などの費用
③ ウェブサイト関連費
WebサイトやECサイトの構築、更新、改修、運用費用
④ 展示会等出展費
展示会や商談会の出展料
⑪ 委託・外注費
店舗改装など、自社で実施困難な業務の外注費用
その他
旅費、開発費、資料購入費、借料、設備処分費など
ウェブサイト関連費の注意点
ウェブサイト関連費は、補助金申請額の1/4（最大50万円）が上限です。また、ウェブサイト関連費のみでの申請はできませんのでご注意ください。
申請から補助金受給までの流れ
申請準備から補助金の入金まで、以下のステップで進みます。
- 1申請の準備
公募要領を確認し、経営計画書（様式2）・補助事業計画書（様式3）を作成します。
- 2事業支援計画書の交付依頼
地域の商工会・商工会議所に計画書を提出し、「事業支援計画書（様式4）」の作成・交付を受けます。締切が早いため注意が必要です。
- 3申請手続き
必要書類を揃え、Jグランツで電子申請を行います。
- 4採択・交付決定
審査後、採択結果が公表され、「交付決定通知書」が届きます。
- 5補助事業の実施
交付決定日以降に、計画に沿って発注・契約・支払い等を行います。
- 6実績報告書の提出
事業完了後、期限内に実績報告書と証拠書類を提出します。
- 7確定検査・補助金額の確定
事務局による書類審査後、補助金額が確定し通知されます。
- 8補助金の請求・入金
確定した金額を請求し、後日指定口座に補助金が振り込まれます。
【重要】申請前のチェックポイント
申請先は「商工会」？「商工会議所」？
小規模事業者持続化補助金は、事業所の所在地によって申請窓口が異なります。管轄が「商工会」の地域か「商工会議所」の地域か、必ず事前に確認してください。申請先を間違えると不採択となります。
ご自身の地域の管轄が不明な場合は、最寄りの商工会または商工会議所にお問い合わせください。
電子申請には「GビズID」が必須
現在、申請は原則として電子申請システム「Jグランツ」を利用します。Jグランツの利用には「GビズIDプライムアカウント」が必要です。
アカウントの発行には数週間かかる場合があるため、申請を検討している方は早めに取得手続きを進めましょう。
公式サイト・お問い合わせ先
最新の公募要領や様式、詳細な情報は必ず公式サイトでご確認ください。管轄地域によってサイトが異なりますのでご注意ください。