小規模事業者持続化補助金＜一般型＞とは？
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が自社の経営を見直し、持続的な経営に向けた経営計画を策定した上で行う販路開拓や生産性向上の取組を支援する制度です。地域の商工会・商工会議所のサポートを受けながら、チラシ作成やウェブサイト制作、店舗改装など、幅広い経費に活用できます。
この補助金のポイント
- 幅広い販路開拓経費が対象！
- 地域の商工会・商工会議所が計画策定をサポート！
- 複数の特別枠や特例で補助上限額がアップ！
- 個人事業主から法人まで、幅広い小規模事業者が申請可能！
補助金の概要（第18回公募情報）
最新の公募回（第18回）の情報を基に、補助金の基本情報をまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請受付締切 | 2025年11月28日（金）17:00 |
| 補助上限額 | 通常枠: 50万円 特別枠: 200万円 インボイス特例: 上記に一律50万円上乗せ |
| 補助率 | 2/3 ※賃金引上げ枠に取り組む赤字事業者は3/4に引上げ |
| 対象者 | 常時使用する従業員数が規定以下の法人、個人事業主、特定非営利活動法人 |
| 申請方法 | Jグランツによる電子申請のみ（GビズIDプライムアカウント必須） |
申請類型と補助上限額
本補助金には、基本となる「通常枠」の他に、特定の要件を満たすことで補助上限額が引き上げられる「特別枠」と「インボイス特例」があります。
| 類型 | 補助上限 | 概要 |
|---|---|---|
| 通常枠 | 50万円 | 小規模事業者が行う販路開拓等の取組を支援。 |
| 賃金引上げ枠 | 200万円 | 事業場内最低賃金を地域別最低賃金より+30円以上とした事業者。 |
| 卒業枠 | 200万円 | 雇用を増やし小規模事業者の従業員数を超えて事業規模を拡大する事業者。 |
| 後継者支援枠 | 200万円 | アトツギ甲子園のファイナリスト等に選ばれた事業者。 |
| 創業枠 | 200万円 | 特定創業支援等事業の支援を受け、過去3年以内に開業した事業者。 |
| インボイス特例 | +50万円 | 免税事業者からインボイス発行事業者に転換する事業者に対し、各枠の上限に一律50万円を上乗せ。 |
補助対象となる経費
販路開拓や生産性向上のための幅広い経費が対象となります。主な経費項目と活用例は以下の通りです。
- ①機械装置等費: 業務用の製造装置やサービス提供用の機器購入など
- ②広報費: 新サービスを紹介するチラシ作成・配布、看板の設置、ウェブ広告など
- ③ウェブサイト関連費: ウェブサイトやECサイトの開発、構築、更新、改修など
※補助金総額の1/4（最大50万円）が上限。ウェブサイト関連費のみの申請は不可。 - ④展示会等出展費: 展示会や商談会の出展料など
- ⑥開発費: 新商品の試作品開発に伴う経費など
- ⑪委託・外注費: 店舗改装など自社で実施困難な業務の外部委託費用など
注意点
パソコンや自動車（事業用車両として明確に区分されるものを除く）など、汎用性が高く目的外使用になりえるものは対象外となる場合があります。詳細は公募要領を必ずご確認ください。
申請から補助金入金までの流れ
申請準備から補助金の受け取りまで、全体の流れを把握しておきましょう。
- 1申請の準備: 経営計画書・補助事業計画書を作成します。地域の商工会・商工会議所に相談し、「事業支援計画書」の作成を依頼します。
- 2申請手続き: Jグランツを利用して電子申請を行います。GビズIDプライムアカウントが必須です。
- 3審査・採択: 事務局による審査が行われ、採択者が決定・公表されます。
- 4補助事業の実施: 「交付決定通知書」受領後、計画に沿って事業を開始します。経費の支払いを完了させます。
- 5実績報告: 事業完了後、期限内に実績報告書と証拠書類を提出します。
- 6確定検査・入金: 事務局の検査後、補助金額が確定し、指定口座に振り込まれます。
まとめ
小規模事業者持続化補助金は、販路開拓を目指す事業者にとって非常に強力な支援策です。計画書の作成は大変ですが、商工会・商工会議所のサポートを活用し、事業成長のチャンスを掴みましょう。申請にはGビズIDプライムアカウントの取得に数週間かかる場合があるため、早めの準備をおすすめします。